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2018-02

教師教育メールマガジン63号関田聖和さんです! - 2018.02.07 Wed

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メールマガジン「教師教育を考える会」63号
           2018年2月6日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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教師教育における私の立ち位置からのアプローチ
              神戸市立松尾小学校教頭
                       関田 聖和
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 63号は、関田聖和さん(神戸市立松尾小学校教頭)です。
教頭として校内の教師を育てる仕事に携わりながら、様々な民
間教育研修の活動、特別支援教育に関わる充実した提案を続け
てこられた方です。             (石川 晋)
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【自己紹介】
 石川先生から,私のようなものに声をかけていただき光栄で
す。
 声をかけていただいてから,少しずつ今まで,書き綴ってき
ました。
 一太郎で,8ページ(笑)これでも,精選したのですが……。

 私の担当歴は,次のようになります。
  特支級……1回
  1年生……2回
  2年生……4回
  3年生……6回
  4年生……4回
  5年生……5回
  6年生……2回
  教 頭……2年目
 特別支援教育士(S.E.N.S)……8年目
 勤務校は,現在で,8校目です。全て小学校です。

【私は,これしか知りません】
 私は,多動性の強い,様々なことに気が行ってしまう教師な
ので,学びのための修業と称して,外へも学びに出かけました。
でも初めて出かけたのは32歳。勤めたころから,市の研究組織
に参加していたので,外への意識は薄かったのです。しかし今
は,どうでしょうか。「〇〇教育」や「○育」と付くものが,
増えたせいか,昔と比べると,授業以外の文書作成や調査が増
えています。なかなか外で,かつ,休日に学びに行こうだなん
て……という教師がほとんどでしょう。それでいいと思ってい
ます。

 あるとき,このような話が私の耳に飛び込んできました。お
子さんの不器用さから,「家でも見ていきますので,うちの子
に合った取り組み方法でさせてもらえませんか。」と,担任と
相談した母親のエピソードです。
 1年生のひらがな学習を宿題で取り組む際に,お手本もなく,
教材を見て書いてきなさいという課題に対して,家で作成した
なぞり書きワークシートに取り組ませて,それをノートに貼る
ということです。おそらく,担任は,添削するだけなので大き
な負担は,ないと思われます。
 担任の先生は,教師歴4年目の先生でした。
「お母さんの言われることは分かりますが,前の学校でもこれ
で大丈夫だったんです。私は,この方法しか知りません。」と,
母親が伝えた方法は却下。お互いの理解もうまく通じず最後に
は,「ご家庭で,お子さんにそのようにされるのなら,拒みは
しませんので,お好きにどうぞ。」と言われてしまった母親。
結果,子どもに合ったやり方で宿題ができるようになりました。
とは言うものの,なんだか悲しい気持ちになりました。
 一つの方法で,数年来ているから,私は,これで指導法をマ
スターしたのだから,保護者にとやかく言われる必要はないと
思われたのかもしれません。

【ピンチはチャンス】
 そこには,ベテラン先生も同席されていたそうです。きっと
職員室でも話題にしたことでしょう。そうであるのならば,期
待したいのが,ミドルリーダーです。
「そのやり方もあるね。」
「その子だけが,そうしなくてはいけないの。」
「ほかの子どもは,大丈夫なの。」
などの会話が自然に発生したのではないでしょうか。しかし残
念ながら,母親の代案 = 単なるクレームになったのでしょ
う。

 ミドルリーダーならきっと,
「その方法もありなんじゃないの。」
と経験から言えたのでは……。私が出会ってきたミドルリー
ダーは,みなさんそのような先生方でしたから……。
「ピンチはチャンス」です。この先生が伸びるチャンスだった
のです。

 こういったときに,チャンスであると捉えられないのであれ
ば,その先生に対して,ミドルリーダーや管理職が教えてあげ
ないといけません。

 でもミドルリーダーも担任をしていて,目の前のことでいっ
ぱいいっぱい。そうすると,残りは……。管理職,中でも教頭
なのでしょうね。


【私見 教頭の責任とは】
 あまり自戒を込めて……と,書くのは,良くないとは思うの
ですが,ここからは,私自身に言っていますので,ご了承くだ
さい(苦笑)。しかしこれ以降を読まれると,教頭のなり手が
減るかもしれません……。

 教頭は,これからの教育,学級づくり,授業づくりについて
のアンテナを張り続けることが大切だと考えています。教頭は,
すぐに実践できない立場ではありますが,実践を集めることや
方向性を整理することはできると思うのです。

 また,教職員が新しい学習や取組にチャレンジしたい!と動
いたら,それを成立させるように支援・指導したいものです。
何でも,ダメ!では,新しい風は吹きません。いろいろな意味
でも実現を支えられるできる立場でもあります。予算をやりく
りして,教材購入までできるからです。地域の人材を使う場合
の窓口にもなれます。だから教職員からではなく,提案するこ
とになると,もっと容易になると思っています。

 これは,私が若いころに,「この実践おもしろそう!今の子
どもたちと取り組んでみたい!」と思ったときに,管理職や先
輩先生と相談し,取り組んできたからでしょうか。まだ2000年
にならない頃に,レンタルしてきた携帯電話とデジタルカメラ
を持たせ,「学校から動物園まで,好きな方法で行って取材を
しよう」と,総合的な学習の時間に取り組んだことを思い出し
ます。

【アンテナの感度を危機管理意識と同様に】
 しかし昔もおられたとは思いますが,学級づくりや保護者対
応を全く経験していない教頭もいます。また,教頭職(校長職)
になった途端に,教育雑誌や教育書を後輩へ,譲渡する方もお
られるとお聞きしました。
「学級づくりは,分からない」
「その教科の授業づくりは,分からない」
と言われるのだとか。
 そうであるのであれば,漁るように学級づくり本を読むぐら
いは,してほしいです。教頭自らが,実践にあたっていくこと
をしなくてはいけないと考えていますが,厳しいでしょうか……。
アンテナの感度を高くすることは,ある意味,危機管理意識と
似ていると思うのです。

 昨今,業務改善が叫ばれます。しかし教頭の仕事を増やすの
か?ではなく,教頭の責任だと考えています。学校規模や地域
性等によって多少の違いはあると思います。それは,承知して
います。

 しかし,個人的な感想ですが,
「担任業務の方がしんどいのではないか」
と思うのです。
 終わりのない授業づくりや学級づくりと比べると,教頭の仕
事は,〆切
のあるものがほとんどです。見通しももてます。だから負担が
少ないのでは,と考えるようになりました。

【授業づくり・学級づくりの研修を楽しく,おもしろいものに】
 ただ仕事の内容は,授業づくりには比べものになりません。
時折,不思議な仕事に出合います。そのような時は,「この仕
事をして,子どもたちのどの力が伸びるんだろう。先生方のど
の技量や資質がアップするのだろう」と,自身の在り方から考
え込んでしまいます。圧倒的に,授業づくり・学級づくりの方
が,楽しく,おもしろく,そして,自身の人間性もアップさせ
る尊い仕事です。これは,間違いないでしょう。

