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2018-12

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教師教育メールマガジン76号、江口凡太郎さんです! - 2018.03.16 Fri

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メールマガジン「教師教育を考える会」75号
            2018年3月13日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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50になって思うこと
                     北海道北見支援学校教諭
                           江口 凡太郎

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 76号は、江口凡太郎さん(北海道北見支援学校教諭)です。北海道で
初めて、男性家庭科教師として高等学校に採用となり、現在は特別支援学
校。拙著『学校でしなやかに生きるということ』(フェミックス)所収の
対談の相手、でもあります。
https://www.amazon.co.jp/dp/4903579700/mumomorush-22。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

はじめに

 私は、高校「家政科」の教員を振り出しに、3つの高校で約20年「家
庭科」に関わる様々な科目
を担当してきました。その間、育児休業で2回
合わせると2年半主夫をした時期もあります。その後、
特別支援学校に異
動し現在2校目で、特別支援学校は通算6年目を終えようとしています。
が、この
間事故で頚髄を損傷して、約1年半療養生活をしていました。一
時期、肢体不自由状態となりました
が、これもまた貴重な体験となりまし
た。と言う訳で、その時々の思いや出会い、偶然が重なって今
に至ります。
人生ってそういうことですかね?計画的に生きてきたなんて、ことには
なっておりませ
ん。

家庭科のこと

 「家庭科の先生なんですか!」「得意料理は?」「衣装作り頼みます
ね!」新しい出会いがあるた
びに、こうした声に悩まされてきました。
「家庭科=料理・裁縫じゃないですよ」とは言うものの、
特別支援学校に
来て、教科免許関係なく、縫い物や料理、美術、工芸、裁縫、手芸、楽器
演奏、スポ
ーツ、園芸、木工…あらゆるジャンルのどんなことでもできな
いよりは「できた方がいい」これは間
違いないと思います。が、家庭科だ
から、「料理・裁縫」というのは反論し続けています。ちなみに
裁縫は大
の苦手です。日常の家事はしています。でも、「得意料理」ってほど凝っ
たものを作ったり
もほとんどしません。
 家庭科とは何か?人によって、同じテーマでも教え方は様々です。今は
自主編成でやり過ぎると、
クレームが来て処罰されかねない息苦しさを感
じますが、そこはなんとかなりました。
 例えば、教科書に「賞味期限」について書かれています。表示の意味を
解説し、「表示を見て適切
に使いましょう」みたいなのがよくある学習内
容です。これ自体は間違いではなく、私も基本情報と
して伝えますが、さ
らに「この表示方法ってどうなの?」っていうことも考えさせました。食
品表示
が食品ロスを増やす一因になっていることも考えさせるようにして
きました。
 子ども達は調理実習は大好きです。学習への意欲が高いですから、考え
ようによってはとっても楽
な学習でもあります。でも、売ってる肉で「ハ
ンバーグ」を作りましょうという授業をして、「どん
な力がつくのか?」
一回授業でやって技能が定着することは、まずありません。今、家庭で手
作りが
減っている状況で、学校で手作りする「体験」という意義があるお
子さんもいます。しかし、そうで
ない子もいます。楽しい時間、だけで終
わったらもったいないと思うのです。ただ、楽しい調理を否
定するもので
は全くありません。友達と一緒に楽しく作業したり食べたり、様々な道具
や素材を扱っ
てみたり、時に失敗したりするのも大事な学習だとは思うの
ですが、それだけじゃないはずです。
 お肉って?お米ってなんだ?というようなアプローチから、人間は何を
どうやって食べてきたん
だ?というところからやろうと私は考えて、瓶で
精米したり石臼で粉をひいてみたり、生きた鶏をと
殺・解体して食べたり
もしました。鶏と一緒に自分の手首を切った子や体調不良で保健室から戻
らな
かった子など色々なエピソードがありますが、そのおかげで、今でも
当時生徒だった方に会うと、「せ
んせー鶏殺してる?」と物騒な表現が挨
拶代わりだったりします。ありがたいことです。
 私が学んできた家庭科、(取り組んできた家庭科)は、具体的な内容に
よって違いはありますが、
中核は、生活の課題や矛盾に気づく力や、見抜
く力をつけることが大切だと考えています。これは、
大学5年目に1年間
「熊本県家庭科サークル」に入れてもらい、多くの授業見学をしたり、大
学の研
究生をしながら学んだことです。気づかないでいる、生活全般の様
様な「問題」、「課題」、「あれ、
これってなんだ?」みたいなことに気
づくこと、見抜く力をつけることが大切だと考えています。こ
れは、「主
権者」を育てることにも含まれると思います。
 とは、言うもののお勉強があまり好きでない子ややんちゃな子がいる中
で、中々思うようにいかな
いことの方が多かったと反省しております。

