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2017-09

堀裕嗣『国語科授業づくり10の原理・100の言語技術 義務教育で培う国語学力』 - 2016.04.25 Mon

今日のコンサートの最後は威風堂々1番で、それで堀 裕嗣 くんからいただいた本の感想をまだ書いていないのを思い出した。
堀くんが長い時間をかけて実践の現場に学究的なアプローチを繰り返し、さらに優先順位とリーダブルさとを念頭に置きつつ精査を重ねた彼しか書けない本だった。彼の仕事はいつもぼく自身の仕事を鏡のように照射してくれ、ぼくにはできないことを見せてくれる。ありがたいことだ。
「言語技術」と「言語感覚」を分けて考える、とか、しれっと書いているが、ああ、と本当のところ、ひざを打てる人は、どのくらいいるんだろうか。
一読して思ったのは、この執筆は、楽しくて、そして大変だっただろうなということだった。読みながらこれもこれも取り上げるんだな、ということと、ああ、あれやこれやは削るんだなということの「間」のことだった。
堀くんは、これを現場で、楽しみ、苦しみ、本当は使命感とかなく(笑)、何年も取り組んできたものと思う。学究的とは、本来めちゃめちゃ「苦し楽しい」ことなのだ。子どもたちもその堀くんの「苦し楽しさ」を共有する戦友でもあったに違いない。
しかしこの本は、残念ながら、その「苦し楽しさ」つまり、この本の本質は共有できずに広まっていくことも覚悟せねばならんのだろう。早速購入したたくさんの教員の、そのうちの多くは、これをみんな子どもたちに教えて行かなきゃと、使命感に燃えるのだろうか。「ハハハ、技術として抽出するとこんな風になるのか、実に上手にまとめるなあ、おれはこんな馬鹿馬鹿しいことは教室では教えないよ」とカラカラと笑いながら、この本をプラットホームにして学究的に、つまり、苦し楽しく活用してくれることを、著者自身が何よりも楽しみにしているのだろうが・・・なかなかそんな風には享受共有してもらえないのだろうなあと思う。
堀くんは、次は、切り分けた言語感覚の向こうへと、旅立っていくのだろうか。それは文学教育や生活単元学習(的作文)にも近しい世界なのだろうか。彼の命が尽きなければ、10年先に、その感覚を彼なりに言語化し切る著作が登場するのだろう。
まだ、もう少し、死なないで頑張れ(笑)。
さて、ぼくは堀くんには書けない本を書くことにしよう。書けるかな 苦笑。

国語科授業づくり10の原理・100の言語技術 義務教育で培う国語学力
堀 裕嗣
明治図書出版
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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