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2018-06

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教師教育メールマガジン75号山本純人さんです! - 2018.03.13 Tue

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メールマガジン「教師教育を考える会」75号
            2018年3月13日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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不足している世界で働く
           埼玉県公立中学校教諭/俳句結社「梓」同人
                            山本 純人
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 75号は、山本純人さん(埼玉県公立中学校教諭/俳句結社「梓」同人)
です。小学校、中学校、そして高等学校、そして再び中学校と校種を超え
て異動し、ご自身も世界何十か国かを旅する、まさに越境する教師。今は
中国の旅の途上。中国からの入稿です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(0)私の成分表
 もともと、「少年院」で働こうと考えていました。しかし、恩師に「少
年院に入ってからよりも、少年院に入るまえが大事なんじゃないか」と言
われ、当時ちょっと荒れていた中学校の世界に足を踏み入れます。しかし、
当時は教員採用氷河期で、私の住んでいた県では、中学国語科の採用倍率
は55倍。大学時代、落語研究会でふらふらしていた私は、もちろん合格す
ることなく、数年間、臨時採用という旅に出ました。ここには書けないぐ
らい荒れている中学校で働き、その後、小学校の免許を免許法第6条「別
表第8」という裏技で取得して、気がつくと小学校の先生になっていまし
た。その後、また中学校へ異動して、そして高等学校へ異動しました。現
在、中学校へもどり働いています。次は、ろう学校で働こうと考えていま
す。特別支援の免許は下記で取得しました。

免許法認定公開講座・免許法認定講習
http://www.tsukuba.ac.jp/education/extension/license.html
 
 私の別の顔を書くと、大学時代に落語研究会と並行して、バスケットボ
ールの審判活動をしていました。ひょんな縁があり、22歳で日本公認審判
(現在のB級を取得)しました。その後、死んでしまうような大病をする
まで、ひたすらバスケットボールの審判に打ち込みました。しかし、病気
がきっかけで審判を辞めました。この肉体的にも精神的にもぽっかり穴が
空いたところに、これまた不思議な出会いがあり、見知らぬ世界「俳句」
に足を踏み入れることになります。子どもたちに俳句を伝える活動をきっ
かけに単著・編著を数冊本を書かせてもらうことになります。予想もしな
い出来事です。そして、さらに不思議が続きます。たまたま「綱引」に出
会ってしまい、綱引公認審判となり、この原稿を世界選手権が行われてい
る中国徐州で、いま書いています。大学の恩師と進路について相談してい
るときには、まさか世界の舞台に立つとはまったく想像できませんでした。
何がおこるかわからないものだなと、最近つくづく思います。
 ここまでの十数行を読んでもらうとわかるように、私は「人との出会い」
と「不思議との出会い」、この二つの成分で私はカタチづくられています。
それを通して「教師教育」の盲点にたどり着きたいと考えています。

(1)審判の4原則
 (現在では少し考え方が変わっていますが)バスケットボールの審判を
するときに、ルールブックに書いてある大切な4つの言葉があります。
1 always moving(いつも動く)
2 boxing in(全体を見る)
3 space watching(間を見る)
4 penetration(近づく/近寄る)
 これらの言葉は、私の生き方にも本当に大きな影響を与えています。そ
れぞれを具体例を挙げて、少し説明したいと思います。

1 always moving
 ただ動くだけではなく、じぶんにいくつかルールを課しています。例え
ば、1校に勤務する年数は5年までとすることです。長くいれば、勝手が
わかりやりやすいですが、やりやすさを手に入れる反面、失うものもたく
さんあります。だから、私は片手の年数5年以内を「めど」に次の仕事場
へ異動をしようとしてます。
 また、仕事とは別に「旅」もたっぷりします。日本以外の国を見てみた
いと思い、20数か国にお邪魔しました。近々行った異国をさかのぼって
書くと、中国(=綱引世界選手権)、オマーン、モロッコ、ジョージア
(旧グルジア)、オランダ(=綱引世界選手権)、ブータン、ヨルダン、
クロアチア……。綱引関係で行った国以外は、地球儀で指さすときに探し
てしまう国ばかりです。これにも理由があります。じぶんが行きたい国に
行くのではなく、ひいきにしている旅行会社がすすめる国に行くことにし
ています。他力本願。いつも3か国紹介してもらって、そのうち1つの国
にお邪魔しています。最初から行きたい国に行くと、なんとなく似たよう
な系統の国に行きがちです。しかし、この方法をとると、ある一種のフィ
ルターを通過した情報から選ぶので、いろいろな系統にたどり着けます。
動くことは、「幅」を広げることに他なりません。だから、この方法はと
ても意味があるのです。最近は、海外よりも国内をゆっくりと回る「旅」
が増えました。47都道府県制覇の旅です。あと私の未踏の都道府県(=宿
泊していない県)は、残り12です。この冬は、和歌山県を「旅」しました。
ここにも一つのルールがあります。1つの都道府県に1週間滞在するという
決まりです。このルールを設けることで、ゆったりとマニアックな土地ま
で足の伸ばすことができます。そのときに意味もなく訪ねた小さな町が、
実はのちのち本を読んでてつながることも多々あります。動くとは、種を
拾うことでもあります。だから、これからも動くことを恐れない人であり
たいと肝に銘じています。

