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2017-07

ニッポンのマンガ*アニメ*ゲームfrom1989展 - 2015.08.30 Sun

1989年という年がこの企画展のスタートに据えられているのは、その年の2月に手塚が亡くなった、そこを起点にしたからである。無論1989年は、1月に天皇が崩御した年、つまり昭和の終りの年でもある。

それらのこと以上にぼくをこの展覧会が引きつけたのは、1989年がぼくが教員としてスタートを切った年だからだ。ぼくが教員として歩んできた年月を、マンガ、アニメ、ゲームの歴史と重ね合わせて見ていくとどんなことが見えてくるのだろうか、そういうことを考えてしまうに決まっている展覧会だったのである。

展示の仕方は、いくつかのテーマに分けたコーナー型展示を取りつつも、概ね通史的歴史的になぞることも可能な形で準備されたもの。全部で8つのチャプターに分けられている。
1.現代のヒーロー&ヒロイン
2.テクノロジーが描く「リアリティー」―作品世界と視覚表現
3.ネット社会が生み出したもの
4.出会う、集まる―「場」としてのゲーム
5.キャラクターが生きる=「世界」
6.交差する「日常」と「非日常」
7.現実とのリンク
8.作り手の「手業」
 また、必要最小限程度の参加ブースもあり、楽しい。

 ジブリ作品やワンピース、ドラゴンボールなどが意図的に排除されることで、サブカルチャーの展覧会としての色合いをはっきりと打ち出すものになっていたが、ぼくは展示の全容を見て納得にくものだった。それにしても、マンガは決してよき読者ではなく、ゲームは意図的意識的に参加を拒否してきたぼくでさえ、この四半世紀と向き合う時、この三ジャンルが融合する「日常」を生きてきたというしかないと思える。それほどまでにいくつかの作品はぼくのこの25年を語る中でも切実な作品であったというしかない。
 実に見応えのある情報量の多い展示だった。

 批評・論評の言葉を見つけるためにしばらくの時間を要しそうな、ぼくにとっては、そういう展示であった。


 明日で終わり。その後は兵庫で巡回展示。
 国書刊行会から、公式解説集販売。
http://www.amazon.co.jp/dp/4336059357/
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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