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2018-05

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教師教育メールマガジン44号、寺西隆行さんです! - 2017.11.22 Wed

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メールマガジン「教師教育を考える会」44号
           2017年11月21日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 2040年の社会を形作る皆さんに「いま」育むべき資質・能力と、そのた
めの教育技術に期待すること
ICT CONNECT 21 事務局次長
                            寺西 隆行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 44号は、寺西隆行さん(ICT CONNECT 21事務局次長)。新学習指導要
領の1万件以上のパブリック・コメントに目を通すなど、教育の領域での
社会動向を見つめながら役所・企業・学校現場とのコミュニケーションを
続けられている方です。                (石川 晋)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 こんにちは。一般社団法人 ICT CONNECT 21 (あいしーてぃーこねくと
にじゅういち)に勤務している寺西と申します。当団体は、「教育の情報
化」を通じ、格差なく誰でもいつでもどこでも生涯を通じて学べる学習環
境作りに取り組んでいる社団法人で、「アイコン」との略称で親しまれて
います。
 https://ictconnect21.jp/
 私自身の所属は(株)Z会です。教育の領域で ICT(Information and
Communication Technology)の活用を広げるためには、国や地方公共団
体、企業そして一人一人の皆様方が協調して進めなければいけない側面が
あるため、当方のような団体が推進役を務めることがあり、私はZ会から
の出向で勤務しています。社団法人ではこのような形で職員が派遣され運
営するのが一般的な形態の1つとなっています(私自身もこの立場になっ
て初めて知りましたが。笑)。
 私自身、パソコンやタブレットを初めとした ICT の活用については苦
手です。とはいえ、これから教育の領域で ICT の活用を進めていかなけ
ればいけないとも感じています。そんな私だからこそ、苦手で抵抗を感じ
ている教育関係者の気持ちに寄り添いながら、ICT の現状をお伝えしてい
ければ…と思っており、業務としてメールマガジンの発行を担当していま
す。
 https://ictconnect21.jp/mail-mag/
 新学習指導要領の情報も逐次提供しながらの内容となっており、登録者
数は3,000以上。教師の皆さんもたくさん購読されていますので、是非こ
の機会にご登録ください。

 私と団体の紹介はこれくらいにして、本論に入りたいと思います。なお、
下記内容および見解は、所属および勤務先とは無関係の、個人としての教
師教育に関する考え方・見解であることをあらかじめ断らせていただけれ
ばと思います。

=・=・=・=・=・=・=

▼学校の先生は勉強不足?

 “「学校の先生は勉強が足りない」という文字列を見て心から悲しく
なっています。”

 先日、私のFacebookに飛び込んできた文章です。そして私も、この文字
列を見て悲しくなりました。
 まず、学校の先生に、一般的な社会人(と思われる方)と同じくらいの
勉強時間があるでしょうか。私は一般的な社会人の1人だと思いますが、
業務中の資料を作成する時間をとれますし、作成中に不明な事柄があった
らインターネットで調べられますし、それらの行為を通じて業務知識およ
び周辺知識が深まることがあります。昼食時にスマホから情報を得ること
も多々あります。休憩時間がほとんどなく、午前7・8時代から15・16時
台まで、デスクワークもないまま働くことも多い「教師」の皆さんの業務
時間に、同じような状況はほとんど生まれませんよね。加えて時間外に、
本来「学校」や「教師」の業務ではないと思える労務もたくさん発生して
いることは、メディアを通じて流れるニュースや、文部科学省の「学校に
おける働き方改革特別部会」に提出される資料などから、明らかと言って
いいのではないでしょうか。そんな状況下で、「学校の先生は勉強が足り
ない」と、学校の先生ではない方から発せられると、悲しくなりますよ
ね。。。
 その一方で、児童生徒を指導する「教育技術」において、教師の皆さん
の力は卓越したものを持たれています。結果として、PISAなどを初めとし
た国際学力比較では常に上位の上、最近の結果では順位が上がっています
し、とくに諸外国の方々から「日本の初等教育は世界一だ」という声を耳
にすることは多いです。実践を通じて身につけた部分も多いでしょうが、
それ以外の、ほんのわずかな時間を使って、指導案作成を実践に落とし込
んだあとの反省を通じ教育技術を磨いてきている日本の教師の姿を、私は
感じています。
 私自身、学校の先生ではない立場で、学校の先生以外にもたくさんの社
会人と交わってきました。その経験から思うに、「学校の先生は勉強が足
りない」と仰る方の大半は、学校の先生がどのような環境下に置かれてい
るか、について勉強不足です。
 学校の先生は、しっかり勉強している。私はそう思っています。

