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2018-08

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教師教育メールマガジン55号、大野睦仁さんです! - 2018.01.09 Tue

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メールマガジン「教師教育を考える会」55号
            2018年1月9日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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校内研修を通しての職場づくりから
             札幌市公立小学校教諭
             教師力BRUSH-UPセミナー代表
                       大野 睦仁
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 あけましておめでとうございます。新年最初の教師教育を考
える会メールマガジンは、札幌の公立小学校の教師で、民間教
育セミナーの代表としても広く活躍している大野睦仁さんです。
55号です。                (石川 晋)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■ はじめに ■□

 札幌の公立小学校で教員をしている大野睦仁(おおのむつひ
と)です。教職について28年経ちますが、28年のうち、縁
があって、校内研修(研究)を担当する研究部に21年も所属
させてもらっています。
 現在も研究部です。そんなこともあり、石川晋さんと一緒に、
『笑顔と対話があふれる校内研修』(学事出版、2013)を出版
させてもらいました。

 また、教師力BRUSH-UPセミナーという民間教育研修
グループにもかかわらせてもらい、14年目になります。
 「北海道の教育を元気にしよう!」というスローガンのもと、
セミナーを重ね、この夏で第100回を迎えます。

 公務としても、民間教育としても、教師のエンパワーメント
やスキルアップにかかわってきました。今回は、教員になって
からの教師教育について、今考えていることや取り組んでいる
ことをお伝えしたいと思います。


□■ 理想の学校と現実の学校 ■□

 学校長がステキなリーダーシップを発揮し、みんなが生き生
きと働いている学校。
 教職員がチームとなって、様々なことに取り組み、みんなが
楽しそうに働いている学校。
 画期的な、あるいは、創造的な研究テーマをかかげて、学校
研究を深めている学校。
 職場で学ぶことができ、自分を高める場になっている学校。

 いいなぁと思ってきました。今もそう思っています。
 でも、そんな学校や職場は、本当にごく一部です。
 ボクが出会ってきた、聞いてきた現実や、多くの学校は、違
う状況を抱えていました。

 例えば、当時40代も後半に差し掛かっていたボクが下から
2番目で、50代が最も多かった学校もありました。子どもた
ちが帰ると、先生方は疲弊しきって職員室に戻り、黙々と仕事
をしている職場でした。

 例えば、ベテランが少なく、20代なのに、学年の主任とし
て取り組んでいる先生が複数いる学校もありました。学校全体
が落ち着かなく、日々の業務や対応に追われるばかりで、余裕
がない職場もありました。

 例えば、セミナーを開催すればたくさんの人が集まる講師で
も、職場で知っている人は皆無ということは、当たり前の状況
でした。

 例えば、校内研修なんて面倒くさい。そんな時間があるなら、
休ませてくれ。仕事をさせてくれ。ということなんて、当たり
前の状況でした。


□■ 多くの先生方の思いと状況 ■□

 ただ、どんな学校でも、先生方は、「子どもたちの力を伸ば
したい」「子どもたちの成長に関わっていきたい」と強く思っ
ています。そのために、自分自身を高めていかなくてはならな
いとも思っています。
 でも、心と体がその高めるための「学び」に向かっていかな
い先生方がたくさんいるのです。教師のモチベーションの問題
だけではなく、子育てや介護、自身の病気などを抱える中で、
心と体が、その高めるための「学び」に向かっていけない先生
方もたくさんいるのです。

 石川晋さんが前号で、学校外の学びに向かう先生たちには、
次のような状況があると指摘しています。

──────── 引用開始 ──────────
いつの間にか、民間教育研修セミナーに集まる参加者の顔ぶれ
が固定しがちになってしまいました。見知った顔ぶれで集まっ
て、自己満足の高揚感とカタルシスを再生産しているだけでは
ないか。
──────── 引用終了 ──────────

 確かにボクも、民間教育研修にかかわってきて、同じような
問題意識をもっています。
 しかし、同時に、こうやって学びに向かえる人はごくわずか
であることも実感しています。多くの先生方は、自分自身を高
めていかなくてはならないと思っていても、心と体がその高め
るための「学び」に向かっていかない(いけない)のです。


□■ 校内研修がもつ可能性 ■□

 先生方のモチベーションを下げてしまっている背景や、どん
な状況を抱えていても、先生方が学べる環境づくりなど、目を
つけて、考えていかなければならないことは山ほどあります。
 しかし、先生方のこうした思いと現状に応えていくために、
ボクは、校内研修が大きな可能性があると考えています。
 例えば、次のような理由が挙げられます。

 1勤務時間内に研修が組まれているので、強制的な側面はあ
  るが、全員が参加できる。
 2職場をベースにして研修を進めていくので、職場の状況に
  あった研修をすることができる。
 3学校「内」の学びと学校「外」の学びをつなぐ機会にもな
  りえることがある。
 4校内研修で、職場にある人材を掘り起こしたり、生かした
  りすることで、学校力を挙げていくことができる。
 5協働的に取り組むことで、互いにエンパワメントできるチ
  ームづくりに寄与することができる。

