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2017-11

教師教育メールマガジン36号、蔵満逸司さんです! - 2017.10.24 Tue

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メールマガジン「教師教育を考える会」36号
           2017年10月24日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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「大好きな先生のことを思い出して、その人に恥じない先生になっている
かどうかを自らに問うと、道は見えてくるのではないか」と、次の授業で
院生に話そうと今思いついた。

    琉球大学教職大学院准教授/作家
                            蔵満 逸司
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 36号は、蔵満逸司さん(琉球大学教職大学院・作家)。鹿児島で早く
からその名を知られた実践家です。教育系メールマガジンを初めて発行さ
れた方ともいわれ、現在は琉球大学です。作家としての旺盛な活動も小学
校教諭時代から続けている「越境」という言葉が似あう人です。
                            (石川 晋)
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1 「かわいいみく先生」のこと

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 童話  バジルハンド
藏滿逸司
「どれにする?」
 かわいいみく先生に聞かれて、みんな考えこんだ。ぼくたち二年生をど
きどきさせるのが、かわいいみく先生の趣味なのだ。
 これまでも、たんぽぽのねっこを コーヒーにして飲むぞと宣言して、
コーヒーを飲んだことのないぼくたちに、たんぽぽコーヒーづくりという
すごい体験をさせたり、北海道の小学生に手紙を書くよと宣言して、知り
合いがいるわけでもない礼文島の二年生に手紙を書いて送りつけたりして
きた。
 タンポポコーヒーは、さとうを入れるとけっこうおいしかったし、指宿
市から遠い北海道に住む小学生との手紙のやりとりはゲームより面白かっ
た。
かわいいみく先生というのは、もちろんあだ名だ。となりのクラスの先
生がよぶから自然にぼくたちもそうよぶようになった。
 で、かわいいみく先生の今回の「どれにする?」は、生活科の時間での
発言で、目の前に、たくさんのなえがならべられていた。
「ここに四種類のなえがあります。ワイルド ストロベリー、バジル、ミ
ント、おじきそうです。一人一つ選んで育てようね。」
 僕が知っているのは、おじぎそうだけだ。積極的なさっちゃんが質問し
た。
「さわっていいですか?」
 さっちゃんは、質問と同時に手をのばしたけど、かわいいみく先生にお
しもどされた。
「だめです。ここから見て決めてください。 においもかいではいけませ
ん。」
と、近づくことを禁止したので、においがする植物があるらしいことがわ
かった。
「どれが食べられるんですか?」
とらんちゃんがいい質問をすると、
「食べられるものがあるとはいってませんよ。ないしょです。でもするど
い!」
と、にこにこして答えたので、食べられるものもあるらしいとわかった。
(以下略)
      出典『文芸 いぶすき』第8号 発行元 指宿市立図書館
─────────────────────────────────
かわいいみく先生のモデルは複数。私が好きな先生の一つのタイプをみ
く先生というキャラクターに集約させて書いたのが童話『かわいいみく先
生』。
 モデルになっている先生のことを時々思い出す。少しは近づいたかなあ
と思ったり、いやまだまだと反省したりと真剣に自分を省みる時間だ。
 
2 理論や実践を、講演や書籍で学ぶのも大切だけれど、出会った恩師や
 同僚に学ぶことも同じぐらい大切だと思うのです。
 
池端弥平先生は、加治木高校2年で担任だった社会科教師。ロシアとフ
ランスだったか。長期休みに外国から届いた絵はがきから、高校生の私が
受けた刺激は強烈だった。
 小3でロビンソークルーソーを読んで抱いた世界一周の夢を、実現まで
導いてくれたのは、五木寛之の『青年は荒野をめざす』と池端弥平先生。
確かに、個性的過ぎる教師だったけれど、私にはありがたい道しるべと
なってくれた。独身の池端先生の生き方に影響を受けた私は、高校時代は
独身主義者でもあった。
 高校卒業後も何度も話をしに自宅に伺った。洋書も多い蔵書の山に埋も
れるような生活ぶりに圧倒された。
 私が小学校の教員になったとき、報告の言葉に返ってきたのは、「蔵満
に勤まるはずがない。一年持たないだろうなあ」だった。「池端先生、2
9年持ちましたよ」と胸を張って言いたいところだが、もうかなわない。
池端先生のことを思い出すと、及ばなかったなあと反省しつつも、これ
ぐらいが丁度良かったのかもと安堵する私がいる。