 だから,私も機会を見つけては,授業をしています。本校の
先生方にも
「いつでも,休んでくださいね!授業をもらいますから……」
と。

 また本市は,教務主任がいないので,報告文書作成も,校務
分掌で振られます。たとえ初任者であっても同じです。これは,
中堅になったころから,本当に今の年齢でさせないとだめなの
かなという疑問を持ち続けていました。
 だから先生たちがじっくりと,学級づくり・授業づくりに取
り組むことができるように,誰でも取り組める報告文書の作成,
学級会計事務や校外学習のバスや予約の手配,給食関係などは,
ほぼ私がさりげなくもらっています。

 これには,私の都合もあります。朝,保育所に送ったり,急
病で,学童保育へ迎えに行ったり,平日の保育所行事参加や看
護休暇を取らせてもらったり……。私にとっても,これは,必
須です。
 また仕事をもらうことで学級担任の先生方の時間を生むこと
で,その話題に私も入っていくことができます。すると,私が
楽しくなります。同僚は,どうか分かりませんが,私の精神衛
生上ありがたいのです。

【出会いに勝る教師教育はない】
 私は,自然な形で,授業づくり・学級づくり,そして,学校
づくりへと興味が湧きました。

「偶然は,無い 全て必然である」とは,よく言いますが,今
思えば,私の臨時講師一年目に勤めた学校にいた先生方からの
刺激が,今の自分をつくっているのだと感じています。

 6月に着任してからの2週間後に,校内研究授業をしました。
当時,3年生の国語(光村図書)に掲載されていた「つりばし
わたれ」をしました。
 私は,その授業を1秒も覚えていません(笑)
 学年の先生方や校内の先生方が10数名見に来られたこと。
なんとなく職員室でアドバイスを受けたことを覚えている程度
です。
「チョークの持ち方は,うまいな。回しながら書いてんのか。
 あとは,ぼろぼろ。」
と言われたことだけは,覚えています。

 その後,校内の全体研修で,4年生国語の授業を見ました。
 圧巻でした。子どもたちが45分間の中で,向上的変容を見
せていく授業展開。すぐには真似できないけれど,せめてこの
先生の年齢になったときには,こんな授業がしたいと思うよう
になりました。おそらく,この授業を見ていなかったら,授業
づくりの奥深さやおもしろさ。何よりも,今の教師人生はあり
ませんでした。やっぱり出会いに勝る教師教育はないのではな
いでしょうか。

 あるとき,教育雑誌を読んでいて,目に留まったセミナーが
ありました。夏休みに奈良県で,2日間3000円です。
 野口芳宏先生,有田和正先生を始め,そうそうたるメンバー
のセミナーです。神戸なら日帰りで行くことができます。こう
いう機会も大事にしていこうと思ったのが,32歳です。
 そこで横山験也先生と,つながることができました。
 その翌月には,奈良の野口塾で,野口芳宏先生。
 その会に来られていた俵原正仁先生と出会いました。その出
会いは,即,金川秀人先生が代表である阪神教育サークル「楽
笑」の一員となるきっかけとなりました。
 その後,「実践を見るよ」とおっしゃっていただき,自身の
取り組んだものを何度も有田和正先生に郵送させていただきま
した。
 野口芳宏先生には,現在の勤務校の校内研修に来ていただい
ています。(次回は,本校にて,2018年3月5日午後)
 超一流との出会いによって,大切な修業の場が増えたのです。

 先述した教頭の責任を果たせるように,先生方の言動をさり
げなく見ながら,必要な資料やアイデアを,ぽっと出せるとい
いなと思っています。そして,超一流の先生方の授業を校内で,
同僚に見ていただく機会を創っていきます。もちろん,いつも
うまくいかないことが多いのですが,そのような教頭になるこ
とができるように,毎日修業の日々です。
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 関田さんの論考、読み応え満点でした。教頭としての仕事か
ら民間教育研修での学びを軸とするセルフライフヒストリーま
で…。関田さんの学び方をこうして読ませていただくと、民間
教育研修で学ぶことの最も良質なモデルのお一人と感じます。
それが今の学校の学びに方法の面でも人的な面でもぐぐっとつ
ながっている…。興味深いです。私自身の学び方も、関田さん
と似ているところもたくさんあるなあと感じるからです。
 一方で、これからの先生方の学び方は、どのようになってい
くのかなあということにも関心が広がります。名人と言われる
教師に学ぶという学び方とは違う形の、民間教育研修からの学
び方の萌芽が、そこかしこに表れつつあるとも、感じるからで
す。いろんなことを考えさせられる重厚なご報告でした。

 新たなライターです。

 3月4日日曜日。中川翔太さん(東京学芸大学教職大学院院
生)。日本じゅうを駆け回って学ぶ行動する教職大学院院生。
そして3月27日火曜日。藤原由香里さん(京都府八幡市立美
濃山小学校教諭、NPO授業づくりネットワーク副理事長)。先
日、演劇的手法を活用した校内研修の中間発表でも話題になっ
た小学校の研究主任です。

 次回、2月9日金曜日は、桐田敬介さん(上智大学共同研究
員、edu:re共同代表)。新しい学校支援の形を模索する若手研
究者です。注目です。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
63号(読者数2617)2018年2月6日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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教師教育メールマガジン62号、中島範隆さんです! - 2018.02.03 Sat

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メールマガジン「教師教育を考える会」62号
           2018年2月2日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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初任時代を乗り越えさせる“現場の教育力”
            山梨県甲斐市立双葉中学校教諭
                       中島 範隆
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 62号。中島範隆さん(山梨県甲斐市立双葉中学校教諭)。
社会科教師として教室と教科の関わりを試行錯誤し続ける少壮
の教師。また学生時代からの学びの場を手放さず続け、ユニー
クな学びの場を創る存在でもあります。謙遜されつつ書いてい
ますが、ド級におもしろい論考です。長文です。じっくりお読
みください。                (石川 晋)
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 どうもはじめまして、山梨県の公立中学校で社会科の教員を
している中島範隆です。川崎市で初任から3年間を過ごし、そ
の後山梨県に移住して9年目になります。たぶん、このメール
マガジンを読んでいらっしゃる方は誰も私の名前などご存じな
いかと思います。それも当然で、私は教育書を書いて出版する
ような教師でも、全国のセミナーで登壇するような教師でもあ
りません。もっと言うと、NPO法人や学校外の場で教育に貢
献するような活動もしていません。単に、公立中学校に10数
年勤め続けているだけの教師です。そんな私に「原稿書いてみ
ませんか?」と声をかけてくださった石川先生に感謝しつつ、
分不相応なことを引き受けてしまい萎縮しています。

