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2018-08

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教師教育メールマガジン74号佐々木潤さんです! - 2018.03.11 Sun

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メールマガジン「教師教育を考える会」74号
            2018年3月11日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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8回目の3.11を迎えて
                   宮城県石巻市公立小学校
                            佐々木 潤
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 74号は、佐々木潤さん(宮城県公立小学校教諭/あすの社会科を考え
る会主宰)。震災丸7年たった日に、潤さんに、その真ん中で取り組んで
きたこと、思いを、話していただきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 メルマガをいつも読ませていただいております。さて,私の番になりま
した。この日にわざわざ当ててもらえてありがたいです。

 3.11。

 あの日のことを忘れることはありません。

 私のいる地域は,死者,行方不明者が最も多かった宮城県石巻市。あれ
から7年経ちますが,いまだにあの日のままの状態になっているところも
あるのです。復興はまだまだ遠い,というのが実感です。それでも,学校
近くの仮設住宅はなくなり,たくさんの復興住宅ができて新しい街並みも
できつつあります。
 先日,神戸に行く機会があり,空港からポートライナーに乗って街並み
を眺めていました。すると,首都高速ばりの大きな立体交差の道路が見え
ました。「あ。」と思いました。阪神淡路大震災のときに倒れていた高架
の道路です。すっかり新しくなり,地震の面影がありません。ここまでく
るのに相当大変だったでしょう。神戸はあれから23年。東北は7年。ま
だまだです。

1 学校の統廃合
 人口減少,児童数減少のため毎年のように学校の統廃合が進んでいます。
私の以前の勤務校も廃校になり,統合されました。今年の3月はあの大川
小学校も統合されます。統廃合になると,新しい学校になるというメリッ
トもありますが,むしろデメリットの方が多いと私は感じています。
 例えば,通学距離が長くなる子が増えるため,バス通学をせざるを得な
い,ということです。朝も,帰りも時間にしばられます。放課後に何かを
する,ということはできません。逆に,全学年いっしょに帰すこともある
ため,低学年は上の学年の授業が終わるまで待たなければなりません。今
の学校に来て,最初に思ったのは,子どもが歩いて学校に来て歩いて学校
から帰ることがこんなにも素晴らしいことだったのか,ということです。
保護者の意識も難しいものがあります。旧学校の派閥のようなものがあり,
なかなか打ち解けられなかったりするのです。「〇〇〇小の保護者はがさ
つ。」「△△△小の保護者はめんどくさいなあ。」という話をオフレコで
聞いたこともありました。この辺の地域の意識は,子どもよりも大人の方
が根強いです。

2 支援の数々
 さすがにもうありませんが,震災の年から3年目ぐらいまではものすご
い数,量の支援品をいただき,たくさんの芸能人がやってきました。
 しかし,これはいいことばかりではありませんでした。本当に物が必要
だったのは最初の1ヶ月ぐらいです。そこから必要だったのは,お金と人
手です。復旧させるための費用,作業を進めるための人材です。支援品が
次々と来るので学校が物であふれかえる,という状態もありました。
 以前に,熊本地震の際にFacebookに次のような投稿をしました。


 熊本に支援物資を送ろうと思っている方々にお願いです。

 どうか,子どもたちに物は送らないでください。というのも,支援物資
が全国から山のように来ます。そうすると,子どもたち,さらには保護者
までもが「もらい慣れて」しまうのです。もらうのが当然のような錯覚に
陥ってしまいます。そして,物を大事にしなくなります。学校には,ラン
ドセル,ノート,絵の具,鍵盤ハーモニカなどが余ってあふれていました。
この物資を整理するのは学校の職員です。それも結構な負担になるのです。

 どうか,メッセージは小さな紙にしてください。もしくは色紙にしてく
ださい。掲示するのも一苦労なのです。私は,どこかの絵画クラブから送
られてきた額入りの絵70点以上を丸一日使って廊下に掲示したことがあ
ります。そして,決して返事を求めないでください。中には,「何も連絡
がないんだけど」という問い合わせをよこす人もいました。これがどれほ
ど負担になるのかを考えてください。


 芸能人が来る,っていうことも書きましたが,中にはその業界では著名
な方でしたが子どもは全然知らない方で,1時間ほど聞いたこともないよ
うな曲を演奏して帰っていった方もいました。某国民的アイドルグループ
が来て,被災に関係のない他地域から人がたくさん来て道路が渋滞になる
ということもありました。

 誤解してほしくないのは,感謝してないわけではないのです。善意は大
変ありがたいです。子どもたちも喜んでいます。しかし,その支援が逆に
子どもや学校の職員,地域の住民を苦しめることもあるのです。

 それから,学校にはたくさんの調査依頼が来ます。子どもの状況を追跡
調査するためであることは重々承知です。しかし,そのために学級担任が
一人一人の子どもの状況について30以上の項目について回答していくこ
とはとても負担になります。

