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教師教育メールマガジン54号、石川晋です! - 2017.12.29 Fri

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メールマガジン「教師教育を考える会」54号
         2017年12月29日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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「教師教育」を一緒に考える
          NPO授業づくりネットワーク理事長
                       石川 晋
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 教師教育を考える会メールマガジンをお読みいただいているみなさんありがとうございます。今年最後の号は、編集人である私(石川)がこのメールマガジンのことを、これまでの流れも織り交ぜながら、書き残しておこうと思います。54号です。
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1.民間教育セミナーを主催しながら考えていたこと

 今年の3月いっぱいで28年勤めた北海道の公立中学校教諭の職を離れて、東京にやってきました。NPO授業づくりネットワーク理事長という一応の肩書はありますが、基本的には「無職」です。4月から都内を起点に日本各地を歩き回り、主には若い先生方との交流を大切にしてきました。

 私は元々北海道を拠点に民間教育研修グループを核とする研修会(セミナー)を開催してきました。学生時代にそうした活動に関わるようになったので、もう30年になります。特に、2000年前後からは、それまでの研修会(主には古参の研修団体は合宿形式で、レポート検討をメインに研修会を行っていました)のスタイルの変革の必要性を感じて、私なりのチャレンジを続けてきました。変革の必要性を感じたのは、それぞれの研修団体のメンバーが固定的で、思想的にも同質性が高い場合が多く、結果的にやや「閉じている」実態があると感じていたからでした。そこで、ワークショップメインの研修会や、対話・対談をベースとした講座、宿泊や懇親会を伴わない日帰りで参加できる研修スタイル、複数の考え方の違う講師に組んでいただいて実施する提案授業などを民間教育セミナーを舞台に展開していきました。講師の顔写真入りのチラシを作成して、道内の全ての学校にDM発送をしたり、ネットでの申し込みを主軸にしたり、宣伝や申し込みの形態の工夫にも力を入れました。現在全国で行われている民間教育研修会(セミナー)のプログラム構成や宣伝・申し込みの形態などの原型の一端は、私と私の仲間たちが創ってきたものという自負もあります。

 しかし、こうした活動に長くかかわる中で、集まってくる先生方の日常があまり変わっていないのではないかという思いが一貫してぬぐえませんでした。その思いは年を追うにしたがって強まる一方でした。そもそも民間教育研修グループの「教師支援」の形は、参加していただいた方を、ほぼ一度きりの(連続講座の形などを取った場合でも数度の)関わりの中で支援するという形式にしかおおむねなりません。インターネットが発達して、様々なコミュニケーションツールが発達した中で、多少状況は変わっているけれど、それでも、そうした状況に大きな変化はない、と考えています。そうしたいわば点での支援を本質とする民間教育研修会で、参加者の日常を支えていく学びを生むためには、何か別な工夫が必要だと感じていました。

 また、研修団体の壁を超えることを目的に新しい研修会のスタイルを作ってきたにもかかわらず、いつの間にか、民間教育研修セミナーに集まる参加者の顔ぶれが固定しがちになってしまいました。見知った顔ぶれで集まって、自己満足の高揚感とカタルシスを再生産しているだけではないか。結果、民間研修セミナーの外にいる人たちとの間で新しい分断状況を生んでしまって、広範な分け隔てない学びの場づくりを実現できていないのではないか。そういう深い反省が私の中に生まれました。この問題は、今もずうっと考えている問題で、例えば今私が代表を務めるNPOの主催研修会は、こうした問題意識を背景に、苦しみつつ楽しみつつ、新しい研修会の形を模索しています。

2.校内研修を推進しながら考えていたこと

 校内での研修は、民間教育セミナーと違って、現場教員を継続支援できる強みを持った場です。私もそこに強い関心を持ち、早くから校内研修に注力しました。従来型の「仮説検証」スタイルの校内研修をいわば「仮説連鎖・生成」型の校内研修にすることで、プロセスを職場で共有していきながら職場全体が学び続ける場になるように機能させたい。研究授業ベースの研修スタイルから、より職場の教員の実態に沿うような具体的なテーマと向き合える校内研修にしたい。こうした校内研修に腐心し、『笑顔と対話があふれる校内研修』(大野睦仁さんとの共著、学事出版、2013,3)や『THE 校内研修 (「THE 教師力」シリーズ)』(明治図書、2014.3)にその一端は紹介できました。

