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2017-08

七夕の夜に - 2016.08.08 Mon

この夏は、スピッツの新作をずうっと聴き、合間に時々tacicaという感じ。
スピッツの新作は、ロックンロールだ。かつて最も繊細で軟弱でさえあったスピッツが骨太にキコエルのは、ミュージックシーンが圧倒的に軟派になってしまったからなのか、それともぼくが変わったからなのか。

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8月7日は東北以北では七夕だ。立秋が暦通りだと実感できるのは、中でも北海道だけだ。七夕の夜は、夏の終わりなのだと、今年一番暑い夜でありながらぼくは思う。父は思ったよりも元気でほっとする。気づけば父の兄弟も次々と向こう側へ行ってしまい、一番最初に亡くなるかもしれないと思った父が、肉体的精神的両面の危機を乗り越えて、こうして元気に暮らしている。

ぼく自身は50歳を目前に控えて、間違いなく、人生で一番苦しいときを迎えている。不安衰え枯渇崩れ、そういう言葉が自分の日常をはっきりと「彩り」はじめている。父もあの頃同じように思っていたのだろうか、訊いてみたい。

飛行機に乗っていると、外国の人たち(とりわけ中国の人たち)は、好奇心や衝動やにとても素直だなと思う。日本人の多くはそれを不躾ではしたないと感じていることも感じる。でも、圧倒的に生き物としての強さを感じるのは、外国の人たちの方だ。日本人に諸外国の人が品位や節度を見つけだして驚嘆するのは、日本文化の素晴らしさと説明することももちろんできる。が、一方で日本文化が特異だからだと説明する方がより正確である気もする。この特異性は驚嘆され賞賛される。けれど、尊重されたり優先されたりはしないと思う。

学部時代、漢文学の教授の指摘にはっとすることが多かった。その中でもことさらに鮮やかに記憶しているのは、「石川くんの論文には、的が多いなあ」という指摘だった。「的」は、明治以降に登場した言葉で、対立を際だたせないようにし、ぼんやりとさせるための言葉なんだよな、と。当時のぼくはその指摘ともつぶやきともつかない先生の言葉に、反発とも抵抗とも説明できぬぼよんとした違和感を持った。「的」が氾濫し、一方で本質的な議論を矮小化して自分の側に引きつけようとする言葉(たとえば「型」など)があっという間に増えてしまった中で、今、ぼくはあの日の教授の言葉を折々に思い出す。

「総合的な学習の時間」の曖昧さを筆頭に、インクルーシブ的、アクティブラーニング型・・・それでは正面から現実とぶつかれない言葉のなんと多いことだろう。言い換えも置き換えも、その言葉自身を使わないのは、国語教育のイロハではなかったか。

北竜町で見たヒマワリは美しかった。夏の日差しに負けない輝きを放つ花。今年で30年。30年前はまだ比布にヒマワリ畑があり、そちらの方が広くて有名だった。30年地域の人々と協力しながら毎年毎年植え続け、少しずつ広げていくことで、北竜のヒマワリ畑は、今や日本一だと言う。見渡す限りの美しさ。その美しさは関わってきた人々の美しさも上乗せされているのだ、と、周遊するトラクターバスに揺られながら、思う。ぼくはヒマワリのように鮮やかな輝きを発する存在にはなれそうもないが、そこに来てもらって、のぞき込んでくれたなら、間違いなくいつも咲いている花で在りたいなあと考える。

IMG_4168.jpg


依頼されていた本の「よき読者」の役目。「真剣な読者」では在れたが、依頼者にとっての「よき読者」にはなれなかったな。時間切れで、今できる範囲のフィードバックをする。

明日は、読み聞かせ講座。これも、「真剣な講師」では在れそうだが、「よき講師」にはなれない気がする。

静かに息をする、その絶望の向こうへ  by tacica
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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