 研修担当になったとき、同僚から学びたいという趣旨で提案した。年に
一人一回、授業またはレポートで、それぞれのこだわりの実践を紹介する
校内研修。いろいろあった。外部の専門家から学ぶべきだという意見が最
後まであったが、同僚がこだわって取り組んでいる教育実践を学ぶ機会が
ほとんどない。たまにはいいのでは提案を続けて実現した。もちろん管理
職も計画に入ってもらった。いい研修だったと自画自賛している。それぞ
れの取り組んできたこと、こだわっていることかがわかり、同じ職場で働
く面々の思いに触れることができただけでなく、現場レベルの実例とセッ
トになった話は心に伝わってきた。結局研修の中心に持ってくることがで
きたのはこの一回だけだったが、同僚から学ぶことの魅力を再確認するこ
とができた。

3 素敵な管理職と一緒に仕事をしたことがある人が、その経験を忘れず
 に管理職になるといいなあと心から思うのです。

 奄美大島の名瀬小学校に赴任したとき、迎えてくれたのが丸山克介校長
先生。読み聞かせが大好きで、いつもにこにこして、人のいいところを引
き出すことが上手な先生だった。私が給食時間に校内放送で奄美に関する
クイズを出して解説をすると、何度も放送室に走ってきて、今の説明は少
し違うよ、発音が違うよと、にこにこ嬉しそうな顔でアドバイスをしてく
ださった。あと一年で奄美の日本復帰50周年だった。丸山先生と記念の
年を復帰運動の拠点だった名瀬小学校で迎えたいと思ったが退職の年だっ
た。翌年、鹿児島市で二人で飲んだとき、言葉のはしばしから、私のこと
をちゃんと見ていてくださったことがわかった。私は校長になることはな
いだろうが、なるなら丸山先生のような校長になりたいと思っていた。
 退職されてから15年近くになる。先月、久しぶりにお目にかかり、二
人で3時間近く話した。変わらない人柄が嬉しかった。
 くどくなるので、紹介するのはお一人だけにするが、何人も素敵な管理
職と出会っている。素敵だと思った自分の感情は正直だ。簡単には裏切る
ことができない。
 これから管理職になるであろう院生も多い。これまでに出会った素敵な
管理職のどこが素敵だったのかを分析し、学ぶべき点を振り返って欲し
い。(ここは小文字のつもりで。→もちろん、あまり素敵と思わなかった
管理職のことも・・・。)

 蔵満逸司 くらみついつし

□メルマガ 小学校教師用ニュースマガジン 創刊1999年
 発行部数 2550(まぐまぐ)+1000(メルマ)
  http://www.mag2.com/m/0000016207.html
■著書      http://u0u1.net/Gzz1  
□ホームページ  http://www.itsushi.net/
■最近の趣味   アジア旅(台湾・ベトナム・韓国・タイ)
□書きたい本  「教師のアジア旅入門」
「勤務時間でやってのける小学校教師の仕事入門」

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 蔵満さんのこのメルマガの原稿への切り口、想像していたものと見事に
違っていました。しかし、懐の深さ、人を見つめる目の温かさ…しみじみ
と読ませていただきました。蔵満さんの下から育っていく院生たちの未来
にたくさん期待できそうだ、と感じました。
 次号は、10月27日金曜日。小坂善朋さん(北海道安平町公私連携幼
保連携型認定こども園副園長)。現場を丁寧に歩んできた小坂さんが考え
る「幼児教育」の担い手の姿を語っていただけるものと思います。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
36号(読者数2554)2017年10月24日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
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(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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