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2017-10

何のためのチャレンジだろう - 2014.02.27 Thu

 今日は道教委発の「春のチャレンジテスト」が学校に配信されてきた。正確には、配信は昨日だと思う。
 ぼくの中学校3年生の国語の授業は今日を入れてあと二回。
 そのうちの一回が、このテストから始められるという悲劇であった。

 学校裁量などという聞こえのいい言葉によって、体のいい現場への判断のおしつけがそこかしこに見えるようになってどのくらいになるだろう。
 このテストも、やるかやらないかの判断は現場に任されているらしいが、オール北海道(ああ、多様性はまさにお題目だ)などという言葉で学力向上のきつい要請が降りてきている現況の中で断りきれる地教委や学校がどのくらいあるというのか。

 結局北海道の大半の子どもたちが受検する公立高校入試まであと数日という日に、しかも1年、長くは3年、教科担任と子どもたちが別れを惜しみながら取り組む残り授業を削ってまで、このテストをやることに何の意味があるのだ。子どもたちの中からは「何にチャレンジしてるんだろう」というもっとも至極なつぶやくがもれる。

 制度とか決まりとかでおろされてくるものは時として実にばかばかしい姿を見せる。このテストだって、1,2年生だけやればいいではないか。2月26日配信。3月5日公立高校入試。そういう融通すら、制度や決まりを機械的にあてはめればすむと思っている人たちは効かせることができない。年度末のこの忙しい時期に、多くの学校では教頭がこのテストのデータ処理をすることになる実態にあることも、深刻さを感じないのだろう。ぼくが言いたいのは教頭が大変だから一般教諭がデータ処理せよということでないのは、当然だ。

 それがよいかどうかという議論があることは承知しているが、実態して公立高校入試以後は卒業生は卒業の準備に追われる。ほとんどまともに教科の授業なんて入れる余裕はないのだ。北海道じゅうどこもそのようにして学校が回っていることを道教委が知らぬわけがないだろうに。

 ぼくは読み書き算の基本的な学力くらい全員に保障する努力をするべきだと思っている。北海道の学力が低いことは、決してほめられたことではなく、その程度のことはしっかり身につけさせねばなるまいと考えている。しかし、このチャレンジテストで、子どもたちの学力がついたりしないだろうと思う。まして、受検を直前に控えた中3の学力が、学習へのモチベーションが、このテストで上がることはなかろう。

 ぼくは年間のカリキュラムの中に、このチャレンジテストを入れている。このばかばかしいテストをカリキュラムに入れることで、通年の教科指導の流れが若干でもせきとめられ、学習の系統性や関連性が失われる事態になることを偉い人たちは知っているのだろうか。

 まあ、そんなことを考え考え、授業の冒頭10分ほどの時間を、寂しい気持ちで過ごした。
 3年生は後1時間。

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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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