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2017-11

教師教育メールマガジン43号、武田緑さんです! - 2017.10.17 Tue

武田 緑 (Midori Takeda)さん。34号です。
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メールマガジン「教師教育を考える会」34号
         2017年10月17日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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「当たり前」の問い直しから始まる現場変革。
         一般社団法人 コアプラス代表理事
                      武田 緑
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 34号は、武田緑さん(一般社団法人 コアプラス代表理事)です。まもなく、東京と大阪で、大きな教育イベント(エデュコレ)の開催を予定している若手の教育系活動家、です。
 エデュコレは、こちら → http://educolleinfo.wixsite.com/2017     (石川 晋)
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 この錚々たる面々の皆さんの中に、入れていただいたことに恐縮しながら、パソコンに向かっています。

 まず簡単に自己紹介を・・・。一般社団法人コアプラスは、関西を拠点に教育の中間支援団体として活動しています。
 もともとは国内の多様な学校や教育現場を実際に訪れるスタディツアーから活動が始まり、今ではオランダ、デンマーク、フィンランド、韓国、フィジーなど海外教育視察にも行くようになりました。現在は、11月に大阪と東京で約70の学校・フリースクール・オルタナティブスクール・教育NPOや企業などが一堂に集結する「エデュコレ~多様な教育の博覧会~」の開催を控えています。

 ***

 立ち上げ当初は、教育に関わる人たちが自分が知らず知らずのうちに持っている「教育についての”アタリマエ”」に気づき、それによって教育観を再構築するキッカケをつくることを目指して活動していました。しかし、それだけでは現場にいる人たちが、引き裂かれ感を持って苦しくなってしまいかねないこと、揺さぶるだけでなく支え合い学び合えるコミュニティをつくり、具体的に現場をどうにかするための力量(ファリシテーションやチームビルディング、職員間の校内政治なども含め)が高まっていかないと現場に変化が起きるのは難しいのだということに遅ればせながら気づき、活動の内容を少しずつ変えながら現在に至っています。

 この10年で、多様な教育現場に出会い、様々な先生たちや、教育者の方たちと話をさせてもらった中で、私自身たくさんの問いをもらい、自分が目指したいものがはっきりしてきました。今私は、「誰もが自分を生きられる社会を実現するために、子どもの学び育ちの環境が変わる」ことに貢献したいと思っています。
 具体的には、以下のような変化を生み出したい、促進したいと考えています。

▼教室/学びの場
 ー強いられる学びではなく、楽しい学びがあり、子どものウェルビーイングを促進する場である。(教育≠マルトリートメント)
 ー1人ひとりのユニークさが祝福され、違いによって”自分”が損なわれない。
 ー自分とは違う他者と、豊かに出会い、共に生きること=コミュニティの一員として責任を持つこと学ぶ場になっている。

▼学校/団体・組織
 ー職場が、学び合えるチームになっている。
 ー地域・社会に開かれ、信頼されている。
 ー子どものセーフティネット、学びのフィールドとして機能している。

▼地域/コミュニティ
 ー子どものセーフティネット、学びのフィールドとして機能している。
 ー地縁コミュニティとテーマコミュニティがつながり、多様なステークホルダーの協働によって、課題が解決され、新たな豊かさを生み出している。

▼社会
 ー子ども観、学び観が転換している。
 (QOLが高まるような学びが必要だということ、こどもは多様で学び方も多様だということ、こどもには権利があり力があるということ)
 ー教育環境をつくっている1人として、当事者意識をみんなが持っている。

 ***

 先日、韓国教育視察ツアーを企画し、ツアーリーダーとして同行した際、現地の訪問先の1つだったオルタナティブスクールでなおかつ教育出版社である「ミンドルゥレ」で、出版社部門の代表のヒョン・ビョンホさんが、学校は「標準化」のシステムになっている、というお話をされました。具体例として、方言を話す自分を恥ずかしく思わせるような、一人一人の、そして地域のユニークさを手放させるような機能を持っていると。そして、それに自分は抗いたいし、そうではない学校、教育をつくろうとしているのだと。
 「学校が標準化のシステムとして機能している」。これは、誰が悪い、ということではなく、そうなっているのではないでしょうか?標準化とは、つまり(マジョリティの)社会に適応できるように(マイノリティを)矯正する、ということだと思います。学校文化の隅々に、このシステムは浸透しています。
 私自身、標準化の機能をゼロにすべきだとまでは主張できないと思っていますが、しかし、できる限りそれを緩めることで学校で息がしやすくなる子どもは、確実に増えると感じます。