特別支援学校へ

 私は、特別支援教育に以前から特別な思いがあった訳ではありません。
人事異動の関係でたまたま
そうなったということがきっかけです。生徒減
少で高校はどんどん数が減っています。私が勤務した初任校はすでに無く、
2校目も次年度で閉校、3校目も4クラスあったのが今は1クラスあと何
年持
つかという状況です。学校が減れば教員も減らされます。一方、特別
支援学校は児童生徒数が増えて
いて、学校数も増えています。私のように、
普通高校勤務経験のある方は今の職場では珍しくありま
せん。今後も増え
ていくだろうと思われます。
 やるからには一から学ぼうと気持ちを切り替えて新しい環境でスタート
しましたが、どこかで、ち
ょっとぐらいは通用することもあるのではない
か?甘い期待がありました。しかし、高校から特別支
援学校に異動し、子
どもの指導に関わる「スキル」はそれまでの20年の経験は一切役に立ち
ません
でした。それどころか、むしろ「これならできるかも」と思って、
張り切った時は失敗をしました。
多少なりとも人生経験が生きたのは、育
休含めた子育てでの経験でした。
 これまでは前に出て、上に立って「指導」することが主でした。横に寄
り添って、「支援」すると
いう大転換に最初は戸惑いました。あまりにも
違いすぎてその分新鮮で、大変ですがやりがい学びが
いがあります。奥が
広く、幅も広くまだまだまだまだ、わからないことだらけ、そして失敗も
多いで
すが、この歳になっても、日々子どもと一緒に学んで自分もちょっ
とは成長してる感じがします。

チームの力

 「普通」校では、授業や学級を担任や担当として、一人で組み立ててい
く業務が多かったです。一
人でやる大変さと、自分の領域、ペースの気楽
さがありました。特別支援学校の学習活動は全てチー
ムで行います。メイ
ンとなる指導者が中心となって計画を立てますが、支援に入る他の指導者
と話し
合って、色々アイデアを出し合ったり、時に意見をぶけて作り上げ
ていきます。なので、役割分担が
できますが、事前の打ち合わせがとても
重要で、日々の多忙な中で十分に時間を割くことが難しい時
も少なくあり
ません。
 先日、たまたま他学年の調理学習のチームにサブとして、入る機会があ
りました。アレルギー対応
の関係で、米粉でクッキーを作るという、そも
そもが難しい設定の調理でした。調理工程の技術上の
意見を求められ、事
前に試作を繰り返しました。、私はどうすれば「おいしく上手にできる
か?」と
温度、分量、混ぜ方、焼き方などを考えていました。しかし、メ
インの指導者は「どこで子どもは失
敗しやすいか?」を知りたいというの
です。同じことのようですが、大きく違います。私はつい、若
干の知識と
経験がある分野だけに「完成品」に目を奪われていました。しかし、ねら
いはそこではな
い。「できるだけ、大人の支援を少なくしてつくりたい」
と言うことなのです。そうすると、準備や
手順が違ってきたりします。一
方で、食品の調理上でここだけは絶対ゆずれない工程やポイントもあ
りま
す。そこがどこなのか知りたいということでした。目から鱗です。こんな
風に、色々な知恵や工
夫を合わせることができる機会が多いのは、今の職
場で学びがい、やりがいを感じます。
 しかし、教員も人間です。物事や人間関係での得意・不得意や、好き・
嫌いがあります。いつも、
お互いに助け合って、うまく分担して協働でき
るとは限りません。時には、人間関係がぎくしゃくす
る中で、やらねばな
らない時もあります。その時は、意思疎通をはかり協力をして、無理にで
も一緒
にやらなければいけないことが時には重荷になります。揉めにもめ
て、どうにもできず職員室で席替
えをするという事態まで至るケースもあ
りました。大人げないと言えばそれまでですが…
 何をどこまでやるか?、「共通理解」、「情報共有」がものすごく大事
で、そこがうまくいってチー
ム力が発揮できると、個人の数以上の大きな
力を出せる時もありますが、逆にうまくいかない時は、
足の引っ張り合い
とまではいかないまでも、ダメージも大きい気がします。
 特別支援教育の「専門性」と言うことが、よく言われます。その通りで、
わからないことだらけで
時々、大学できちんと専門を学んできた若い方を
うらやましく思います。でも、どんなに専門知識や
高い支援技術を持って
いても、それを発揮するためにはチームで協働する、そのために「いい関
係」
を作り、これを維持していくことが重要だと思います。そのためにど
うしたらいいか?「ベテラン」
の域にとっくに入りながら、思い悩む日々
です。

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 江口さん、ありがとうございました! 保育の現場で子ども達がままご
とで、食事をレンジでチンして持ってくる光景を見て衝撃を受けたという
話がありました。江口さんの家庭科の話、実に興味深いです。また、職員
室の緊急席替えの話は衝撃を受けました。はじめて訊く事例でした。
 冒頭でもご紹介した拙著『学校でしなやかに生きるということ』(フェ
ミックス)では、江口さんと私のロング対談が載っています。江口さんの
お仕事をさらに知っていただく意味でも読んでいただけたらうれしいです。
また、江口さんはその本の元にになる連載を掲載している「we」誌(フェ
ミックス)に、長期にわたる教室スタートのエッセーを連載されています。
ぜひそちらもご覧ください。
http://www.femix.co.jp/

 いよいよ本メールマガジンも大詰めです。次回、3月20日火曜日は、
岩瀬直樹さん(東京学芸大学教職大学院准教授)です! その後は、
3月23日金  佐藤年明さん(三重大学教育学部教授・教職大学院兼担)
3月27日火  藤原由香里さん(京都府八幡市立美濃山小学校教諭、NPO
授業づくりネットワーク副理事長)
3月30日金  塩崎義明さん(浦安市立高洲小学校教諭)
と続きます。お楽しみに!
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メールマガジン「教師教育を考える会」
76号(読者数2650)2018年3月16日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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