topimagetopimagetopimagetopimagetopimagetopimagetopimagetopimage

2017-10

教師教育メールマガジン9号、藤原友和さんです! - 2017.07.29 Sat

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

メールマガジン「教師教育を考える会」9号
         2017年7月28日発行
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
見て学ぶ・聞いて学ぶ・描いて学ぶ・読み解いて学ぶ
~授業づくりの「発想」と、授業の「構造」を描き、振り返ること~

藤原友和(函館市立万年橋小学校教諭)
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第9号は、藤原友和さん。学校教育におけるファシリテーション・グラ
フィック活用の第一人者です。小学校と中学校の両方の勤務経験もお持ち
です。                        (石川 晋)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1 「熟達者と初心者の違い」という視点から

 知識は大量に記憶しているだけでは有効に活用することはできません。
互いに結びつけることによって生きて働かせることができる、という議論
があります。

----------- 引用開始 -----------

 ある領域の熟達者(略)と初心者の最大の違いは何でしょうか? この
問題を調べた数多くの研究からわかったことは、その違いが、熟達者の汎
用的な思考や記憶の能力・スキルではなく、専門領域の問題をうまく解く
ことができる「『概念や原理』に基づいて構造化された豊富な知識」つま
り「質の高い知識」にあるということでした。

   国立教育政策研究所編『資質・能力[理論編]』(東洋館出版社)

----------- 引用終了 -----------

 知識の量そのものが問題なのではなく、「概念や原理に基づ」く、「構
造化された」「豊富な」知識を熟達者は身につけているということですか
ら、いくら大量に教育書を読んでいても、頻繁に教育系のセミナーに参加
していても、それだけでは授業がよくなるということは──やらないより
はマシかもしれませんが──期待できない、ということになります。

2 これまでの「授業をよくする試み」は言葉でなされていた

 だから、教育書を読んだり、セミナーに参加したりすることに加えて、
実践記録をとって仲間と読み合ったり、模擬授業をして批判し合ったり、
時には先輩教師からコメントをもらったりしながら、知識の「量」だけで
はなく「質」も高めようという努力をする文化がありました。

 これらの「授業をよくしようとする努力」は、その多くが「言葉」でな
されています。もちろん、音声や映像で授業を振り返り力量形成につなげ
るといったことも試みられていますが、それらは個人的な努力として行わ
れる場合が多いのではないでしょうか。唯一、「ストップモーション式授
業検討」が、複数のメンバーで動画を撮影し、再生しながら授業を検討す
るという、協働的な手法として提案されています。そのような例外を除い
て、多くは音声言語にせよ、文字言語にせよ、「言葉」を介して行われて
います。

3 「見える化」「図示化」を伴う手法を取り入れる

 先輩教師から後輩教師へ「言葉による伝達」を行うことは、今後もスタ
ンダードであることに変わりは無いと思います。やはり言葉は最大のコミ
ュニケーション・ツールです。

 しかし、言葉だけでは伝わりにくいものや、言葉だけで伝えようとする
と複雑すぎたり難しくなったりしてしまうものもあります。

 そうしたときに、絵や図、言葉によるやりとりを構造化して描き出した
ものを媒介にして、先輩教師と後輩教師が授業について語り合うという方
法が有効な場面もあるのではないでしょうか。伝達だけで終わるのではな
く、「伝達し、構造化のモデルを示す」ところまでを視野に入れようとい
う発想です。

 いわゆる「ファシリテーション・グラフィック」を取り入れた方法です。
2016年11月22日、放課後の教室で模擬授業検討会を行いました。その
ときの記録をblogに残してありますので、ご覧下さい。

 http://wingsesta.exblog.jp/27015151/

 本文には次のように書いています。

----------- 引用開始 -----------

 時間は17:30~19:00という90分間だった。

【事前準備】
 ・参加者には、教科書を持ってきてもらう。
 ・管理職に校舎使用の許可を得る。
 ・イーゼルと、WritingPadを設置する。


【進め方】
 1 ミニ講座「物語の構造分析」(藤原/15分)
 2 ミニ演習「持ち寄り教材の教材分析~境界線を探す~」
       (藤原/15分)
 3 模擬授業「雪渡り」(グラフィッカー:八重樫/20分)
 4 模擬授業「おにたのぼうし」(グラフィッカー:鈴木/20分)
 5 ミニ講座「FGレコーディングの技術」(藤原/10分)
 6 模擬授業「健康と清潔な体」(グラフィッカー:小辻/10分)


