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2017-08

千と千尋の神隠しをはじめて観る - 2015.01.14 Wed

13日の網走での研修会に、妻子を同伴した。ずうっと関西を9日から研修で回っていたので、冬休み中、一度くらいは旅行に連れて行こうと思ったのである。帯広空港から戻り、そのまま上士幌により…。行きは妻がハンドルを握るというので、ぼくは車内で、千と千尋の神隠しを見続けた。

ぼくはある時点から、宮崎作品への興味や関心を大きく失った。パンダコパンダも、あの冗漫なドキュメンタリー柳川堀割物語も見ているのだから、大きな変化である。

で、発表後何年もした今、この名作と言われる作品を初めて見て、これは実によく計算された、しかも、大きなテーマを持った作品であることを知った。いや、ストーリーくらいは当然見ていなくても知っているのだが、作品としての完成度も最後に車が走り去っていく場面まで、見事な出来栄えであった。
ぼくが何よりも圧巻だと思ったのは、宮崎の「川」へのこだわりであった。ぼくは、柳川堀割物語が、宮崎の映画づくりというか彼の思想の中核を体現したものなのだろうと思っている(監督は高畑だが、制作費用のすべてを出したのは宮崎だ)。
この作品は、柳川堀割物語の形を変えて提出されたもう一つの姿なのだと思う。自らの制作史の原点を手放さず、長い時間をかけて、よりエンターテイメントとしても、主張の精選という点でも、確かな形に昇華していった、そういうことなのだろう。
すごい。

2014年は4月から苦しんだ。
今回9日に神戸でラーンネットグローバルスクールを視察し、10日に教師教育ネットワークで尊敬する荒木寿友さんと対談をし、11日にはこれも若い頃からの教育スターである河原和之さんのお誘いで第36回授業のネタ研究会で提案をした。13日は網走国語教育研究会。渋谷渉さんのお誘いで、田山修三さんと藤原友和さんと同席した。

9日、ラーンネットで考えていたことは、暮れに見せていただいた鈴木哲実学級との大きな違いと、しかし、大きな類似のことだった。それは、この1年の自分のどっちつかずを痛撃するものになったと思う。
10日の荒木さんとの対談は、ぼくにとっては前日までの流れを受けていたためだろう、二人言いよどみ、互いの想いを少しずつ重ね合わせる、そういう時間になった。今ここで断定的に話せるものはない、しかし、どうしてもなんとか言葉にしてみたい気付きや感情はある…。ぼくが最も信頼する先生が「静かな恋愛映画を見終わった後のような余韻」と語ってくれたことに、強く心を動かされた。荒木さんとお話ができてよかったなあ、と心の底にある小さなスナップボタンが震えながらカチッと重なるような実質を手に入れることができた。
11日の河原さんの会は第36回。この会を36回も続けてくるというそのことの重みにどう答えたらいいのだろうと、そう感じる時間だった。
13日の網走の会では、田山修三さんの追究心と、疑問をないがしろにしない本気さに打たれた。対立を恐れず、議論の立ち上がる瞬間から逃げない…。

ぼくはいつの間にか、ぼく自身の歴史にも、ぼく自身の気付きにも痛みにも、不誠実になっていたのではなかろうか、と。

2015年は、ぼくにとって、これまでの人生で最も精神的に厳しい年になるだろう。「明けない夜はない」といったのは、むのたけじだ。その言葉は信じられるにしても、ぼくの今年は、朝を迎えない夜を忍従する年になるだろうと思う。
そのトンネルを、とぼとぼと歩いてみようと思う。ゆっくりゆっくり歩くことで、闇に目も慣れていくだろう。聴こえなかった音も、様々な匂いも、ごつごつとした風合いも、きちんと感じることができるだろう。

宮崎アニメの作品世界に深々とした気持ちになりながら、ぼくはでも、やはり違和感をぬぐえなかった。
ぼくらが思い描かねばならない未来の像は、この作品を見ながら、ぼくの中に結べないとも、思うのだ。
では、ぼくは残り10年とちょっとになった教員としての時間の中で、どんな未来の像を、目の前の子どもたちの中に描けるだろうか。もう一度自分を励ましながら、いつかの跳躍に向けた、厳しい日々を過ごそうと思う。

ブログ、正式に再開したいと思います。
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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