2 boxing in
 この言葉の意味は、全部を目の中に入れるという意味です。わかりやす
く書くと、10あったら10をまずは見ましょうという意味となります。そし
て、その次に、その10のうち、盲点を探す努力をします。このことは「ク
ラスづくり」でも、「授業づくり」でも大きなヒントや支えになります。
私は、この手法でいままでかなり助けられていているので、私の書く原稿
では「盲点」という言葉が、他の人よりも数多く登場します。
 原稿のことが出てきたので書きますが、原稿が依頼されたら、他の人が
書くようなことはなるべくそぎ落として書くようにしています。それが最
近の遅筆の原因にもなっていますが……。全部見て、薄いところ/弱いと
ころ=盲点を見つけることが、boxing inの神髄な気がします。

3 space watching
 直訳をすると、空間を見ようとなります。つまり、空いているところに、
何があるのか見に行く姿勢が問われていると私は理解しています。このこ
とを具体的にするために、俳句を例に挙げてみます。俳句は17音でつくる
ので、正直、全部の情報は入れきれません。当たり前のように、省略され
ている情報があります。その足りない部分を想像したり、補ったりするこ
とが、教育の世界では思っている以上に大事なのではないでしょうか。何
かに直面したときに不足していることはなんだろう?と考えるようにする
と、いらぬ問題と遭遇する率がかなり減ります。私が余計なトラブルに出
会う率が低いのは、この言葉に助けられているからだと思います。
 不足している情報を偶然知ったり、ある情報をもとに想像したりすると、
そこに1つの「優しさ」が生まれることがあります。つまり、おもんぱか
る=慮る 行動が取れるようになってきます。子どもも保護者も同僚も、
それぞれの事情の世界で生きています。表面的にはAなことが、実はBやC
という事情がそれぞれ隠れています。その事情を「おもんぱかる」余裕が
この教育の失われつつあることは、なにより大きな問題だと感じます。
space watchingとは、慮るの訳した言葉なのです。

4 penetration
 メールマガジンという形式なので、ここまで読むのはひと苦労ですが、
あと少しお付き合いください。このpenetrationは、辞書的には「侵入」
という意味です。個人的には「近づく」というニュアンスで捉えています。
だんだん歳を重ねると、「おっくう」になることがあります。それが私は、
とても怖いことだと感じます。「おっくう」というブレーキがかかると、
じぶんは進みません。だから、この「近づく」という行為は、じぶんを古
くさせないためにも、必要な言葉だと思います。
 例えば、読者で「北大路翼」という俳人をどれだけの人が知っているで
しょうか。たまたまTwitterで話題になっていた「天使の涎」(邑書林)
を読んでみて、この人はとんでもなくすごいなと思い、実際にお会いしま
した。簡単にキーボードで「お会いしました」と打ちましたが、これが
penetrationなのだと思います。会いたいと思った人に会いに行くことは、
いっけん簡単そうに思いますが、実はハードルがとても高いことです。そ
れは、年齢があがればあがるほど、そのハードルの高さはより高くなりま
す。人間は当たり前ですが、歳を順調に重ねます。だからこそ、意図的に
「近づく」ことをしないと、どんどんおっくうになります。そして、近づ
いてみるとまた違う人とつながり、じぶんの知らない世界が広がります。
 テレビや新聞等でも取り上げられている北大路翼さんの編著「アウト
ロー俳句」(河出書房新社)には、教育の世界に足を置いている人の世界
を広げたり、新しい世界をつくったりするヒントが数多く隠されている1
冊です。以下、掲載句からピックアップしたものです。

トナカイの格好のまま舌打ちす   才守有紀
呼吸器と同じコンセントに聖樹   菊地洋勝
駐車場雪に土下座の跡残る     咲良あぽろ

 いろいろな世界があることを知ることは、本当に大事なことです。世界
が1つしかないなんて思っていたら、この職業はできません。そして、向
いていないかもしれません。この本は、いろいろな人の俳句が載っていま
すが、途中の散文がとても示唆的です。文章をじぶんの困っている問題に
重ねてみると、違う可能性の窓が開くかも知れません。
 そう考えると、この本に「近づく」ことも、1つのpenetrationです。春
休みの課題図書でいかがでしょうか?
アウトロー俳句
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309026411/
 
(2)師匠という視点
 師匠と書くと、徒弟制度風に感じますが、もう少しくだけてとらえると
「モデル」です。この仕事は、子どもという刻々と変化する人を対象にす
るので、瞬間的に判断を迫られることがあります。そのときに、じぶんに
行動の師匠(モデル)がいるといないでは、全然「ものごと」の打率が
違ってきます。「この人だったら、この場面でこんな風にするかな?」と
思い描ける人と出会えていると「しあわせ」です。私の場合は、同僚で
あった2人がモデルとして、いつも頭の中にいます。数多くいればいいと
いうものではありませんが、0は危険な時代です。じぶんの行動を客観視
するためにも、やはり行動の師匠をもちたいものです。

 あと、師匠は20歳離れているとちょうどいい!と聞いたことがあります。
師匠というと年上を意味しそうですが、年下も師匠の範疇に入れると怖い
ものなしです。私は現在40歳なので60歳前後と20歳前後で、この人はすご
いなと思ったら勝手に師事しています。例えば、amazarashiを知っていま
すか?これは担任をしていたときに教えてもらったアーティストですが、
歌詞の世界が奥深く、ついつい聴いてしまいます。何か深く考えていると
きに、このamazarashiの歌詞と結びつくこともあります。つまり、師匠は
年齢ではなく、じぶんに小さな刺激を与えてくれる存在なのです。

(3)意図的にtrainingすること
 各教科授業のやり方や、学級を1年間やっていく方法は、それぞれ取り
組む率が高い分野です。しかし、お話をする力と「もの」を書く力は、か
なりの力量の差が出るところです。雑誌の企画でも、この2つに言及した
企画は数が本当に少ないと、いつも目次を見ながら思っています。この2
つを高めることなく放っておくと、どうにも取り返しのつかないまま職業
的後半戦を迎えることになってしまいます。
 例を挙げると、朝の会で5分・帰りの会で5分、ときどき集会等で話す時
間をを1年間で計算すると2単位ぐらいに相当します。2単位は、油断がで
きない単位数です。しかし、お話のtrainingはされない分野です。私の場
合は、不思議な縁で大学時代落語研究会に所属していたので、その貯金が
使える場合があります。しかし、お話するLevelを上げるために関連する
本は、いまでもちょくちょく読みます。とりあえず「ひとかど」になるた
めには、10冊ぐらい本を読むことです。1冊でできるようになるなんてあ
り得ません。同じように文章を書くことも、培っていかないと変化しませ
ん。賛否はあるかとは思いますが、学級通信は、そのいい練習になります。
書いていくうちに、じぶんの文体が少しずつできるようになります。文体
が手に入れられれば、あとはそれほど苦労はありません。正直、このメー
ルマガジンだって、原稿用紙で換算するとそれなりの枚数になってしまい
ましたが、なんとかここまでこられたもの学級通信でじぶんの文体をつ
くったからだと思います。この2つは、意図的に継続的にやっていくと、
たしかに良くなると信じています。

(4)まとめない
 さて、異国にいる興奮もあり、少し情報が不足している内容となってし
まいました。どんな文章も書いた人の手を離れると、あとは読者のものと
なります。みなさんで?んで読んでもらえれば幸いです。?みきれない部
分や歯に詰まってしまった場合は、いつでもご連絡ください。それも1つ
のpenetrationとなるでしょう。最後までお付き合いいただきありがとう
ございました。多謝。
       山本純人 konotabiwa24@gmail.com

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 山本さん、中国からありがとうございました!
 山本さんらしい「破調」の部分と、自らの学びの歴史に寄せた教師の成
長論とが実に巧みに重なって、とてもおもしろかったです。
 支援学校の免許も取り、次はろう学校に行きたいという純人さん。どこ
までも、越境し続ける姿に大いに刺激をいただきました。

 次回、3月16日金曜日。江口凡太郎さん(北海道網走養護学校教諭)
です。北海道で初めて、男性家庭科教師として高等学校に採用となり、現
在は支援学校。拙著『学校でしなやかに生きるということ』(フェミック
ス)所収の対談の相手、でもあります。
 https://www.amazon.co.jp/dp/4903579700/mumomorush-22
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メールマガジン「教師教育を考える会」
75号(読者数2650)2018年3月13日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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