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2017-06

【授業リフレクション】 - 2016.11.08 Tue

 授業リフレクションにチャレンジしました。
 同僚の若い先生の授業の事後研を、澤本和子さんの授業リフレクションの手法で取り組んでみました。この形式でのリフレクションははじめてです。先日、お茶の水女子大付属中学校の国語科の事後研で、澤本さんが行っていたものを、基本的には踏襲して実施しました。

 澤本さんの授業リフレクションの成果がまとめられている最新のものは、澤本和子、授業リフレクション研究会『国語科授業研究の展開 教師と子どもの協同的授業リフレクション研究』(東洋館出版社)です。澤本さんのお話では、途中で付箋を活用して時系列にまとめグループ化構造化する方法は、大阪大学の水越敏行さんがKJ法をもとに考案したフリーカード法を参照しているということでした。
 今日のリフレクションの流れは次のようなものでした。残念ながら通常の校内研修の時間枠では、先日の会(90分)は取れません。今日は55分。指導主事の講評時間の確保も必要です。

1.会の説明+授業者から               5分
2.メンターとの対話リフレクション(石川が担当)  10分
3.集団リフレクションワーク            30分
 ①1.2を聞きながら、考えたことを書く(5分)
  キーワード、キーフレーズで、端的に一つ書いてください。*必ず付箋にお名前を書いてください。
  ・赤の付箋……これはいいな  ・青の付箋……詳しく聞いてみたい・疑問
 ②付箋をホワイトボードに貼り、意見を整理する(5分)
  ・授業の時系列ごとにホワイトボードに付箋を貼る
  (導入・展開・まとめ、それ以外)
  ・関連する付箋を授業者と一緒にまとめる(KJ法を活用します)
 ③整理した付箋をもとにして、集団リフレクションを深める(20分) 
  ・付箋を書いた人にその意図を短く話してもらう
  ・いくつかのテーマに絞ってグループディスカッションする
4.助言者によるまとめ・補足(指導主事にお願いする部分です)  10分 

DSC02651 - コピー

 今回やってみて、いろいろ気づきがありました。自分のファシリテーターとしての実感では、65点くらいの出来栄えでした。

 対話型のリフレクションは、平素から授業者と深くかかわる「メンター」が担当します。今回はぼくがやってみたわけですが、事前の指導案検討から参加する必要を、進めながら実感しました。授業者の思いに十分に寄り添いながら進めるということにはならないので、どうしても、対話(インタビュー)が総花的になりました。結果、参加者からの付箋も多岐にわたって、授業者と一緒に付箋をグルーピングするのがすごく難しくなりました。メンターが担うことの価値に体験的に気づきました。澤本さんのおっしゃる通りだなあと、やってみて実感しました。対話は、事前に指導案作りに関わった先生がした方がよかったな、きっと、とも思いました。

 また、澤本さんは、授業の中で、変更が生じる点、あるいは変更しようか迷う点にフォーカスしたいということをおっしゃっていました。今回もそこに自分なりにフォーカスし、不十分でしたが、たしかに授業者の成長に結びつくアプローチだと実感できました。

 ところで、ぼく自身は、2000年前後から様々な研修会で対話型の振り返りにチャレンジしてきました。それが、リフレクションにつながっていく手法であることに、長く気づいていなかったのですが、インタビューや対談の経験が膨大にありますので、それはぼく自身の実施においては明らかにアドバンテージになると思いました。おそらく、経験の浅い人にはなかなか難しいことになるだろうと思います。

 今回の対話型リフレクションの場面では、授業のエポックな場面と思われるものを授業中に撮影した写真を4枚用意しておきました。対話の流れの中で、その4枚の写真を全体に提示していくことで、授業者・参加者と具体的な場面を共有しながら進めることができました。この手法は、岩瀬直樹さんがどこかの授業リフレクションで活用していたもの、お茶の水中の講演会で堀田龍也さんが全てのクラスの授業風景を撮影したものを提示しながら、授業課題について話をすすめる方法を活用していたことにヒントを得ました。これは、これからもかなり使えそうだなと感じました。

 今年ぼくは研修担当として、校内研修の時間をほとんど授業研究に充てていません。今回がいわゆる授業研を校内研修で扱う唯一の機会でした。校内ひとり一授業といった研究の形が、かぎられた校内研修の時間ではうまく機能しません。授業者だけが苦しむ、徒労感が募る、あるいはベテランが技や体験を必要と関係なく披歴してしまう、といった「経験」になってしまうと感じていました。
 ただ今回授業リフレクションにチャレンジしてみて、しっかりとした、安定的に機能する授業リフレクションの手法が校内的に確立されていくなら、授業公開を柱にする校内研修も機能するのだが、と感じました。

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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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