 原稿を書くにあたってこれまでのメルマガの記事を読み直し
ました。「こういう学びの場を提供されていたら教師としての
力はもっと伸びていたよな」と羨ましくなったり、「みなさん
すごい貴重な体験や経験があって、それが教師としての独創的
な感性や思考を形成しているんだな」と感心したりして、自分
の知らないところで教師を育てる仕組みやアイデアが様々に生
み出されていることを知り、これから教師になる人達にはこれ
までよりも素晴らしい育成環境が準備されるのだろうと未来に
大きな希望を感じました。ただ、その一方で読んでいて胸が
ギュッと苦しくなるような、焦燥感を覚えるような気持ちに
なったことも事実です。これから「教師教育学」というものが
照射していく射程に、私や私の周囲にいるような「圧倒的に平
凡で普通の教師」もちょっとでも入っていたらいいなというわ
がままな願いを記そうと思います。


 私が「教師教育」と自分の接点として唯一思い浮かぶのは、
自分と同じ学年に配属される新卒教師との関わりでしょうか。
これまで同じ学年で新卒の初任者と同じ担任として仕事をした
後輩教師が2人います。最初に関わったS先生は「教師教育」
なんていう意識もなく、ただ年齢が一番近い先輩が私というこ
とで勝手に世話役を引き受け、お節介をやいていただけなので
すが、彼の教師としての成長や変化が私の初任者に関わるやり
がいや楽しさに気付かせる原初的なきっかけとなったのは間違
いありません。二人目のA先生は、これまた話題に事欠かない
後輩でこちらが想定すらできない珍事?(失敗?)や質問で私
の脳を活性化させ、考えたこともない視点をもたらしてくれま
す。そういう若い先生の悩みや苦労と日々関わっていくことは
なかなか大変ですが、けっこう楽しいことであったりもします。

 でも、「先輩教師の押しつけが若手教師の成長を阻害してい
る」というような意見を耳にするとけっこうビクッとします。
でも、その一方でそう主張される時に対象とされる「若手教師」
はおそらく「意識高い系」の若手なのではないでしょうか。初
任者にも当然、いろいろな人がいます。職員室の人間関係も適
切に築けて、上手に周りに相談ができる。自分の考えや思いが
明確で、向上心も豊富である。そんな若手ならおそらく先輩に
お節介をやかれずとも自分で自らのキャリア形成や資質向上を
実現していくことができるのでしょう。どちらかというと、私
が関わってきた2人の初任者や私自身もそうはなれないタイプ
だったと思います。私は中学校現場にいる普通の教師ですから、
「学校教育を刷新していくような人材を育てよう」ということ
を考えて指導しているわけではありません。ただ、目の前にい
る若手教師がひとまず、教師として何とか自力でやっていける
ようになることを目指して関わっていきます。というのも、「
衣食足りて礼節を知る」というのに似ていて、S先生やA先生
のように苦しみながら初任時代を過ごす先生方の姿を見ている
と、まずは教師1年目を傷だらけでも無事にサバイバルし、初
任時代(~3年目)をギリギリでもやり終えて、何とかこの仕
事を続けていけそうだという地平が視野に入ってこない限り、
彼らの自己教育力や向上心は顕在化できないのではないかと考
えるからです。


 大学の教員養成課程も私が大学生だったころよりもずっと現
場で教壇に立つことを想定されたものに洗練されてきているよ
うです。私が月1回開催している社会科の授業づくりの学習会
に参加しているメンバーの中にも大学での研究と教員養成を
担っている先生がいますが、その講義内容を聴くと素直に学生
を羨ましく思います。そして、SNSなどを見ると週末にはた
くさんのセミナーやワークショップなどたくさんの学びの場が
開かれていることがわかります。「越境する教師」を後押しす
る環境も益々整備されています。そんな外的環境が充実してい
く中で、単なる同僚であり、単なる先輩教師が現場でできるこ
ととは一体何なのでしょうか。それはきっと、「(大学での)
教員養成課程」と「越境」・「自己教育できる教師」への橋渡
しをして“つなぐ”ことになるでしょうか。

 私は1年目の先生が1年間職務を全うできるようにするのは
現場の責任なのかなと漠然と考えています。そういう意味では
現場の教師が担う「教師教育」の最も重い責任は「初任者に初
任時代(1~3年目)をちゃんと生き延びさせるようにするこ
と」と言えるかもしれません。どんな初任者もまず日々つまず
くのは本当に些細なことの連続です。「生徒が欠席した時はど
う対応したらよいのか」、「出席簿はどう書くのか」、「教科
の評定はどうやってつけるのか」などなど。そんなことを逐一、
貴重な大学の講義では取り扱えないでしょう。それこそ、同じ
学校現場でも地域によってシステムが大小様々に異なることが
あるので、そこは現場の先輩教師がOJTで教えるのに適してい
ることです。これくらいのことはこれまでも、どんな職場でも
現場で行われていることで教師教育でも何でもないことですが…。

 ただ、職場によって新人教師を育てることに対する温度差は
大きいように思います。新人教師にとっては、どのような職場
に配属されるかは大きな差になっているだろうことを考えると、
我々先輩教師の新人教師に対する「マインド」ももう少し改善
する必要があるのかもしれません。実際に先述のS先生とA先
生では、初任時代の同僚との関係が、「教師」という仕事を続
けることに関しての肯定感の差を生み出していると私は考えて
います。現場の教師もポジティブに新人教師の育成に関与する
んだという「マインド」とお節介で迷惑な先輩とならないため
の一般化された育成「スキル」を見につけていかねばなら
ないのだと思います。ただ、「あたりまえのこと」を「あたり
まえに」新人教師に身につけさせていくという現場の機能は、
初歩的で話題になどならないけれど、大切に養成されてきた学
生を教師にし、初任時代で若手教師をつぶさず、
教師を志す若者を増やすためにはなくてはならないはずです。
そこにはもうちょっと普通の教師も胸を張っていいんじゃない
かな(と言いたい)。


 ここまで偉そうに書いておきながら何ひとつ具体的なことを
書けないことが私の弱点です。この原稿を書くまで「教師教育」
などというのは自分には関係のない分野だと思って距離をおい
ていたものです。こんなことならもっと自覚的に記録をとって
書けるような下ごしらえをしておけばよかったと後悔しても後
の祭りです。ただ、研究者ではなく、しかも何の実績も、大し
た経験もない私に原稿を書けとおっしゃるのは、背伸びをせず
自分の足元や身の回りのことを等身大で書けということだと思
うので、この原稿を書くために、自分が割と深く初任時代に関
わった3人の若手教師にインタビューして聞いたことをいくつ
か紹介しておきます(そのうち2人はS先生とA先生)。

 3人に共通して初任時代に困ることは2つあるようです。

ア 子どもとの関わりについてどうしたらよいかわからない
 (主に学級担任として)

