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2017-08

十勝国語サークル主催 相澤塾 - 2013.07.29 Mon

 夏の研修第一弾。
 十勝国語サークルの相澤秀夫先生を招いての演習形式の講演会。
 相澤さんにお会いするのは何年ぶりかな。ぼくは十勝国語サークルの副会長という立場なのだが、毎年お呼びしている相澤先生を招いての会に、なかなか来ることが出来ず申し訳なく…。今日は久しぶりであった。

 今日は読み物教材(文学)について、説明と描写とに大別し、描写の部分を精選された発問で読み解いていくという授業の流れ。
 基本的に発問→書く→発表するというオーソドックスな流れだ。で、相澤さんの授業の進め方の真骨頂は、御存じの方も多いと思うが、座席表への書き込みに基づく「意図的指名」である。

 今日は「意図的指名」の達人の進め方を堪能した。
 例えば、ある描写部分に関わって、主人公の少年の目が対象に吸い寄せられていく様が見事に描かれている。この部分をある生徒役は「クローズアップ」と表現し、ある生徒役は「フォーカス」と表現する。そうすると、相澤さんは「クローズアップ」という用語を選択した生徒を意図的指名し、その後、さらに別な表現をしている人として、「フォーカス」という用語を選択した生徒を意図的指名する。この順番には無論明確な意味がある。よりすぐれた用語選択をしているものを、重ねて紹介していく、その流れの中で、生徒役は、よりすぐれた読みとは何か、相澤さんの見事な意図的指名の連続の中で学んでいくことになるのだ。
130729相澤塾メモ1 - コピー

130729相澤塾メモ2 - コピー

 わずか5分ほどの書く活動の時間の中で、机間巡視によって、各自が書いている内容を理解し、意図的指名の計画を立てて、学び手の読みの技量を、相澤さんのストーリー作りの力によって全体を競り上げていく。
 実は相澤授業の真骨頂はこの「意図的指名」にあり、それは膨大な訓練によって会得されたものであろうが、いずれにしてもいまや達人芸と呼べるものである。達人芸であるだけに、相澤さんにとっては既に血肉化し、その部分の技術やルールが改めて語られることがない。
 そしてほとんどの若手教師は、相澤さんのすぐれた音読と発問に耳目を奪われ、実はその授業の肝、そして一番困難な部分が、意図的指名によるストーリー化にあることに気が付かない。

 そういうようにぼくの目には見えた。おそらく多くの若手は教室で実際に運用してみた時に、実は、中心的に見てきたことと、教室での困難点とが違っていることに気付く。もしくは何が違うのかわからず立ちどまる。そういうことだろうとも思える。

 一番難しいのは、授業の中で、事中に起こっていることから、豊かな読みを紡いでいくことだ。それに比べれば、発問も音読も、授業の前に準備が出来ることにおいて、遥かに簡単なことである。

 痛快な話もおもしろかった。自由詩だの、定型詩だの、くだらない。そんなことより教えなければならない大切なことがある…全くその通り。みんな全くくだらないと思いながら、受験のために教えているのである。もっとも、形式と内容理解とが幸せな形で結びついた授業こそ、求めて止まない授業の形でもあるわけだが。

 久しぶりの相澤節を満喫した3時間だった。楽しかった。
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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