▼これからの教師のあり方は「いまのまま」でよいか

 教師は勉強している。国際的に評価される結果も出ている。教育技術も
ある。だからいまの(教師教育の)方向性でよい。そう解釈することもで
きます。しかし私は、そのように解釈していません。これからは「Society 5.0」
を幸せに生きる社会の成員を増やす教育をしなければいけないからです。
 「Society 5.0」とは、第5期科学技術基本計画で初めて提唱された、
“サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合
させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中
心の社会”(内閣府Webサイトより)のことをいいます。なんだかよくわ
かりませんね(笑)。内閣府のWebサイトにはこうも書かれています。
“Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人
とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価
値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します”。やっぱりよく
わからないという方も多いのではないでしょうか。
 そうなんです。「いまの大人たち」ではイメージのつかない社会を、
「いまの児童・生徒たち」は生きていくことになるんです。「ほんとにそ
んな時代になるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この
「Society 5.0」という単語は、日本の成長戦略を描く日本経済再生本部の
重要会議「未来投資会議」での資料や、文部科学省の「教育基本振興計画」
等でも頻出の単語であり、多くの有識者がそのような時代が来ることを予
見していることは紛れもない事実ではあるのです。
 日本の教師たちがこれまで磨いてきた教育技術は、先人たちの知識や知
見を系統的に学ぶことを重視した教授法の側面が強いです。基礎的な力を
つけるためには大切な技術ですが、系統的な学びに偏ると、どうしても思
考や発想が、そのときまでに当人が培った価値観の延長線上におかれるこ
とになります。Society5.0はいまの大人たちのイメージのつかない社会。
この社会を生き抜くための資質・能力は、系統的な学びに頼るだけでは生
み出されず、問題解決型の学びを重視した教授法の比重を学校教育全体に
高めなければいけないと思います。現在でも「総合的な学習の時間」など
でそのような学びの場面もありますが、そのような一つの活動の時間に切
り出して考えるのではなく、すべての教科・科目に横断的に、問題解決型
の学びが組み込まれるくらい、学校教育に浸透するくらいの濃度が必要と
なると考えます。

※補足)ここでいう「問題解決型」は、教師から問題を出してその解を見
つける、というような形ではなく、自ら問題を見つけ、課題設定し、最善
解を見つけ、リフレクションし、そのことで次の問題を見つけていくよう
な、「未知の問題」を解決しようとする態を育むような型を指します。

 「Society 5.0」という単語に含まれる「5.0」。1は狩猟社会、2は農
耕社会、3は工業社会、4は情報社会、とされています。たとえば農耕社
会の段階では、狩猟社会のときと求められる資質・能力が異なるのはわか
りますよね。いまは情報社会の中期~末期と、未来から振り返ると定義づ
けられるのではないでしょうか。そんないまでも、国際学力比較で上位の
結果を収められるのは、誤解を恐れずに言えば、3の工業社会にフィット
した教育技術が、日本の教師の勉強熱心さと相まって極めて高く磨かれ、
4の社会に遷移した中でも、児童・生徒の「その時代を生きるに相応しい
学力」を身につけるに堪えるだけのものになっているのだと思います。
 「いま」の教師や学校教育のあり方で、尋常ではない教師の業務時間や、
学校内のICT利活用の(諸外国に比べ)極端と言えるまでの遅れを生んで
いることは、「工業社会のときの教育技術で情報社会に“頑張って”対応
しようとした」ための現象に見えるのは私だけでしょうか。そして、「い
ま」のままでは、「Society 5.0」のような社会への移行期にあたっては
限界にきていると思うのは私だけでしょうか。

▼これから育むべき資質・能力と、そのための教育技術は

 人工知能(AI)の進化は飛躍的に進んでいます。冒頭に述べたように、
私自身 ICT の利活用が苦手ですので、「そんなこと、ICT が好きな人間
が煽って言っているだけでしょ」と思いたくなる自分もいたのですが、今
の業務に携わるようになり、様々な資料を見て分析するようになって、自
分の現状認識が甘かったことに気づかされています。
 わかりやすい例を出すと、Googleの検索エンジン。ほんの数年前までは、
人間によって膨大に検索されているデータを活用し、たとえば「〇という
単語で検索したとき、△△△のページをクリックして、そのページでの滞
留時間が長ければ、よく読まれたと判断できるので、△△△のページは〇
という単語と親和性がある」などのロジックを「人間が決めて」検索エン
ジンに埋め込み、検索結果で最適なものを検索者に提示していました。こ
れがここ1、2年、データを人工知能自らが解析し、最適なものを提示す
る、という動きに変わりつつあります。乱暴な言い方をすると、人間はこ
の人工知能を創る方に回り、人工知能がはじき出す結果は、(人間がロ
ジックを決めるのではなく)人工知能そのものに任せちゃえ、のような感
じです。つまり、人間の脳を使って考えてはじき出す論理と同じ結果を、
人工知能がはじき出せるという時代になりつつあるのです(興味ある方は
「ニューラルネットワーク」という単語でいろいろ調べていただければと
思います)。