 しかし、学校現場は今年大きくクローズアップされ、本メールマガジンでも何人かの方がそこに焦点をあててご執筆されていたように、勤務状況の様々な要因による悪化が進んでいます。降るようにやってくる案件に忙殺され、校内研修の時間の確保も年々厳しさを増しています。学校がゆっくりと腰を据えて学ぶ場として機能しにくくなっています。またそれ自体は可能性を秘めていることでもあるのですが、職場の構成員の年代に断絶が起こり、世代間の理解が図りにくい。様々な経歴を持った教員の増加、非正規職員の増加などにより、一様な教育活動の推進を基本とする古典的な考え方と、現場の実態との大きなずれも生まれています。

 事実、私も、大量に流入してくる新卒教師の着実な技量形成に寄与しきれず、教員をやめてしまう者、体調を崩してしまう者、担任を途中で降りなければならない状況になる者などが出てきて、心を痛めました。
 各都道府県の教職員志望者の人数の激減も深刻で、これまで経験してこなかった教職員の質の維持・向上に伴う課題も浮上しています。校内研修もまた、教職員を支援していくためには、さらにもう一段の工夫が必要だと強く感じました。

 冒頭にも書きましたが、今年は四月から日本各地の学校に、入っています。いろんな関わり方があるのですが、そのうちの一つが、校内研修のファシリテーションです。授業者の強みに焦点が当たること、参加者が学習者としての体験・視点をベースに授業を考えていけること、継続的に職員たち自身が互いの強みを生かしながら研修を進めていくマインド・手立てを共有すること…そうしたことを考えながら、それぞれの学校に入らせていただいています。手ごたえは感じているけれど、試行錯誤の真ん中にいるという感じでしょうか。

3.「専門職」としての教師教育者を育てるために

 ここまで書いたのは、私が、中心的に関わってきた教師教育の二つの現場での経験から考えてきたことです。教師の育ちに関わる主要な場面としては、学部、採用、現場、教職大学院、初任者研修、10年研修、主任・教頭・校長登用などなど、ほかにも様々あるわけです。しかし、どうでしょう。私が例として示した二つの現場だけでなく、こうした教師養成や教師の学びに関わる現場は、なかなか困難な状況に直面していると、これまでの様々な方の論考を読み深めていくと見えてくると言えるのではないでしょうか。

 どうも教師の多くは私も含めて、子どもを教え育てることが日常であるが故に、教師を育てることもその延長線で、その手法で、その関わりで、できると誤解してきたようです。でも、もとより子どもたちに基礎的基本的な学力を育て、社会で生きていく基盤を育てていくための教育の営みと、専門家としての教職員を育てていく営みとが同じであるわけがありません。私も長い時間を経て、その当たり前だが気づきにくい、それ故深刻な構造に気が付き始めたわけです。

 6月から教師教育を考える会メールマガジンをスタートしました。前身の教師教育ネットワークの読者2000人弱を引き継ぐ形での刊行です。前身のメールマガジンの編集者として尽力されていた上條晴夫さん(東北福祉大学)とも相談を重ねながらのスタートでした。
 本当なら、専門教育としての「教師教育学」をメインに考えながらこのメールマガジンを編んでいくのがいいだろうと思いました。そこで、コルトハーヘンの『教師教育学:理論と実践をつなぐリアリスティック・アプローチ』(学文社、2012,2)の監訳者でもある武田信子さん(武蔵大学)にも相談をしながら、メールマガジンの方向についてを検討しました。また執筆者の方々とも様々なやりとりを積み重ねながらメールマガジンの方向づけを考えました。

 しかし、私の現状を正直にお話しすると、私自身が「教師教育学」初学者であり、例えばみなさんに寄せていただく論考について、十分に検討を加えたりする技量を持っていません。そこで、子どもの育ちにかかわる人々の学びについてを、とにかく多様なライターに執筆していただくことで、少し大げさに言えば、今この国の「教師教育」がどの辺りを歩いているのか、どんな複合的な問題が横たわっているのか、そうしたことをとにかく明らかにしてみようというのが、私の発刊にあたっての「構え」となりました。