イ 先の見通しがまったくもてないことによって身動きがとれ
  ないこと。
 
 アに関しては、S先生はすぐに「中島先生のような指導の仕
方は自分には無理」と悟ったと言っていたので私のサポートは
あまり役に立たなかったようです。子どもとの関わりはなかな
か教育実習だけでは掴めないので、OJTが有効とは言っても
もしかしたら教員養成課程でこれまで以上に重点的に扱っても
いいところなのかもしれません。イについては、私も反省しま
した。どうしても忙しさにかまけてその都度必要になれば手を
差し伸べるということをしていると、若手教師には手遅れに
なっていることがけっこうあるようです。子どもの動きや自分
の方略の結果は見通せなくても、日程的なものやロードマップ
のようなものを丁寧に提示しながら若手教師の仕事を伴走でき
るかどうかは有益な先輩教師となれるかの差になりそうです。
 ちなみに、私との関わりで一番若手の教師を苦しめていたの
は「何事にも理由や根拠を求められること」だそうです。感覚
でやっていることを一つひとつに「どうしてそうしたいと思っ
たの?」とか「何でそれがいいの?」と尋ねられるのはなかな
か迷惑だったと婉曲に言っていました。これは対話の仕方やリ
フレクションの方法などをもう少し工夫しなければならないの
ことの証左なのでしょう。個人的には、成長のために必要だと
思うのですが。それでも、若手教師との関わりでは「選ぶのは
あくまでその先生。しかも、その先生がなるべくワクワクする
ほうを」、「ダメ出しをするはするけど、代案はちゃんと出
す」、「多様性に留意して物を言う」ということは最低限意
識しているつもりです。

 あと、他に興味深かったのは、「先輩の教師から言われて困
る言葉は??」という質問への答えでした。2人が答えたのは、
「あなたはどうしたいの??」という言葉でした。「どういう
方針がいいのかをまずは示してほしい」と初任時代には感じる
ようです。一見、教師として心もとないなとも受け止められる
言葉ですが、余裕のない新人教師の素直な本音のようでした。
ビジョンがないとか、主体性がないというのはこちら側の勝手
な言い分なのかもと妙に納得してしまいました。だからこそ、
ちゃんと初任時代を丁寧に乗り越えさせる現場の教育力は必要
なのだとも再確認しました。現場の実感からすると、学ぶ余裕
のない初任時代に、受動的でもよいから良質な学びをどう与え
ていくのかは同僚の先輩教師としてもっと心を砕いていかなけ
ればならないところです。


 毒にも薬にもならない原稿ももうすぐ終わりです。最後にど
うしても書きたいことを書いて終わります。「優秀な層の生徒
が教職を選ばない」という懸念をよく聞きます(昔は違って最
近だけそうなのかと私は内心、眉唾だなと思っているのです
が)。S先生もA先生も(そして私も)、初任時代を思い起こ
せばパッとしない初任者だったように思います。不器用で、た
くさんの失敗をしました。人間関係を構築する能力に劣ってい
るところもありました。どうみても優秀な初任者ではありませ
ん。でも、現場で磨かれてS先生は生徒に慕われるとても素敵
な教師になっています。A先生も現在、奮闘中です。自らの資
質に悩み、傷つきながら現場で日々踏ん張っています。彼だっ
て、数年たった時には子どもに寄り添う味わい深い教師になる
のではないでしょうか。でも、きっとそのためにはたくさんの
先輩教師の支えが必要です。彼らは世間の耳目を集めるような
素晴らしい教育実践を生み出すことはないかもしれません。県
外に名が広がることもないかもしれません。けれど、特筆する
ものがなくとも担任として教室で多くの生徒に対して愛情深い
関わりを続けています。経験を重ねる先輩教師の私が見習わな
ければならないこともたくさんあるほどです。もし、今、ある
いはこれから教師を目指している読者がいるのならば伝えたい
なぁ。他人にない特別な体験や経験がなくても、人より優秀で
なくても「普通の良い教師」にはなれます(きっと)。教師と
してのビジョンは生徒と日々関わる中で見つけていってもいい
のです。

 そのためにも、何かのきっかけで教育の現場に迷い込んでき
た新人教師が当たり前に育つことのできる教育現場をつくって
いきたいです。さらに、新人教師にとって有益な存在になれる
よう自分自身ももっと磨いていきたいです。新人教師の良き伴
走者になれる先輩教師になれたらいいなと思います。そのため
にももう少し次は自覚的に「新人教師のOJT」に取り組む必要
がありそうです。また、このメルマガを通じてみなさんとの新
しいつながりを得て、お知恵をお借りできましたら幸いです。

山梨県甲斐市立双葉中学校
中島 範隆

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 中島さんの論考、誠実でしかも率直、実に読み応えのあるも
のでした。中島さん自身は謙遜されますが、ご自分の成長、そ
して職場の教師の成長を願い、積極的に学び続ける実力派です。
私も既に二度ほど中島さんの学校・学級に呼んでいただいて、
合唱指導もしています。
 3章の、初任者へのインタビューがなんといっても、考えさ
せられる内容でした。私の中でも、少し咀嚼(そしゃく)の時
間を必要とする指摘の連続です。

 次回、2月6日火曜日は、関田聖和さん(神戸市立松尾小学
校教頭)です。教頭として校内の教師を育てる仕事に携わりな
がら、様々な民間教育研修の活動、特別支援教育に関わる充実
した提案を続けてこられた方です。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
62号(読者数2617)2018年2月2日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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教師教育メールマガジン61号、江口彰さんです! - 2018.01.31 Wed

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メールマガジン「教師教育を考える会」61号
           2018年1月30日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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「カタリバ」の活動紹介とその可能性
             特定非営利活動法人いきたす
                        江口 彰
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 61号。江口彰さん(NPO法人 いきたす代表理事)。「僻
地の機会格差先端地域」である北海道で、カタリ場を高校や中
学で創り続ける方。刺激的な論考です。    (石川 晋)
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 「カタリ場」とは、今村久美さんらが学生時代に考案した対
話型の出前授業です。主に大学生たちが高校に出向き“内発的
動機付け”を喚起するのが目的で、認定NPO法人カタリバと全
国の連携パートナーが4箇所、北は北海道から南は九州(かつ
ては沖縄)まで各地で繰り広げられ、全国で年間4万人以上の
高校生たちに展開しています。私は北海道エリアを任されてい
る連携パートナーとして、今年度(7年目)年間4,000人以上の
道内の高校生たちに届け、一部中学でも実施しており、石川先
生の前職校でも開催しています。ちなみに「カタリ場」は授業
のことを指し、「カタリバ」は活動そのものを指すように定義
付けています。
 今度の新しい学習指導要領には「主体的で対話的な深い学び」
といった言葉が発表されました。これは「カタリバ」の現象と
イメージがクロスします。今村久美さんは、慶大時代に鈴木寛
氏のゼミ生として影響を受け、さらに中教審の部会メンバーと
して今回の指導要領改訂に深く関与してきましたので、カタリ
バからのインスピレーションも多少あったと思われます。
 なぜ、一部の学生たちの動きだった現象がこれほど全国に広
まるまで魅力があり効果があると思われているのか。この7年
「カタリ場」の授業にどっぷり浸かり、久美さんからも「ミス
ターカタリ場」と言われるようになってきましたので、僭越な