 ただ、この可能性を実現していくためには、考えていかなく
てはならないこともあります。


□■ 校内研修で授業研究をする意味 ■□

 「校内研修での授業研究は、もういい加減をやめよう」とい
う指摘があります。
 ボクもそうだなと思う部分があります。
 指導案づくりに時間をかけ、重箱の隅をつつくように、指摘
をされる。授業を公開しても、教科の専門的な話に終始したり、
授業技術の巧拙だけが大きくピックアップされたりする。

 そんな授業研究なら、本当にやめた方がいいと思います。授
業を年に1度ぐらい公開したところで、教科の専門性も授業技
術も向上なんてしません。
 しかし、それでもボクは、授業研究にこだわりたいと思って
いるのです。もちろん、これまで様々な校内研修を試行錯誤し
ながら組んできました。それでもなお、やっぱり校内研修とし
ての授業研究にこだわりたいのです。

【ベテランも若手も、授業は、みんな同じようにやっている!】

 授業研究ではない校内研修に取り組んだことがありました。
 でも、ボクの企画や進め方がまずかったせいか、やはり知っ
ている人や、経験している人がたくさん提案したり、話をした
りする場になってしまっていました。知識や経験のない先生方
は受け身の形で校内研修に参加する場になっていたのです。
 しかし、授業は、ベテランも若手も、みんな毎日やっていま
す。毎日やっているからこそ、同じ土俵に上がっているという
意識も、もてるのではないかと考えているのです。

【ベテランと若手が学び合える】

 授業研究だからこそ、ベテランから若手に伝えられることも
あるし、同じ土俵に立っているからこそ、ベテランが若手から
刺激を受けることもあるのではないと考えています。
 ベテランと若手が学び合うというのは、職場での学びの理想
形だと思うのです。


□■ 授業研究を通して対話「する/できる」場づくり ■□

 校内研修として、授業研究をするにあたり、基本的に次のよ
うな流れで進めています。 *現在の私の勤務校での取組です。

1指導案は、簡単な略案。A4/1枚のみ。
2指導案検討には、ほとんど時間をかけない。こんな授業を
 します。というように、事前に、先生方へ簡単にプレゼン
 テーションするだけ。
3事後検討には時間をかける。ただし、視点は、教科の専門
 性や授業技術ではなく、子どもの姿がどうだったかを振り
 返る。事前に抽出児童を決めておき、その児童がどんな学
 びをしていたかを振り返る。
4小グループで、児童の学びの様子を中心に対話し、レコー
 ディングしながら、最後は全体でシェアする。
5事後検討会を含めて、研修時間は、毎回1時間を過ぎない。
6研修が終わった後は、希望者のみで集まって、カフェタイ
 ム。日ごろのことを対話する時間と場をもつ。
7授業者は、事後検討会を終えた後、自分なりの学びのまと
 めをA4/1枚で言語化して、全体に配付する。

 他にも、校内研修(授業研究)を進めるにあたって、気を付
けていること、配慮していることはあります。そして、年間の
研修計画には、授業研究だけではなく、教室で読み聞かせてい
る「絵本の持ち寄り研修」というようなものにも、取り組んで
います。
 しかし、もっとも大切にしていることは、先生方がたくさん
対話することです。
 繰り返しになりますが、ボクは、授業研究だからこそ、お互
いの授業を見合っているからこそ、ベテランも若手も、同じよ
うに対話ができると考えています。


□■ 「対話」がある校内研修で職場づくり ■□

 「教師教育」と考えると、もっと具体的な教師の在り方や、
教育技術、専門性と言った職能を高めることを考えていかなく
てはならないのかもしれません。
 しかし、ボクが出会った学校や、ボクが聞いたり見たりして
きた学校では、そこに手を伸ばすことに対して、かなり困難な
状況がありました。
 その中で、まずできること、しなくてはならないことは、先
生方がとにかくたくさん「対話」すること。そして、そうする
ことで、お互いのこと(状況)を理解し、関係性を紡いでいく
職場づくりをしていくことだと考えています。校内研修がその
役割を担う時代になっているのです。

 そんな職場づくりができていくと、自分自身を高めていくた
めの「学び」へ、先生方の心と体が少しずつ向かっていき始め
るのではないかと思うのです。
 「対話」がある校内研修での職場づくりは、教師教育にとっ
ては、小さな一歩だと思われるかもしれません。
 でも、ボクは、大きな一歩であり、今必要とされている一歩
だと考えています。


□■ おわりに ■□

 まだまだボク自身も、整理しきれていないところがたくさん
あるし、今取り組んでいる現場でも、試行錯誤の連続です。
 でも、ボクは、初任の養護学校でも、若い時の職場でも、本
当にまわりの先生方や、学校外の学びに助けられました。
 だからこそ、その恩送りとして、残りの教師生活も、教師教
育について考え、少しでも実践していきたいと思っています。

==============================================
 新年はじめから、全国を飛び回る中でのご執筆でしたね。あ
りがとうございます。校内研修を通しての「職場づくり」とい
うところに、今校内研修が担わねばならないものの大きさが表
れているとも感じます。さて、校内研修は「授業研究」メイン
であるべきなのか。民間教育研修が育てているものは何なのか。
そのうち議論したいポイントではありますね。
 次回、1月12日金曜日は、柴崎卓巳子さん(福岡県田川郡
添田町立真木小学校養護教諭)。学校にはなくてはならない存
在である、養護教諭の立場からの執筆です。お楽しみに。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
55号(読者数2596)2018年1月9日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
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(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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