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2017-11

教師教育メールマガジン16号、ちょんせいこさんです! - 2017.08.18 Fri

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メールマガジン「教師教育を考える会」16号
           2017年8月18日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 教師教育にも効果的なファシリテーション
                          株式会社ひとまち代表
                                   ちょんせいこ
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 第16号は、ちょんせいこさんです。ホワイトボード・ミーティング(R)の創始者
で、学校とファシリテーションとのかかわりを考えていく上での最重要キーパーソンのお
一人です。ファシリテーションと教師教育とのかかわりについて、書いていただきまし
た。                              (石川 晋)
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1 豊かな対話をベースにした校内研修を進めよう
   
 1学期。ある先生から届いたフィードバックです。    
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 昨日は30分の校内研修でした。運動会前のとにかく忙しい時期なので、集まった先生方
は、とても暗い表情でした。でも、最初にペア・コミュニケーションで3分間、お互いの
様子を聞き合う活動に入ると、それだけでパッと笑顔になって、とても楽しそうでした。
ホワイトボード・ミーティング(R)でサッと話し合いもでき、良い研修になりました。
................................................................................     
    
 この方は、ファシリテーションを学んでいて、プログラムデザインを大切にしていま
す。30分の研修で最大限の効果を発揮する組み立てを、意識的にめざします。参加される
先生方は、ただ聞くだけの「受け身」ではない。わずかな時間にも、ペアでの対話や、ホ
ワイトボード・ミーティング(R)のファシリテーター(進行役)とサイドワーカー(参
加者)を順番に担当するなど、誰もが「場に貢献するチャンス」を創出します。

 たった30分。されど30分。運動会前の忙しい時期に、先生方が集まって、効果的に話し
合い、学びを深める時間はとても貴重です。初任者や経験年数の浅い先生にとっては、尚
更です。先生方の主体的、対話的な学びが深まります。

2 ファシリテーション技術を練習しよう

 私の仕事はファシリテーターの育成です。現在は、株式会社ひとまちの代表として、ビ
ジネス、医療、福祉、教育、行政、ボランティア、市民活動など多様な領域で、子どもか
ら大人までファシリテーターを育成し、人やまちが元気になる社会をめざしています。
 
 ファシリテーションは集団マネジメントの技術です。

 人が集まる場には、必ず、権利と権利の対立が起こります。ファシリテーターは、そん
な場に豊かな対話(ダイアログ)を育んで、1人ひとりが本来もつ力を発揮する環境調整
を進めます。そして、共通のゴールに向かって合意形成や課題解決を促進します。

 ファシリテーションは6つの技術で構成されます。

1 インストラクション (説明・指示)
2 クエスチョン    (質問・問い立て)
3 アセスメント    (評価・分析・翻訳・理解)
4 グラフィック&ソニフィケーション(可視化&可聴化)
5 フォーメーション  (隊形)
6 プログラムデザイン (設計)

 例えば、授業でわかりやすい説明方法を工夫したり、単元の効果的な問い立てを考えた
り、不登校やいじめなどの課題を評価分析して効果的な対応をチームで考えるなど。授業
や学級経営、学校経営などの様々な場面で有効な技術です。練習をして獲得します。 

3 ホワイトボード・ミーティング(R)で効果的に話しあおう

 2003年に開発したホワイトボード・ミーティング(R)は、体系化された効率的、効果
的な話し合いの技法です。6つの基礎会議フレームに熟達すると、バリエーション豊富な
話し合いをプログラムデザインできるので、授業にも、大人の会議にも有効です。
    
 振り返ると、大人の私たちは(少なくとも私は)、学校教育で効果的な話し合いを学ば
ずに社会に出ました。なので、いきなり直面する、複雑で多様で困難で深刻な課題に対し
て「我流」で挑むしかありませんでした。その結果、悪気はないのに、会議で傷つけ合っ
たり、生産性の低い会議に膨大な時間を費やしたり、一部の人だけの発言で結論が決まる
失敗を繰り返してしまいます。そのうちに自信もなくなるし、悪意すら芽生えてきます。

 1人ひとりは力のある存在なのに、集団になると力学が働いて、その力がうまく機能し
ない。いい方法を求めて作ったのが、ホワイトボード・ミーティング(R)です。

 教室でのホワイトボード・ミーティング(R)の取り組みは、2010年に、岩瀬直樹さん
(東京学芸大学教職大学院准教授)の勤務する埼玉県狭山市立堀兼小学校4年2組の教室
からスタートし、全国に広がりました。子どもたちには「大人も練習しています。だから
大人になっても使える移動可能な技術です」と伝えます。まずは、ミニホワイトボードの
活用からスタートするのが学校園での特徴です。

4 エピソードを紹介します

 ホワイトボード・ミーティング(R)に関する3つのエピソードを紹介します。  
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 特別支援学校でホワイトボード・ミーティング(R)を活用した授業。ある生徒が両手
で耳を塞いで「やりたくない」と叫んでいます。あたりまえですが、こんな時はやらなく
ていいです。授業者は、その気持もホールドしながら、自然に合流できるプロセスを創り
続けます。日頃から担任とホワイトボード・ミーティング(R)に取り組んでいるので、
技術はみんなの手の中にあります。ファシリテーターは順番に交代で進行。最初は距離を
とっていた生徒も、自分の順番がくるとサっとマーカーを持って、ホワイトボードの前に
立ち議論を進行します。「すごい」とか「頑張って」などの過剰な関わりは不要。うずく
まっていても順番がまわってくると自分のタイミングでスッと立つ。まわりの生徒の自然
なサイドワークがとても素敵でした。
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 こども園の年長児。まだ生まれて5年だけど、よく話す子とそうでない子にわかれま
す。でも、みんな表現したい気持ちはたくさんあります。まずはホワイトボードに絵を書
いてお話するところからスタートです。ファシリテーターの質問の技術で聞いてもらうう
ちに少しずつ話す量と笑顔、拍手が増え、上手になります。
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 児童会の一場面。意見が対立して、話し合いはもう2時間も続いています。クラスでホ
ワイトボード・ミーティング(R)に取り組む子が「先生、ホワイトボードを持ってきて
いいですか」と声をあげ、ファシリテーターとなって対立する双方の意見を聞いて書きま
す。一通り、意見を書ききったところで議論を収束し、最終的な方針をサクっと決めま
す。かかった時間は20分でした。互いの意見を承認しながら場を進行するファシリテー
ションは、双方の納得値が高いのが特徴です。カッコいいなあと思います。
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5 教師教育にもファシリテーションは効果的です

 人口減少が続く日本で生産性向上をめざす。誰もがやりがいや充実感を感じながら働
き、個人としても健康で豊かな生活ができるワークライフバランス(仕事と生活の調和)
をもって生きる。そんな取り組みが、官民一体となって進められる中、学校も、その潮流
にあります。会議の精度を高めることは、その方法のひとつです。

 いい会議には学びが生まれます。いい会議をたくさん経験することは、日常的な教師
教育に直結します。ホワイトボード・ミーティング?はソーシャルスキルトレーニングや
人材育成にも効果的です。何よりファシリテーションを身につけると、人と一緒にいるの
がラクになります。

 言葉は古いですが「読み書き、そろばん、ファシリテーション」のように、基礎教育に
位置づけられることをめざしたい。そのための提案を続けていきたいと考えています。
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 私は熱心なホワイトボードミーティングの実践者であるとは言えません。でも、教室に
は大判のホワイトボードを10数枚用意し、一人に一枚ずつミニホワイトボードを用意し
ていました。ツールがそのような形で教室にあることで、実際の授業の作り方が変わり、
授業の運用の具体的な方法も変わるということを体験しました。また、校内研修におい
て、ホワイトボードを積極的に活用して、可視化を図りながら進めることで、個々の先生
がこれまで以上に同僚と楽しく深くかかわり、自分の願いや興味・関心、得意や認知の特
性に気付くという体験もしました。
 こうしたツールの活用とそれに伴う技術の集積が、学校現場における教師個々の技量形
成にどのように力を与えていくものか、さらに具体的に考えてみたいです。

 次号は、8月22日火。東北福祉大学の上條晴夫さんです。このメールマガジンの前身
であるメールマガジン「教師教育ネットワーク」の編集代表をされていた方、です。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
16号(読者数2451)2017年8月18日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
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(まぐまぐ:教師教育を考える会)

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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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