 僕が経験年数17年。他の3人は全員2年目。
「これから若手が学校で扱う教材を使った」
「藤原の模擬授業を」
「若手がグラフィックし」
「終わったあとに全員で」
「FGみながらふりかえりを行う」

 この流れの中に、参加者それぞれの有益さがあり、更にBRUSHUPし
て学習可能性を高める持ち方ができるのではないかと感じている。

----------- 引用終了 -----------

 具体的に、なぜこの手法が、「絵や図、言葉によるやりとりを構造化し
て描き出したものを媒介にして、先輩教師と後輩教師が授業について語り
合うという方法が有効な場面」たり得るのか、拙い分析を別の日のblog
本文には書いていますので、ご覧いただけましたら幸いです。

http://wingsesta.exblog.jp/27034218/

4 取り入れている人は増えてきている?

 初任者指導講師として、研修会に参加する若手にFGを描かせたり、授
業をFGで記録して若手にフィードバックをしたりといったことをされて
いる先生が知り合いに何人かいます。

 おそらく、若手の描きぶりによって「理解の度合いをたしかめながら」
指導することや、視覚的な理解の方を得意とする世代への効果などを考え
てそうすることを選ばれているのではないかと思います。

 「自分のための記録」と「他者へのフォードバック」を同時進行で行う
ことも可能な、「ファシリテーション・グラフィックによる授業づくりの
学び方」。そこに可能性を感じて、いろいろと試みています。いつかまと
まった形になりましたら、またご報告いたします。
==================================================================
 ファシリテーション・グラフィックは、議論を描きながら場のファシリ
テーションを図っていく形態、あるいは議論の記録(レコーディング)に
重きを置く形態、など様々なパターンがあります。いずれにしても、これ
まで言語情報だけが飛び交うことが多かった研修の場に動的なグラフィッ
クが導入されることには画期的な価値がありました。それを、学校教育現
場でいち早く、授業や教員研修に活用してきた第一人者が藤原さんです。
 教師教育ということに焦点化すれば、おおむね言語情報に強みを発揮す
るタイプの教員だけが、活躍する場面が、これまでは多かったことは否め
ません。しかし、公の研修会、民間の研修会、そして校内の研修会など、
あらゆる学校教育に関わる研修の中に、ファシリテーショングラフィック
の手法が導入されることで、これまでは特性を生かし切れていなかった教
員にしばしばスポットが当たるようになってきています。藤原さんの提案
の意義は極めて大きかったと考えられます。
 藤原さんの主著は『教師が変わる!授業が変わる!「ファシリテーショ
ン・グラフィック」入門』(明治図書,2011)。藤原さん自体は、この本
の問題提起の場所から、さらにずうっと先へと足取りを進めているとはい
え、ぜひ一読をお勧めする一冊です。

 次号は、8月2日火曜日。阿部隆幸さん(上越教育大学教職大学院准教
授/NPO法人 授業づくりネットワーク副理事長)の登場です。社会科授
業、そして『学び合い』の有力な実践提案者として注目を浴びる実践的研
究者です。
================================================================
メールマガジン「教師教育を考える会」
9号(読者数2377)2017年7月28日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
(まぐまぐ:教師教育を考える会)
================================================================

◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます
※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです

◎教師教育を考える会
のバックナンバーはこちら
⇒ http://archives.mag2.com/0000158144/index.html?l=odt096a77f

◎教師教育を考える会
の配信停止はこちら
⇒ http://www.mag2.com/m/0000158144.html?l=odt096a77f

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://suponjinokokoro.blog112.fc2.com/tb.php/3073-484dd68f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

【★★★☆☆今年の映画6本目 メアリと魔法の花】 «  | BLOG TOP |  » 教師教育メールマガジン8号、木下通子さんです!

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

FC2カウンター

最新記事

プロフィール

石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

月別アーカイブ

最新コメント

カテゴリ

未分類 (50)
教育 (2172)
音楽 (264)
雑記 (341)
映画 (15)
読書 (31)
美術 (15)
研究会等 (10)
自然保護 (9)
CD&DVD (0)
育児 (30)
自然 (82)
対話 (7)
思考 (36)
演劇 (5)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード