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教師教育メールマガジン45号、伊藤敏雄さんです! - 2017.11.25 Sat

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メールマガジン「教師教育を考える会」45号
           2017年11月24日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 学習者目線で考える「教える」
All About学習・受験ガイド、「明日の教室」名古屋分校事務局長
                            伊藤 敏雄
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 45号は、伊藤敏雄さん(All About学習・受験ガイド、「明日の教室」
名古屋分校事務局長)。塾講師として実績を積み重ねながら、学校教員を
支援する仕事にも注力されています。          (石川 晋)
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■自己紹介・略歴
 少人数個別指導塾で小中高のほぼ全教科を教えており、All About学習・
受検ガイド、「明日の教室」名古屋分校の事務局長も務めております伊藤
敏雄です。勉強法やモチベーションアップをテーマに、全国の中学・高校
で出前講座も行っております。愛教大の教職科心理学教室で中学校教諭第
一種免許状取得(社会科)。専攻した学習心理学をベースとした指導法を
日夜、探求しております。
https://allabout.co.jp/gm/gp/45/

■インストラクショナルデザインから考える授業
 さて、ご存じの通り、日本では国語や算数・数学などの専攻課程に乗り
かかる形で教員免許が付与されます。一方で、私のような塾講師や講演講
師には、そのような免許はありません。

 今回、小学4年生の面積(L字型など)の求め方の工夫を例に、学校と
塾の教え方の違いについて考えを紹介したいと思います。まず、学校では、
「分ける、引くの2パターンがあることが理解できる」をねらいとした、
グループでの活動を中心とした授業が考えられます。一方で、学習塾では、
「分ける・引くの2つの求め方があることを説明した上で、類似の問題を
解く」という問題演習が中心となる授業が典型的です。

<面積(L字型など)の求め方の工夫>
■学校的な教え方:
・グループになって求め方を考える
・考えたことを模造紙や黒板にまとる
・まとめたことを発表する
→分ける、引くの2つのパターンがあることが理解できる

■塾的な教え方:
・分ける・引くの2つの求め方があることを説明する
・問題に応じて、分けたり引いたりして求める
→問題演習をすることで、分ける、引くの2つのパターンがあることが理
解できる

 両者を、どちらの授業が優れているかという観点ではなく、どちらの授
業が子どもに面積を工夫して求める力が身につくかという基準で考えてみ
て欲しいと思います。

 まず、学校的な教え方は、「L字型の面積の求め方には、分ける・引く
がある」ということをグループワークを通じて子どもに理解させるという
教え方で、いわば、帰納的な思考パターンを一つ教えただけに過ぎません。

 一方、塾的な教え方は、「パターンに応じて分ける・引くを利用して面
積を求める力」を問題演習という形でトレーニングしているのです。これ
は、※演繹的な思考パターンを類似の問題をたくさん解くことを通じて理
解させるという教え方です。

<※演繹的な思考の例>
L字型→分ける、引く
凸字型→分ける
凹字型→引く
十字型→分ける
階段型→分けてくっつける(発展的内容)

 ここで、学校と塾とでは、ねらいとするものが異なるのだから、教え方
が異なるのは当然だというのは早計です。実は、学校でも塾でもねらいと
する力は、いずれも「L字型の面積の求め方には、分ける、引くの2つの
パターンがあることが理解できる」なのです!

 むしろ異なるのは、教え方のアプローチなのです。学校では1つのパ
ターンを、45分の授業を使って一話完結型の授業を行うことが多いので
すが、塾では同じ45分でも、その多くを問題演習に使います。

■学習者検証の原則
 特に算数では、類似の問題が解ける(=学習の転移が起こる)ことが学
習成立の判断基準となるはずです。「どちらの授業が子どもに面積を工夫
して求める力がつくか」という視点に立てば、学校でも塾のような教え方
をしても何ら支障がないことがわかります。いや、むしろ学校でも塾的な
教え方をしないと、そのような力が身につかないことがわかります。

 このような考え方を、インストラクショナルデザインでは「学習者検証
の原則」と呼びます。これは、学習(修)者がねらいとする目標を達成す
ることができたかどうかで、指導法を吟味する考え方です。

 つまり、面積の求め方の工夫の授業では、児童が類似の問題の多くを解
くことができるようになっていれば、その教え方はうまくいったと言える
のです。一方で、授業ではグループで活動して、最終的にうまくまとめ発
表できたけれど、肝心の子どもたちに類似の問題を解く力がついていな
かったとしたら、それは授業としてまずい教え方だったと判断すべきなの
です。

 跳び箱を跳べるように指導するのに、あれこれグループに分かれてディ
スカッションをさせる先生はまずいないでしょう。ましてや模造紙にまと
めさせて発表させるなんてこともないはずです。跳び箱を跳べるようにし
たいのなら、跳び箱を跳ぶ以外に教え方はありません。

 これは他の教科でも同様で、算数で身につけたい力を子どもに身につけ
させるには、類似の問題を解く以外に方法はないのです。

■教える=学修者の視点に立つこと
 現在、アクティブ・ラーニングや主体的・対話的で深い学びがテーマと
なることが多いのですが、いずれも大切なことは【学修者の視点に立つこ
と】なのです。その授業・活動を通して、子どもたちにいったいどんな力
がついたのかを、今まで以上に考えなければならないのです。

 これからの時代は、教科書に書いてある内容を子どもに理解させる時代
から、子どもが自分で学べる「学び方」を身につけさせる時代へと変わる
のです。このような時代の授業デザインや教材づくりに、インストラク
ショナルデザイン、特に学習者検証の原則は欠かせない視点だと考えます。

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 伊藤さん、塾講師としての経験に基づく、シンプルな提案をありがとう
ございます。学校という場所は、様々な学習活動を通して、何を子どもた
ちに学んでもらおうとしている場所なのだろう。こうしたシンプルな指摘
を読むと、あらためて、学校とは、そして学校の先生という仕事とは、と
いった問いがむくむくと沸いてきます。
 新たに二名の新しいライターにご執筆いただけることになりました!
 2月2日金。中島範隆さん(山梨県甲斐市立双葉中学校教諭)。そして
2月9日金。桐田敬介さん(上智大学共同研究員、edu:re共同代表)です。

 次号は、11月28日火曜日。北見俊則さん(一般社団法人 志教育プ
ロジェクト専務理事/前・横浜市立上永谷中学校校長)。学校長退職後、
新たなプロジェクトをたちあげ、全国を飛び回っている方、です。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
45号(読者数2552)2017年11月24日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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