 幸い私には長くかかわってきた教職員としての経験と民間教育セミナーを通じて広がってきた大きな人的なつながりがありました。そこで、それに寄りかかる形で展開したいと考えたわけです。しかも、都内に来て、はっきりと、教員になる若手、学校教育に関心を寄せる若手のライフモデルが、終身雇用を基本としてきた私たち世代と違うことを実感してきました。できれば、私にとっても安定的な昔ながらのコミュニティの方々ではなく、若い新しい視点を持った人たちに積極的に書いていただこうということを考えました。
 何人かのベテラン教員にも執筆を依頼していますが、これまでの伝統的な教師教育の手法の定型に収まらない動きの見える方々と考えて、ご執筆を依頼しています。

 本メールマガジンは、答えが書かれている情報媒体ではありません。いわば、多様な登山ルートを示すガイドブックです。登る山の魅力も怖さも、ルートの多様性も、登り方のバリエーションや手がかりも、不備ながら示すことができればいいなあと考えています。そして、このガイドブックを見ながら、専門職としての「教師教育者」を育てていくことを巡る様々な課題について、みんなで考えていけるといいなあと思っています。

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 新年は1月9日より再スタートします。本文中にもご紹介した校内研修の本を、私との共著で刊行している大野睦仁さん(札幌市公立小学校教員/教師力BRUSH-UPセミナー事務局)です。どうぞ3月までの内容にもご期待いただき、まだこのメールマガジンの存在を知らないたくさんの方にも届くようにご協力いただければと思います。
 なお、新たな執筆者として、3月16日金曜日、江口凡太郎さんにご執筆をお願いしました。北海道ではじめて男性で家庭科教員として採用になった方。現在は北海道網走養護学校の教員です。

1月9日火   大野睦仁さん(札幌市公立小学校教員/教師力BRUSH-UPセミナー事務局)
1月12日金  柴崎卓巳子さん(福岡県田川郡添田町立真木小学校養護教諭)
1月16日火  多賀一郎さん(追手門学院小学校/教師塾・親塾主催)
1月19日金  菊池真人さん(南アフリカ共和国ヨハネスブルグ日本人学校 教諭)
1月23日火  梶川高彦さん(愛知県東浦町立生路小学校教諭/教師の学びサークルほっとタイム代表主宰)
1月26日金  青木芳恵さん(ラーンネット・グローバルスクール ナビゲータ)
1月30日火  江口彰さん(NPO法人 いきたす代表理事)
2月2日金   中島範隆さん(山梨県甲斐市立双葉中学校教諭)
2月6日火   関田聖和さん(神戸市立松尾小学校教頭)
2月9日金   桐田敬介さん(上智大学共同研究員、edu:re共同代表)
2月13日火  松田剛史さん(北海道大学大学院/ソーシャルベンチャーあんじょう家本舗代表)
2月16日金  渡辺貴裕さん(東京学芸大学教職大学院准教授)
2月20日火  池田修さん(京都橘大学発達教育学部児童教育学科教授/明日の教室代表)
2月23日金  金大竜さん(大阪市立新高小学校教諭)
2月27日火  鈴木美枝子さん(いわき短期大学幼児教育科教授)
3月2日金   平井良信さん(有限会社カヤ プレイフルプロデューサー)
3月6日火   俣野秀典さん(高知大学地域協働学部/大学教育創造センター講師)
3月9日金   藤倉稔さん(北海道猿払村立拓心中学校教諭)
3月11日日  佐々木潤さん(宮城県公立小学校教諭/東北青年塾スタッフ/あすの社会科を考える会主宰)
3月13日火  山本純人さん(埼玉県公立中学校教諭/俳句結社「梓」同人)
3月16日金  江口凡太郎さん(北海道網走養護学校教諭)
3月20日火  岩瀬直樹さん(東京学芸大学教職大学院准教授)
3月23日金  佐藤年明さん(三重大学教育学部教授・教職大学院兼担)
3月30日金  塩崎義明さん(浦安市立高洲小学校教諭)

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メールマガジン「教師教育を考える会」
54号(読者数2588)2017年12月29日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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