3 鎮魂
 7年前の震災で多くの人が亡くなりました。私は震災で元同僚だった先
生を亡くしました。妻も知っている先生を,二人の子どもたちはそれぞれ
の友人を亡くしました。
 私の元同僚だった先生は大川小学校の職員でした。今でも,彼のことを
思い出すと涙が出てきます。彼の死を知ったときのことは今でもよく憶え
ています。その日のブログ記事を引用します。


 2011年4月 1日 (金)
 最後までよくがんばったね

 私の元同僚で東北青年塾のメンバーだった佐々木芳樹さんが遺体で発見
されました。

 ずっと行方不明のままで、とても心配していました。でも、きっと彼の
ことだから何とか生き延びて、いつもの照れくさそうな笑顔を浮かべなが
ら「連絡が取れなくてすみませんでした。」なんて言うんだろうな、と奇
跡を祈っていました。

 昨日、宮城県警のHPで名前を見つけました。

 どうしようもない喪失感と悲しみが襲ってきました。
 

 今日、彼の自宅に行きました。

 行くまですごく怖かった。

 彼の家が近付くにつれ、自分の心臓の鼓動が高まってくるのがわかりま
した。

 

 彼のご両親が迎えてくれました。

 ご両親は気丈にいろいろと話してくれました。

 「本当に何でも一生懸命でした。あんまり頑張り過ぎたんですね。」

 「自分の子供が助かってほしいと思う反面、息子だけが助かっていたら
自分を責めて自殺するんじゃないかという思いもありました。子供たちが
見つかった時と一緒に見つかったので、最後まで子供を守ったんだなあ、
と思いました。そういう意味ではよかったです。子供が大好きで、最後も
子供と一緒でしたから。」

 こんなご両親だから、あんな真面目で一生懸命な子供に育ったんだろう。
そう素直に感じました。悲しいはずなのに。最後まで自分の息子ではなく、
他の人や学校の子供のことを気にかけていました。

 2月に行った、前任校の用務員さんの退職を祝う会で、彼は幹事をして
くれました。その時の写真をみんなに送る準備をしていて、震災のために
送れなかった封書をご両親から受取りました。彼の文字、彼の文章。

 「皆さんのおかげで素晴らしい会になりました。大変遅くなりましたが、
写真をお送りいたします。どうもすみませんでした。」

 彼らしい、周囲に気配りをする文章です。

 

 そのあと、少し離れた葬祭場に遺体が安置されているというので会いに
行きました。そこには震災で亡くなった方がたくさんいました。

 損傷が激しいためか、ほんの少しだけ顔が見える状態で安置されていま
した。顔には泥がついていました。少し斜めになった彼の顔を見ながら

 「よく最後まで頑張ったね。子供を守ったんだね。」

 「こんだけ頑張ったんだから、打ち上げだ。いつもの店に行くぞ。飲み
明かすぞ。」

と、声をかけました。

 動かない彼の顔。

 当たり前なのに涙があふれ、あふれ。

 人はこんなときにどうするんだろう。

 大切な人を失ったときにどうすればいいんだろう。

 自分は何をすればいいんだろう。

 

 彼にはいつも刺激を受けてきました。

 いつも一生懸命で

 いつも穏やかで

 いつも子供のことを考えて

 そんな彼が大好きでした。

 きっといい先生になっていくんだろう。

 そう見守ってきました。

  

 神様はどうして彼を選んだんだろう。

 27歳というあまりにも早い人生でした。

 彼のやってきたこと

 彼が思い描いてきたこと

 たぶん、教師の中では一番近くにいた自分が

 それを受け継いで伝えていく。

 それしか自分にはできないだろう。

 

 芳樹の冥福を心から祈ります。

 天国で子供を集めて、いい授業をしてくれ。 



 どうか,みなさんも彼をはじめとする多くの人々の鎮魂のために祈って
ください。

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 佐々木潤さんありがとうございました。誤解のないように書きますと、
潤さんには、最初から、震災の日に合わせて、伝えたいこと、思いを書い
てほしいとお願いしていました。教師教育を考える会メールマガジンの原
稿としては、少しイレギュラーと感じる方もいらっしゃるかも知れません
が、大切な大切なメッセージを託していただいて、本当にありがたいなあ
と感じました。
 佐々木潤さんは、3月24日、私が理事長を務めるNPO授業づくりネッ
トワークの仙台集会で、その実践的な流れや学級づくり・授業づくりにつ
いてお話しいただくことになっています。もしご興味のある方、いらして
ください。下記からお申込みいただけます。
http://www.kokuchpro.com/event/b6638d3621e3748ed741ac2aed95f0e6/

 次回、3月13日火曜日。山本純人さん(埼玉県公立中学校教諭/俳句
結社「梓」同人)です。小学校、中学校、そして高等学校、そして再び中
学校と校種を超えて異動し、ご自身も世界何十か国かを旅する、まさに越
境する教師。今はたしか中国の旅の途上。もし、通信事情で、原稿の入稿
が遅れたらごめんなさい。

==================================================================
メールマガジン「教師教育を考える会」
74号(読者数2648)2018年3月11日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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