がら少しご紹介したいと思います。

1、「カタリ場」の構造

 「カタリ場」は総合時間を2時間使い主に体育館で、生徒の
入場から退場まで全て学生たちで行います。ポップな音楽を流
し即興で生徒4~6名程度のグループを作り、一人の学生がファ
シリテーター役になって、自己紹介など駆使してアイスブレイ
クから始まります。その後グループを一旦解散させ、体育館に
数名配置したストーリーを話す学生たちに送り出し、15分間程
度物語を聞いて元のグループに戻り、そしてまた15分ほどグ
ループワークの後に、もう一人別の先輩の話を聞きに行き、ま
た戻ってきてワークを再開します。2人の物語を聞いたあと、
自分のこれからと向き合いながら最後に「約束カード」が配ら
れ、そこで先輩と一つの約束をして授業が終わります。
 この授業は、選ばれた学生の「企画チーム」PM(プロジェク
トマネジャー)1人、コアスタッフ2名の合計3名程度で準備を
します。準備期間は概ね3ヶ月で、チームビルディングやガイ
ダンスを受け、対象生徒のアンケート調査や学校を訪問しヒア
リングや下見をします。実施規模に応じて学生の仲間を招集し、
研修会に招いて対象生徒像を伝え、そして本番は進行役や進行
補助要員として動き、実施後には事後アンケートをとって報告
書を書き上げ提出するといった作業を行います。準備や「カタ
リ場」の細かな動きは地域によって独自に工夫していますので、
多少違いがありますが概ね同じような動きをします。

2、なぜ動機付けられるのか。

 生徒たちの内発的動機を引き出す秘訣は「先輩の話(サンプ
リング)」が呼び水になります。最初のグループワークで「先
輩紹介シート」が配られ、話を聞きにいく先輩選びを仲間や学
生ファシリテーターと対話しながら決めます。そして最初はな
んとなく決めていた生徒たちが引き込まれるようにして先輩の
話を食い入る姿があちこちで見られる状態になります。
 サンプリングの開発は、準備過程で最も過酷で時間をかけて
います。組織内の内部審査に通らないとデビューできません。
企画チームとは別途で準備して、企画日に合わせるわけではな
く、日々コンスタントに開発し続けており、なかには途中断念
して挫折する人、半年以上も悩み葛藤する人もいます。この赤
裸々に語る内容は日常の些細な話から壮大な話、そこまで話す
のかといったものまであります。人には言いたくないことまで
包み隠さず話すという行為は、身近なカッコ良い先輩に見え、
年齢差がそれほどないという身近さが、共感性が高く、効果を
よりアップさせます。
 サンプリングを聞いて戻ってきてからのグループワークは状
況が一変します。もちろん中には内容の相性がいまいちの状態
で変化が生まれない子もいます。しかし熱心さが伝わると、2
回目の選び方は少し真剣な趣に変化してくれます。この心理的
変化はナラティブセラピーに通じていると考えられます。
 そしてグループワークの学生たちは、どの生徒にどのストー
リーをぶつけるべきか、そのコーディネートと、話を聞いて
戻ってきてから感想を促し生徒一人一人の状況に照らし合わせ
て引き出していく、そのコミュニケーションの手法が大きな決
め手になります。いきなり「実は自分…」とぽろっと声を発す
る生徒もでてきます。親にも友達にも先生にも話をしたことが
ないことを、言い始めたりします。このような行為が随所で起
こり始めるのが「カタリ場」なのです。そしてそれを聞いて一
緒に悩み考え、アドバイスすることもありますし、ただじっく
り聴くだけのこともあります。まさに「主体的で対話的な深い
学び」の時間がカタリ場のなかで行われているのです。

3、「カタリバ」の効果

 「カタリ場」の受講生たちにとっての効用は上記に述べまし
た。他方で「カタリバ」は、学生たちの方がより学びが深く大
きなものだと言えます。教えられるよりも教える側の方に学び
が大きいとよく聞きますが、それはカタリバも同じです。
 「カタリ場」ができるためには、研修会(シミュレーション)
を設けて準備をします。北海道では初参加する学生には9時間
研修を経ないと参加できない仕組みで、これらは各地域で実施
しており、特に北海道は独自の研修会を作っています。「カタ
リ場」を担う学生たちをキャストと言いますが、キャストの学
びは大分大学などでは大学の授業になっており、スターバック
スでは社員研修の一環として学生とともにキャストを担うこと
まで広く活用されました。
 グループワークを担うキャストは、進行手法などファシリ
テーションや聴く力、質問する力、人間関係構築など、コミュ
ニケーション能力でも基礎的なことを多く身に付ける必要があ
ります。なかには人見知りが解消された、人と話をする必要性
を感じなかったけど価値観が変わりましたという学生までいま
す。さらにサンプリングを担う人にステップアップすると学び
はもっと深く、自己内省からの気づきや人前で話す態度、プレ
ゼンテーションスキルなど、キャスト以上に得られるものが増
えてきます。企業の人事の人が見るとびっくりされることも起
こっていますし、うちで採用したいといってくる企業人もいま
す。就活面接でもサンプリングを披露して内定を取得している
人もいます。
 そしてPMやコアスタッフになると企画立案からリーダーシッ
プ、アンケート集計からの統計やエクセル・パワーポイントな
ど仕事スキルの一部が身につくようになっています。これらの
経験で初めてエクセル使えるようになったこと、メーリングリ
ストでのやりとり、チーム内外との情報共有の大切さ、自己の
タイムマネジメントなど学びを多く得られています。できない
ことができるようになる実感や達成感も多くあります。もう少
し付け加えると、この企画チームを支えるサポート的な支援
チームや面倒を見てマネジメントする上級職も存在しますので、
そこまでになると新社会人の領域を超えたレベルで経験的な学
習もでき、一部は有償ボランティアなどの仕組みを構築してい
ます。さらに他の地域でのカタリ場参加や、合宿、全国サミッ
トなど学びのステージは多岐に設計しています。これらの学生
の学びについて、例えば教員の教育実習をやり終えた学生たち
からは、気持ちに少し余裕を持って取り組めて応用が利いたと
いう話をよく聞きます。カタリバ未経験学生との差は大きかっ
たようです。
 もう一方で見学している大人側への効果も期待できると考え
ています。「主体的で対話的な深い学び」ということをほとん
ど経験しないで教員や社会人になられた人も多いでしょうし、
 これから新しい学習指導要領の方針を模索していくためにも、
カタリバを通じてエッセンスを考えてみるのも良いと思います。
カタリ場を見学する先生も様々で、ワークショップ等の観察眼
にも差があります。学生たちからのフィードバックを得ようと
するかしないかといった態度、カタリ場実施後に学生たちと対
話ができる環境をセッティングしたとしても、学生キャストか
ら先生や大人たちが上手に引き出すことができるかというと、
少し難しさを感じることがあります。ですから、先生へカタリ
場の効果を口頭で伝えても納得感の温度差は様々です。教育効
果を数値化するのが難しいと理解している先生であれば共感し
てくれそうなものですが、そうでもない状況に出会うことも多
くあります。
 〔生徒 ←→ 学生 ←→ 担任団 ←→ 管理職〕このコミュ
ニケーションを「主体的で対話的な深い学び」へと誘う必要を
感じていますので、カタリバからの何かしらのエッセンスが学
校内に浸透すれば、日常の〔生徒 ←→ 担任団 ←→ 管理職〕
この図式がもっと充実されるのではないでしょうか。カタリバ
を活用した教員研修の考案や、教員採用システムに組み込むこ
となど、可能性がかなりあると感じています。

4、カタリバの課題点

 カタリバの活動にはいくつか問題や課題があります。まずは
たった2時間の時間だけですので、動機付けても長続きする可
能性は低いということです。火をつけてツイッチを入れるのは
得意ですが、それはすぐにしぼみ消える可能性もあります。そ
のために特に担任団にカタリバの特徴をよく掴んでもらって活
用できるようになってもらうために、さらなる理解を促進させ
る仕組みづくりが必要です。
 そのため開始前後などもっと教員側との対話作りを考えなけ
ればなりません。主体性がなく業者に丸投げ的な先生も多くい
るでしょうし、他の業務で多忙という先生も多いでしょう。深
まるにはまだまだ時間や根気よく対話し続けないとなりません。
そうこうしているうちに担当の先生が変わり実施継続を断念す
る連絡を受けることもたくさん経験しました。
 さらに近年は学生の力が相対的に弱まっている実感が強く、
カタリバの質の確保が難解になっています。しかし対象生徒も
相対的に幼いと担任からコメントいただくことが多くなり、そ
の意味では適度な年齢差が担保されているため、質が下がって
も受講生との差は変わらないですから、カタリ場の質はもしか
しますと問題がなく、見ている大人側の物足りなさだけが映っ
ているかもしれません。
 もう一つは実施予算の確保です。学生たちの動きはボラン
ティアですが、カタリバの活動基盤整備、学生たちの募集広報
や研修等の実施、学校の先生などとの渉外の仕事はボランティ
アではなく、プロが担うべき部分がたくさんあります。そこに
関するコストは、なんとか確保しないとなりません。さらに旅
費が重くのしかかり、遠隔地の学校や自治体に通う必要があり
ます。これらは、学校から捻出だけでなく、PTA、自治体の高
校支援予算、様々な工夫を行っています。
 このような課題は、学校が地域に開かれた学びの環境を作る
上の基盤として必須なことであり、カタリバに限らず学校外の
教材や活動との有機的な関わりを作る上では避けて通れないも
のだと考えています。無料で質の良い持続可能なものはほぼ存
在しないでしょうし、利活用するのにも高度なスキルを求めら
れるものもあります。担当の人事異動で継続がストップすると
いう話はよく聞く話ですが、質の高いカリキュラムや行事を導
入しても試行錯誤することが確保できないのであれば、一過性
のイベントに収まってしまうケースが多発します。さらに高度
な効果検証を求められるとなると、それはカリキュラムの価格
高騰を招くことにもなりますので、「主体的に対話的な深い学
び」をカリキュラム提供者側と教職員と一体となって協働し考
えることでの効果検証といった手法も必要でしょう。それこそ
教員研修や養成段階として位置付けてもいいものだと考えられ
ます。そしてこれらと教員の多忙化を乗り越える別の課題があ
りますので、そうそう簡単にはことが運べないという実感を
持っています。

5、これからの動き

 北海道では現在「カタリ場」の授業を学校に届ける事業のみ
ですが、本家や他の連携パートナーは幾つかの事業を実施して
います。ですから北海道がこの数年「カタリ場」だけに集中し、
授業の試行錯誤を最も色濃く進めてきました。本家はもともと
「カタリ場」の授業実施のみでしたが、3.11の震災を機に震災
孤児のための学びの場を創設しました。そして、文京区や足立
区にもサードスペースを作り、島根県雲南市では高校魅力化の
事業まで展開を広げています。
 これらは先ほど示した2時間だけの一過性の動機付けを乗り
越え、日常的な学習環境作りを担いはじめ、どこの場づくりで
も内発性を高める対話を重視した環境構築を手がけています。
この動きは隠岐島前高校の高校魅力化の動きとの相性の良さか
ら、地域・魅力化プラットフォームといった新たな動きも生ま
れはじめています。
 これらの活動を通じて感じることは「機会格差」が一つテー
マになっています。動機付けの大きな背景は環境要因にあり、
生まれ育ったところが違うだけで大きな格差がある現状を乗り
越えるため、何ができるのでしょうか。その問いへの活動なの
だと実感を深めています。北海道は僻地の機会格差先端地域で
すから、首都圏カタリバが先駆的な仕掛けを試みていることを
参考にし、今後も歩みを進めていきたいと考えています。そし
てカタリバで頑張ってきた学生たちが社会で活躍する流れが、
最も大きな意味を見出してくれるだろうと思っています。

 akira.eguchi@me.com
 https://www.facebook.com/eguchi.akira

==============================================
 昨年の初夏、私は江口さんとNPOメンバーと共に、隠岐島前を
視察しました。この一年間でも最も刺激的な出来事の一つでし
た。また、多様な方との出会いや関わりを、「場」の真ん中に
据えることの可能性を、改めて感じ、自分の持つネットワーク
を生かした学びを強みと捉えなおして、以後の学校支援や、こ
のメールマガジンの活動に生かす大きな契機になりました。
 江口さんの下にはたくさんの道内の学生が集まってきます。
私も北海道の中学校教員時代からその活動に少しですが触れ、
学生たちの成長を目の当たりに見る機会をいただいてきました。
彼らのうちの幾人かは学校の教師を目指していきます。そうい
うことで言えば、学部学生が教師になるプロセスの中で、カタ
リ場(的なもの)での経験がどう働いていくのだろうという視
点からも実に興味深い論考と感じつつ読ませていただきました。

 次回、2月2日金曜日は、中島範隆さん(山梨県甲斐市立双
葉中学校教諭)。社会科教師として教室と教科の関わりを試行
錯誤し続ける少壮の教師。また学生時代からの学びの場を手放
さず続け、ユニークな学びの場を創る存在でもあります。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
61号(読者数2614)2018年1月30日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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教師教育メールマガジン60号、青木芳恵さんです! - 2018.01.29 Mon

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メールマガジン「教師教育を考える会」60号
           2018年1月26日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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自分らしく生きる為に 探究学習で学ぶという事
     ラーンネット・グローバルスクール ナビゲータ
青木 芳恵
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 60号。青木芳恵さん(ラーンネット・グローバルスクール
ナビゲータ)。神戸六甲のオルタナティブスクールの「ナビ
ゲータ」。オンライン学習会を動かしたり、様々な研修会に参
加したり、グラフィックレコーディングの書き方を追究したり、
個性的な活動を続ける方。          (石川 晋)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 兵庫県六甲山にある、探究型のオルタナティブスクール、
ラーンネット・グローバススクールでナビゲータをしています
青木芳恵です。
 ラーンネットは、「出る杭を伸ばす」をモットーに、自らが
自分らしく好奇心を持って学ぶ探究型のスクールです。小学校
1年生~中学生までが45人ほどが、六甲山の山頂にある小さ
な学校で毎日学んでいます。色んな子がいますが、皆んなそれ
ぞれの形で、「自分のやりたい」を持っていて非常にパワフル
です。時代の流れの中で探究型の学びが注目されるようになり
ました。
 が、スクールの本質的な部分はずっと変わらず、自分らしく
生きるために学ぶ場だと思っています。

1.人はもともと学ぶ力を持っている。

 ラーンネットの基本理念は、「Oplysning オプリュスニン
グ:互いに照らしあい、成長すること」です。自分の中に火を
灯すこと・互いに照らしあうことを大事にしています。ナビ
ゲータは、自分の経験や知識を活かしながら学びを体験してい
く場を作り、子ども達を観察する存在です。その子がどんなこ
とに興味を持ち、またどんな風に学ぶかを見ながら関わってい
ます。

 カリキュラムとしては「ベーシック学習」・「個別探究学習
プロジェクト」・「テーマ学習」の3つの柱があり、学習の仕
方は協同学習も個別学習もあります。

 どんな学びでもその時々で自分が何をどう学ぶか?を考え、
行動しています。

 子ども達は色んな事を知りたい、わかるようになりたい存在
だと思います。

 探究学習は、自分らしく学んでいく為に、自分の好きなこと
好奇心から学びがスタートしていきます。子ども1人ひとりを
見ていると、好きや好奇心は全く違いますし、視覚聴覚体感覚、
認知の仕方も学びのスタイルも本当にそれぞれです。

 その子が学びたい事をその子らしく学ぶ場を作っていくのが
ナビゲータの大きな役割です。また、私自身の好きな探究分野
は「国語」ですが、私の好きや伝えたい事、大事にしたい視点
や学びはストレートに子ども達に伝わり、自分なりの表現を返
してきます。

2.探究の中で出てくる自分の好きや興味

 ラーンネットの探究学習は、個人の興味や好奇心から学ぶ
「プロジェクト」と、スクールで設定したテーマを学ぶ「テー
マ学習」の2つがあります。個人探究のプロジェクトは、自分
の興味や好奇心から題材を選びます。音楽が好きな子、動物が
好きな子、実験したり物を作ることが好きな子、1つの題材を
掘り下げていくタイプもいれば、色んなことにチャレンジして
いくタイプもいますし、題材だけでなく、まずはやってみる、
ひたすら調べて探していく、書いてみる実物を作る映像で表現
するなど探究の仕方も様々です。

 テーマ学習は、各クラスそれぞれ年間5つあります。テーマ
内容は理科系社会系を中心に様々な題材を扱っています。同じ
テーマでも担当するナビゲータが違い、学ぶ子ども達が違えば、
最終的な探究は違う形になっていきます。

 今、目の前にいる子たちと一緒に作っていく探究の形です。
例をあげると、2学期後半は全学年でテーマ学習で歴史を学び
ました。私は中学年の「平安」を担当しましたが、出来事や人
物、文化について知り、実際に京都へ見学に行ったりする中で、
子ども達が興味をもった分野は実に様々でした。唐から入って
きた都造りや仏教に興味を持つ子、見学に行った東寺五重塔か
ら建築構造に興味を持つ子、貴族の暮らし方、衣食住の違い、
権力の変化、好きな人物、争い戦いについてなど、それぞれが
自分の知りたい探究をはじめ、互いに学びをシェアしていく中
で、このクラスの子たちが感じた「平安時代」が浮かび上がっ
ていきました。またその中で、権力とは何か、よい政治とは何
か、天皇とは何かなど様々な問いがあり、歴史の学びの視点を
得ていたようでした。

 シェアリングデーでは平安歴史博物館と称して、平安の人に
なって伝えたい! と衣装まで作り始め、文官武官の違いにこ
だわったり、十二単まで用意しはじめ、私の予想をはるかに超
えた学びの熱量に、すごい!の一言でした。

3.学ぶということは生きる事に繋がっている 

 こうしたラーンネットの学びの中で見つけていった自分らし
さや自分の好きや興味は大人になっても変わらず持っている子
が多いようです。生物が好きといった学術的な関心はもちろん
ですが、自分を表現するのが好き、企画をするのが好き、人と
関わって何かをするのが好き、など自分の好きやオモロイ、を
そのまま持って社会に繋がっているように思います。

 私が体験していることは、ラーンネットという小さな学校で
の事であり、そういったオルタナティブスクールに行く環境に
恵まれている子だからこそ、という意見もあると思います。た
だ、子どもは本来自分で学ぶ力を持っていること、学ぶ楽しさ
を体験しそこに評価やジャッジをしない事で起こる好奇心や探
究心の爆発は、ラーンネットという環境だけではなく、どんな
場面であれどんな子どもであれ起こることである、と個人的に
は思っています。

 子ども達が色んな場面で、「あ」と心を動かした瞬間をとら
える事、そのために子ども達を知ること感じることが、ナビ
ゲータの重要な役割です。小さな「あ」という心が動く場が私
は好きです。人は当たり前に違い、人それぞれ学び方があると
思っています。
 そういう意味で色んな学校、色んな教育があったらいいなあ
と思っています。
 ラーンネットは公教育のアンチテーゼとして存在しているス
クールではありませんし、教育のベストだと思っているわけで
もありません。ただ、人はみんな誰しも学ぶ力があると思って
いて学びたいと思っているし、そう信じられる場が教育の場な
のではないかと思います。

ラーンネット・グローバルスクール
http://www.l-net.com/

「子ども達が好奇心を持ってそのまま伸びる関わり方」ナビ
ゲーション講座
「自己表現の重要性」「多様性の尊重」など探究学習で大事に
しているキーワードの対話や、非常に身近にあるケーススタ
ディー「習い事を自分でやりたいと言ったけど、練習しない子
にどう声をかける?」などを大人役子ども役になってロールプ
レイを体験するなど、インタラクティブに体験で学ぶ講座です。
神戸東京での開催の他、ZOOMを使ったオンライン講座も開
催しています。
東京・神戸での開催
http://www.l-net.com/navicourse/
オンライン講座 2/7より5期がスタートします。
http://bit.ly/2D594zY

==============================================
 私はラーンネットに一日おうかがいして、その学習の様子を
拝見させていただいたことがあります。探究学習に取り組む子
どもたちの姿は大変素敵でした。個人で学習課題を追究する時
間は、公立学校でのスモールサイズと違って、年単位での子ど
もも居り、子どもの中に潜在する学び続ける力を実感する場面
でした。
 青木さんの丁寧なご紹介を読みながら、私が見に行ったラー
ンネットの子どもたちの学ぶ姿を思い出しました。今年じゅう
に、またもう一度おうかがいして、見せていただこうと考えて
います。

 次回、1月29日火曜日は、江口彰さん(NPO法人 いきた
す代表理事)。北海道を拠点に、カタリバの活動を高等学校や
中学校で実施している方、です。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
60号(読者数2614)2018年1月26日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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教師教育メールマガジン59号梶川高彦さんです! - 2018.01.24 Wed

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メールマガジン「教師教育を考える会」59号
           2018年1月23日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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あたたかな学び場で若手を育てる
     愛知県東浦町立生路小学校教諭/
教師の学びサークルほっとタイム代表主宰
梶川 高彦
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 59号。梶川高彦さん(愛知県東浦町立生路小学校教諭/教
師の学びサークルほっとタイム代表主宰)です。公職の傍ら、
愛知のたくさんの若手教師の学ぶ場所を提供してきた方です。
                      (石川 晋)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆◇ 1.私の若手時代 ◇◆
 愛知県の小学校教員をしています梶川高彦と申します。現在
44歳です。私は29歳のときに小学校教員として採用されま
した。それまでは結構ふらふらしていました。一般企業に勤め
たり,フリーター(塾や引っ越し屋,スイミング,家庭教師等)
をしたり,常勤講師、非常勤講師をしたりと色々なことを経験
しました。その甲斐あってか,新任教師として小学校で勤めだ
してからも割とスムーズに働き出せた気がします。時代も今よ
りおおらかな時代でした。「梶川先生は若いんだから思い切っ
てやりなさい」と,学級経営も好きなようにやらせてもらった
記憶があります。また保護者からも「梶川先生の元気を子ども
たちに分けてあげてください」などと好意的に受け止められて
いた最後の世代かもしれません。
 一方最近の新任や若手の先生の置かれている状況はどうで
しょう。不祥事防止,働き方改革と,どうしても堅苦しい制約
の中で子どもたちの前に立たなくてはなりません。また、学生
から直ぐに教職に就いた新卒新任の人は、社会人としてもかな
り未熟なまま現場に出てきます。管理職はどうしてもリスクを
取り除きたがるし、保護者は我が子にできる限り良い教育を受
けさせたい思いがあり、何も分からない新任の先生ではなく、
技術のある中堅以上の先生を求める傾向も強いのではないで
しょうか。

◆◇ 2.若手教師をサポート ◇◆
 自分が民間の研究会学習会などで学び始めたのは遅く、35歳
を過ぎてからの事でした。サークルに入ったり、他県にまで学
びに行ったり、自分の土台に新しい教育技術をのせて実践して
いったりする楽しみに目覚めました。その中でアルピニストの
ように最高峰の教育技術を目指す、実践家の方々にお会いする
機会が増えました。一方,そういう方々と触れ合うたびに、憧
れとともにかすかな違和感を感じている自分もいました。
 「敷居が高いです」「自分にはまだ早い話みたいでした」
「聞いていてすごいと思うのですが、とてもついていけません」
「自信を無くします」若手を連れて学習会参加した時に、たび
たび聞いた言葉です。もちろん、自分が誘いそれに応えて参加
してくれるのですから、それなりに向上心も子どもたちに対す
る思いもある若手でさえ、、、です。そこでもっと身近で、
もっと気楽な学びの機会を作ろうと、教育サークル『ほっとタ
イム』を仲間と立ち上げました。若手が気軽に参加できる学び
場としてのサークル活動を始めたのです。7年前のことです。
連絡はLINEでグループを作り、はじめは10人足らずで始めまし
たが、今では150人を超すメンバーが登録しています。毎月第
一木曜日に行う例会には、10年目までくらいの若手が20人から
30人程度集まって情報交換をしています。

◆◇ 3.教師を目指す学生へのアプローチへ ◇◆
 4年前、自分が現場を離れ、社会体育の教育主事として社会
体育、生涯教育の立場で働く機会をもらいました。 学齢期以
前の幼児から60歳、70歳を過ぎた方でも、自らを高めようと
人々は学び続けている。成長し続けている。そういうことを目
の当たりにしたときに、教師を育てるということに対して自分
がこれまでの経験を通し何かアプローチできないかなという思
いが芽生えました。
 たまたま自分が教育実習で担当した学生と小学校の時に教え
ていた学生が、教員として働き出すということを知りました。
そんな彼らに何か手助けになることができないかなと思い、
「教職をめざす学生と教師をつなぐ会」を企画しました。この
会は「8年目以内の若手が教職をめざしている学生に向けて、
現場での失敗や成功、喜びや悲しみを飾らない等身大の言葉で
伝える会」としました。現場に出る直前の2月3月に開催して
いることもあり、毎年、のべ100人前後の学生が学びに来てい
ます。また、懇意にさせていただいている小学校の実践家中村
健一氏にご登壇いただいて、「現場に出る前に必要な、覚悟と
ネタ」をご紹介していただいています。
 「身近な先輩からのアドバイス」と「実践家からのワザの紹
介」の両輪でこの会を今年度も開催します。数年前にこの会で
話を聞いていた学生が教職に就き、今度は先輩として話をする。
そんな循環も起きています。

◆◇ 4.これからの展望 ◇◆
 若手が学生に語る場を設定し、毎月の例会で身近な実績を
知ったり、学んだりしたことを実践し報告する場として、
『ほっとタイム』は機能しています。また、このサークルに参
加していた若手が、あちこちの市町で自分たちのサークルを立
ち上げる、ということも何度もありました。今は代表は後輩に
譲り、おそらく自分が居なくても十分成立していけるサークル
に育ってきていると思います。
 1月の例会は32人が参加しましたが、半数が3年目以下の若
手です。常に若手が入ってきている新陳代謝のある集団です。
これからも民間教育研修の、入門サークルとして「あたたかく、
ホッとできる居場所」としての学び場『ほっとタイム』を、支
え続けていきたいと思っています。

==============================================
 とてもおもしろいです。学校を外から見る時間も長かった梶
川さんが、若手の学びのど真ん中に飛び込む様は、豪快で壮観
です。また、必要に応じて様々な動きを創り、様々な方とつな
がっていく在り様も圧巻。いろんなことを考えさせられる論考
でした。150人の登録メンバー。常に20~30人の参加者。
梶川さんを突き動かす原動力に、さらにロングインタビューで
迫ってみたい、そんな思いに駆られました。

 次回、1月26日金曜日は、青木芳恵さん(ラーンネット・
グローバルスクール ナビゲータ)。神戸六甲のオルタナティ
ブスクールの「ナビゲータ」。オンライン学習会を動かしたり、
様々な研修会に参加したり、グラフィックレコーディングの書
き方を追究したり、個性的な活動を続ける方。保護者としての
目線も時に温かく、時に鋭い。どんな切り口の論考が出てくる
のか、ワクワクします。
==============================================
メールマガジン「教師教育を考える会」
59号(読者数2613)2018年1月23日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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