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2017-09

メールマガジン「教師教育ネットワーク」3号 2014年3月2日発行 初任者研修から学校を見る 第2回「実効的な新人研修システムをつくる」北広島市立大曲東小学校 山田 洋一 - 2014.03.02 Sun

みなさん、是非ご購読ください。無料です。

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メールマガジン「教師教育ネットワーク」
3号                  2014年3月2日発行

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初任者研修から学校を見る 第2回「実効的な新人研修システムをつくる」
北広島市立大曲東小学校 山田 洋一

https://www.facebook.com/groups/149441635241603/
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 北海道の小学校教諭、山田洋一さんによる「初任者研修から学校を見る」
の第二回です。前回に引き続き、上條編集長からの問いに山田さんが答え
る形の構成になっています。 
 前回 → http://archive.mag2.com/0000158144/index.html
                            (石川 晋)
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初任者研修から学校を見る 第2回「実効的な新人研修システムをつくる」
北広島市立大曲東小学校 山田 洋一

Q.若い教師たちにとって、大学で学んだことは、どれくらい現場で役に立
 っていると感じていますか?

A.私は、ある入職3年目の教師に、「大学で習ったことって、いまの仕事
 にどれくらい役に立ってる?」と尋ねてみたことがあります。
 すると、彼女は瞬時に「0パーセントですね」と、答えたんです。
 そこで、「『0』ってことはないだろう」と言いました。すると、彼女
 はやや考え直して、なお「やっぱり0パーセントですね」と答えました。
 私は、「じゃあ、初任者の頃って、授業はどうやってつくっていたの?
 大学で習ったことが役に立たないんだったら、困っただろう?」とさら
 に尋ねてみました。
 これに対して彼女は、「恥ずかしい話ですが、指導書(教科書の朱刷り)
 を片手に授業していました」と正直に答えてくれました。
 私は、こうした状況はかなりリアルな初任者の日常だと感じました。

Q.それは、特殊な例とは言えませんか?

A.さすがにたった一人の話で、全体を判断するのはいけないと私も思い、
 もう一人に尋ねてみました。彼は、期限付き講師を3年間経験している
 人です。
 彼は少々遠慮がちに「10パーセントくらいでしょうか」と答えました。
 私は、先ほどと同様に「じゃあ、勤めたての頃って、授業はどうやって 
 つくっていたの?」と尋ねました。
 「とにかく、ひとつひとつ全部、周囲の先生に尋ねて歩きました。うる
 さいくらいに」
 「じゃあ授業のイメージモデルって、だれの授業?」とさらに尋ねまし
 た。
 彼は、「うーん……」としばらく悩んだ後、「支援学級を担当していた
 ときの交流学級の担任の先生の授業。……あとは実習の時に見せてもら
 った授業ですかねえ。それと、自分が子どもの頃受けてきた授業とか…
 …」と答えました。
 「自分が子どもの頃の授業」と言ったら、少なくても10年以上前の授
 業です。それが、再生産されているというのは恐ろしい話です。
 その彼は、さらにこうも言いました。
 「山田先生、初任者の先生方はまだいいんです。初任研があるから。で
 も、僕たち《期限付き》は本当になにも教えられないんですよ」
 《期限付き》の先生方が多くなってきているという最近の現場の、現実
 はこのようなものです。

Q.初任者研修と期限付き教員の研修について、山田先生は、どういったイ
 メージを持っていますか?

A.校内体制として、初任者と同時に期限付きの先生が研修のために、出張
 に出るというのは難しいことです。しかし、理想としては初任者研修に
 期限付きの先生も一緒に参加することがいいと思います。そして、前回
 も伝えたように、そこに中堅以上の先生方が「教える立場」として参加
 する。それによって、若い教師は「教わることによって学ぶ」、中堅以
 上の教師は「教えることによって学ぶ」という互恵的研修になっていく
 とよいと思っています。

Q.初任者研修にかなりの信頼を持っているようですが、教育現場の初任者
 研修は、教育システムとして優秀なものですか?

A.いえ、実はそうではありません(笑)ある先生は、初任者時代の思い出
 として、指導者担当教員が、自分のクラスの子どもたちの前で「きみの
 教え方は正しくない」「○○先生は、ほんとうにダメな先生だ」と言わ
 れたことがあると言っていました。
 もちろん、中には素晴らしい指導担当教員もいます。しかし、優れた研
 修を受けられるかどうかは「人による」というのが正直なところです。
 また、学校の現実として、実力があって「チョー多忙教師」が初任者の
 指導も任されるか、逆に担任も持てなくて時間のある「困った教師」の
 どちらかが指導担当になることが多いようです。つまり、初任者の指導
 担当者は、極端に「すごくよい」「すごく悪い」に二分すると言ってよ
 いと思います。 

Q.解決策はありますか?

A.大学の学部教育に対する批判は従来からあります。つまり、「教員養成」
 だと謳うのなら、教師としての実力をつけさせてから現場に送り込んで
 欲しい、と。しかし、いずれよくなっていくだろうという見通しはあり
 ますが、すぐには変わらないでしょう。なぜなら、アカデミズムは大学
 の「専門学校化」を嫌うからです。ですから、現場が何とかしなければ
 ならないということです。
 改善方策は次の5つです。
 1 初任者指導が、たった一人の「指導者」に任されることがないよう
  にすること。つまり、若手のためのメンターチームのような校内組織
  によって、指導をみんなでする。(これは、現状もそうであるはずだ
  が実効性を失っている)
 2 指導内容に、「落ち」「偏り」がないように、指導カリキュラムを
  現実的で、かつ実効的なものにする。(現状は、「毎日教壇に立って
  いる初任者」にとって、あまりに理論的な内容が多すぎる)
 3 初任1年目は、担任から外してベテラン教員のジョブシャドウイン
  グによって学ぶという「見習い期間」を持つ。
 4 「初任者指導教員」を校内で、重要分掌として位置づけ、指導者研
  修も数回行う。このことによって「新人研修のプロフェッショナル」
  を育てる。
 5 以上のことをする一方で、制度的には、現在実施されている初任時
  の研修時数を、1から5年目まで傾斜配当していく。初任時の過多な
  研修を改善すると同時に、2~5年目までの重要な時期の研修を計画
  的に行う。

 大学にすぐに期待できないというのなら、現場での実効的な新人研修プ
ログラムとシステムを創造するというのが私の提案です。
==================================================================
 山田さんには次週も引き続きご執筆いただきますが、9日は一回お休み
させていただき、翌週の16日に配信となります。大学での学びが全く役
に立っていないという若手教師の実感に基づく指摘。大学で教員養成に関
わる先生方はどのように感じておられるのでしょう。

 このメールマガジンは、「教師教育ネットワーク編集委員会」メンバー
で構成したプロジェクトチームで執筆しています。「ご意見」「ご感想」
「激励の言葉」「取り上げて欲しい内容」など、編集長のメールアドレス
までお寄せください。  編集長 上條晴夫 haruo.kamijo@gmail.com
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
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