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2017-10

【六本木クロッシング2016 僕の身体(からだ)、あなたの声】 - 2016.05.08 Sun

 土曜日に、多賀一郎さんとの協同による読み聞かせの会があり、久しぶりに40名ほどのお客さんの前で、教室読み聞かせの話をすることができた。
 今回は、もう一つ楽しみにしていたのが、六本木クロッシング2016展(森美術館)だった。
 残念ながら、わずかな時間でその全容を楽しんだり苦しんだりするのは不十分であり、もう一度足を運ばなくてはならないと思う。

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 ただ、今日の実感をできるだけ温かいうちに書いておくならば、「私」とは誰だろう。私の体はどのように歴史や他者とつながっているのだろう。という問いを、渦巻くように展覧会に参加するぼくらに突き付けてくる展示として、充分に機能する形になっていると思った。

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 今回の展示は、一つ一つの作品の存在感が強烈であった。これは関わるキュレーターの興味・関心領域と当然無関係ではないだろう。3年前のアウトオブダウトは、展覧会全体を貫くコンセプトが非常にはっきりしていた(つまり、あの3年はそういう3年間だったのだということなのか?)のに対して、上に書いたことと矛盾を覚悟で書くと、今回は、コンセプトの茫洋さに対して、選ばれている作品一つ一つが強烈にはみ出しながら自己主張しているという印象だった。例えば、前回のクロッシングは、赤瀬川源平の仕事など、アートシーンにおける「過去」をはさみこんでいくことで、現在を強烈に照射するつくりになっていたわけだが、今回は戦後70年の節目を内包する季節であったということもあるのだろうか? 一つ一つの作品が、歴史的な背景へのまなざしを強烈に内包しながら、今を屹立させていくような力を持っていた。
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 身体というのも、声というのも、もちろん様々な象徴であるわけだが、とにかくこの世界の一部を占有せざるを得ない存在としての身体、その間をつなぎとめるのかあるいは突き放すのかする声、いずれもが世界に対する違和感をあぶりだし・・・いや、世界そのものが違和感そのものであるかのようになってしまった、ぼくらの日常を切り出すものとしての象徴として、見終わった後、作家個々の作品の力によって立ち上がってくる感じがあった。

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 今回取り上げられているアーティストのうち、百瀬文や片山真理ら何人かは、20代後半。1980年代後半の生まれだ。3年後のクロッシングには、90年代以降生まれの若いアーティストの作品が取り上げられ始めるのだろう。特にこの若い二人の作品は、強烈だった。




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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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