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友人が個人通信をかきはじめた - 2009.11.04 Wed

 私の長い友人の一人であるAさんが個人通信を書き始めた。

 「個人通信」という文化は、法則化運動全盛のころに、「ツーウェイ」の発信・受信を心がけようという考え方の中で、教師を目指す学生や若い教師が始めたツールだろう。

 私が大学4年生の時、私の周りでも個人通信ムーブメントが起こった。私の周りだけでも10数人は書いていた。しかし、今、それが続いているのは私だけだろうと思う。

 なぜ続かなかったか。簡単だ。本当のところ彼らに、必要がなかったからだ。

 そもそも法則化運動の中で、日常が記述されていくことが推奨され、また、本気で記述する人間たちが現れたのはなぜか。(若い教師にとって、本気で記述するべき中身とは、日々の授業そのものだったはずだ)

 尊敬する八木正一さんのことばを借りれば「授業の記述の発見」が、法則化運動の中で起こったのだ。つまり、授業の過程を第三者に伝わるように記述したり、他の教師がその過程を再現できるような記述方法を発見することで、誰でもが使える教育技術が生まれて行くと、そういうことだ。
 書くことで、客観的な視点を獲得し、その客観的な視点が、自分の授業を向上させていく。そういうことが、切実に、若い先生「自身」にとって必要であったわけである。

 そして、私の仲間たちにとっては、もうすでにあの時点で、切実さは継承されず、形だけが継承されていたということになるのだろう。はやりに浮かされたということだ。だから、書き続けられなかった(書き続けなかった)のである。

 私も、大学4年生の時に個人通信を書き始めた。1988年である。
 すぐに教師として港町に赴任し、方々に書き散らかしている通り、授業を学級をめちゃくちゃに荒らした。私にとって、自他の授業を記述することは、私の日常を変える可能性があるほとんど唯一の手段だったのである、当時。だから、続いた。現在まで続いている。

 その後、web文化が広がり、発信の手段は多様になった。
 だが、個人通信からスタートしたぼくには、個人通信で発信しているものと、web上に上げる情報とは、はっきりと違っていた。私にとって、weblogは、日記などではない。書けないこと、書かないことを整理する道具とさえ言える。
 ここの道筋を自覚的に通ってこなかった人たちは、weblogに、本当に自分の日常に近いものを晒してしまう。つまり、本当の日記を書いてしまう・・・。生徒の書くブログやプロフのメッセージなどを見つけて読むと、そこに、客観性がほとんど担保されていないことに気づく。大人でさえ、そういう人がいっぱいいるんだもの。  話がそれた。

 Aさんが個人通信を発行しようと考えた気持ちはわかる気がする。
 Aさんの場合、日々の授業を詳細に個人通信に書いていこうなどと考えているわけではないだろう。
 しかし、機能としては、やはり同じようなことなのだろうと思う。
 若い教師にとって、日々の生活の中心が授業や学級経営や部活動経営である(そうであってほしいものだ)。Aさんは、若手の教師ではない。若手教師にとって、それがたまたま授業の記述であったように、Aさんにとっては、新たに赴任した学校・地域で生きる自分の、文字通りの日々の記述になっていくのだろう。
 Aさんはblogを活用する方だが、結局、blogに書けない、極私的な思い・感情を、ある程度でも担保できる場所が必要なのだろうと思う。そして、そのような手法を通してしか客観化できないことがあることを、よくご存知なのだろう。

 切実さからスタートしているものは、細く長く続いていくだろうと思う。
 私も久しぶりに、書きたくなった。
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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