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2017-08

ただ読み続けることの価値…吉村真理子『絵本の匂い、保育の味』(小学館) - 2012.07.05 Thu

 ぼくは長いこと「教室読み聞かせ」をしてきたが、少なくとも絵本に関しては、一冊一冊の絵本に教訓も道徳めいたものも詰め込んでみようと思ったことはほぼなかった。言ってみれば、ただただぼくが好きなものを読み続けるということに、ただ読み続けることがおもしろくて続けてきたのである。

 このただ読み続けることの価値、とでもいうべきものを、本当の意味で共感してもらえたと感じたことは、ほとんどない。ぼくが絵本の読み聞かせについてほとんど語って来なかったのも、特におすすめの絵本などというものに、ほとんど何一つ答えてこなかったのも、その辺りに、根っこがある。

 ただ読み続けることを楽しいと思う者だけが、逆に絵本の読みによって、何ものかを伝えうる。

 ぼくにとって絵本の読み聞かせは、ナントカの方法や手法が役に立ちますということの、ナントカの一つだったことはないのだ。そして、絵本の読み聞かせを、ナントカの方法の一つや手法の一つとしてやろうとする人を見ると、もうその場を影も形もないほど素早く立ち去ってしまいたいと思うのだ。


絵本の匂い、保育の味絵本の匂い、保育の味
(1998/07)
吉村 真理子

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 吉村さんの本は、絵本との関わりようがおもしろい。聴き手をどう変容させようと頑張るか、ではなく、ひたすら保育者としての「私」の中に、その絵本によって、どのような内省が起こったかを記録しようとしている。幼児の行動や反応を記録している場面でさえ、そのようであることが、ぼくには結構心地よい。


CAVATINACAVATINA
(1998/11/21)
村治佳織

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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
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