 10年前と比べれば、フリースクールやオルタナティブスクール、ホームエデュケーションも増え、NPOや企業が提供する様々な教育コンテンツも充実してきています。既存のシステム=学校ではないところで学び育っていく人は今後も増え続けるでしょう。私はそれは、基本的にとてもいいことだと思いますし、子どもたちの選択肢はどんどん広がるといいと思います。
 でも、きっと、既存のシステムの中にいる以外の選択肢がない子どもがいます。情報が届かなかったり、経済的な理由で選択できなかったり、地方の子どもたちもそうなりがちです。
 私は、マイノリティの子どもたち(部落や在日の子、外国ルーツの子、障害がある子、経済的に苦しい家庭の子など)が多い地域・学校で育ったので、そこのシステムの外に出ることを選べない子どもたちに一番の関心があります。だから、システムの外に選択肢を広げることは他の方にお任せして、その人たちと連携もしながら、自分はシステムを緩める方をやりたい、と思っています。

 「制服を着なければならないこと」や「早寝早起き朝ごはん運動」、「合理性のない校則の存在」、「一面的な能力しか測れないテスト」、「ちゃんと主義」「コツコツ主義」。じっとできないことや、平均点を出し続けるような振る舞いができないことで傷ついていくこと。男らしさ女らしさを求められることや、自分のユニークな部分を隠さないといけないプレッシャーがあること・・・。こういうことを書くと、誤解を生みやすいし、非難も受けやすいので、この間避けてきたのですが、しかし、最近はやっぱりこういうことを発信したいなと思うようになりました。全部が絶対にダメなことだ、と言いたいわけではありません。例えば制服がある合理性も理解しているつもりです。その上で、一つひとつ問い直し、これは子どもたちの幸せにつながっているのだろうかと考えて、そうでないなら変えていくということを、やりたい。

 もちろん、これらのことに一つひとつを問い直し、そのうえで現場にいるのは、非常に苦しいと思います。実際、変わっていくのに時間もかかると思います。
 でも、社会が変わっていく中で、子どもたちが幸せに生きていくために、学校は変わっていく必要がある。そう思います。
 そして、その葛藤の中で、学校を、授業を、教室を変えていこうとしている先生たちを私は心から尊敬していますし、役に立ちたい、共にありたいと思います。
 私たちもまだまだできていることがごく小さいので、外から、中の人と共にできること、中の人の支えになることをこれからも追求していきます。

 ***

 最後に、宣伝で恐縮ですが、冒頭でも少し触れた「エデュコレ~多様な教育の博覧会~」について、書かせていただければと思います。
 今回5回目となる大阪は11/12(日)に立命館大学大阪いばらきキャンパスにて、東京は11/26(日)に東洋大学白山キャンパスにて、開催いたします。
 授業づくりネットワーク、隠岐島前高校、EN lab.、TFJ、LITALICO、などこのメルマガの執筆者に名前を連ねていらっしゃる皆さんの学校や団体にもご参加いただきます。
 また、トークセッションなどの特別企画には、以下の通り、このメルマガの執筆者の方も含め、注目の教育関係者の方が多く登壇されます。

●東京:鬼沢真之さん(自由の森学園)/坪谷ニュウェル郁子さん(東京インターナショナルスクール)/林大介さん(シティズンシップ教育研究者)/今村亮さん(NPOカタリバ)/江川和弥さん(フリースクール全国ネットワーク)/水畑順作さん(ファシリテーター)
●大阪:日野田直彦さん(大阪府立箕面高校)/住田昌治さん(横浜市立永田台小学校)/杉山史哲さん(株式会社ミテモ)/白井智子さん(NPOトイボックス)/田中亨さん(北星学園余市高校)/幸重忠孝さん(スクールソーシャルワーカー)/倉石寛さん(元灘高校教頭)/齋藤佳津子さん(浄土宗 應典院)/瀬戸真由美さん(ホームスクール実践者)

 以下のフォームからお申し込みいただけます。


https://camp-fire.jp/projects/view/36194

 多様な教育を鏡に、自身の教育観と実践を問い直すキッカケの場として、また現場での日常に活きるつながりを紡ぎに、ご参加いただければ幸いです。
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 「学校が標準化のシステムとして機能している」
 この問題の根は深いわけですが、少なくとも、それが教職員個々の、そして教職員集団の多様な可能性を摘んでしまう方向に少なからず機能していることを危惧します。
 「教育の中間支援団体」…おもしろい表現です。
 読者の中には、お気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、実は執筆順番を少し入れ替えて、武田さんに先に書いていただきました。私は若い新しい教育運動の動きを作り出そうとしている人たちに、大変注目しています。武田さんももちろんその一人。エデュコレ、みなさん、ぜひ東京、大阪の会、ご参加ください。大阪は、私もお話をさせていただく予定です。

 次号は、10月20日金曜日。書き手の順番が少し変更になっている関係で、私が少し書こうかなと考えています。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
34号(読者数2553)2017年10月17日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです

◎教師教育を考える会
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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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