 人工知能が進化したSociety 5.0の世界で身につけておくべき資質・能
力は何か。わかりやすくいえば、人工知能を使う側に立てる能力であり、
その文脈もあわせて、新学習指導要領では、「情報活用能力」が「言語活
用能力」と並列的に、すべての教科を横断して育むべき資質・能力に位置
付けられていると捉えています。そして、よりブレイクダウンして、「人
工知能にできないことで、人間にできること、やるべきこと」の視点で考
えてみると、次の3点があげられると思います。
 1つ目は、問題を見つける力です。土台になるのは、問題を見つけよう
とする意識です。人工知能は、人間がどんなことに困っているか、を自律
的に見つけることはできません。人間社会において、何が「大きな」問題
になっているかをとらえる、あるいは予見する。その問題をいくつかの課
題にブレイクダウンする。課題設定する。それらの課題の解決の一部ある
いは大部分を人工知能に任せることはあっても、その結果を見てリフレク
ションし、課題設定にずれがあったら修正し…という作業は、人間にしか
できません。唯一絶対の解を出す能力よりも、複数の解を出し、その解の
信ぴょう性を問い、再度課題設定する、という「探究」する姿勢と、「探
究」により生み出されるアウトプットの社会課題解決との適合度合いを高
める能力が必要になると思います。
 2つ目は、協働する力です。「対話」する、「協力」することでより適
切な課題解決を導き出す力です。この力が人工知能に弱いことはイメージ
できるかと思います。そして、学校という集団の場を最大限活かし、育め
る力でもあると思います。なお、協働力を育む際には、全員同質の下での
協力ではなく、全員異質の下での協力の場を創っていく配慮が必要になる
とも思います。
 そして3つ目は、クリエイティブな力です。「創造力」であり「想像力」
でもある、ともいえるかと思います。人工知能はゼロを1にすることは決
してできませんので。
 身近な例で申し上げると、「携帯電話にカメラをつける、という発想」
を生むこと。以前の携帯電話にはカメラはついていませんでした。とある
方が所属企業の会議で「携帯電話にカメラをつけるとみんな使うのでは」
と提案しました。その会議ではほとんどの人が「使うわけがない」という
意見で、顧客にアンケートをとっても「必要ない」という結論だったそう
です。しかし反対を押し切りカメラを付けたら、爆発的に売れました。そ
の後スマホに移行してからも、我々がいかに、携帯して利用する通信機器
におけるカメラの利用にお世話になっているかは言うまでもありません。
このような、潜在的ニーズを表出させる発想は決して、人工知能では生み
出せるものではありません。

 これらの資質・能力を育むために、「学び」はどうなるべきか。
 教育哲学者の苫野一徳氏は、学びの「個別化」「協同化」「プロジェク
ト化」を唱えます。
 本メールマガジン第40号の執筆者、豊福晋平氏は、苫野氏の思想に大き
く共感しつつ、「プロジェクト化」は「社会化」の方がしっくりくる、と
先日お会いした時にお話しされていました。
 社会課題解決を理念に置く、株式会社リディラバの安部敏樹代表は、
「問題(=理想と現実のギャップ)を見つける」「問題を社会化する」
「社会化した問題を「みんな」で解決する」ことが大切だと唱えます。
 表現は違えど、皆さん同じことを仰っている気がしませんか。そして、
未来を創る資質・能力を育むために、これからの「学び」で必要なものだ
と思いませんか。

 これらの「学び」を教育技術に落とし込む方法論はまだ確立されていな
いと思います。当然ですよね、これまでとは違う形を求め始めたばかりな
のですから。ですから、これからしばらくは、教師の皆さんには辛いかも
しれませんが、「失敗」と感じる授業が多くなることが想定されます。
 でも、失敗があってもいいじゃないですか。そもそも教師が完璧である
必要がどこにあるでしょうか。間違いを自他ともに許さない教師と、その
教師が生み出す授業空間に、チャレンジする児童・生徒が育めるでしょう
か。さらに申せば、失敗を許さない「大人」が、「子供たち」に将来、新
しいものを生み出す力を身につけることができるでしょうか。

 大人社会全体が、「失敗」や「できないこと」に対し、寛容になってほ
しい。教師の皆さんも、「失敗」や「できないこと」に寛容になってほし
い。その姿勢が「Society 5.0」を「幸せ」に生きるための子供たちの資
質・能力を身につけることにもつながります。
 そして、世界一の教育技術を身につけてきた日本の教師の皆さんは、失
敗を通じ、今の教育技術を再構築し、次世代の社会を創る力を誰よりも育
めるようになると信じています。

 学校教育の外に生きる人間より、教師の皆さんに、最大の敬意を込めて…。
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 学校・先生を取り巻く環境は大変厳しいと言えます。教員の勤務状況に
ついてのニュースが連日報道される状況になっていますし、一方で教職員
の不祥事報道、学校内での事故報道など、様々な話題が飛び交う状況です。
 学校教育の外に生きる人間と、自称する寺西さんですが、非常に近しい
場所から一貫して、学校の教員と学校の仕事とをリスペクトを持って支援
していただけることに、むしろ感謝の気持ちでいっぱいになります。
 大きな変革期を迎えている社会状況の中、教師も間違いなく、変わって
いかねばなりません。学校の少し外から、熱い思いと期待を持って、支援
してくださっている人たちの存在は、大きな励ましになりますね。

 次号は、11月24日金曜日。伊藤敏雄さん(All About学習・受験ガ
イド、「明日の教室」名古屋分校事務局長)。塾講師として実績を積み重
ねながら、学校教員を支援する仕事にも注力されています。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
44号(読者数2537)2017年11月21日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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