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2017-08

北海道子どもの本連絡会会報「巻頭言」…学校を「教えやすさ」を大切にする場所から「学びやすさ」を大切にする場所に変えたい - 2012.04.03 Tue

 北海道子どもの連絡会の会報「子どもの本のひろば」の120号の巻頭言を依頼された。多分二回目だと思う。
 3月26日付け発行。

 次のような文章を寄せた。

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学校を「教えやすさ」を大切にする場所から「学びやすさ」を大切にする場所に変えたい


 中学校1年生の授業。半年間読んできたフィリパ・ピアス『サティン入江のなぞ』(岩波書店)を読み終えました。
 ぼくは国語の時間に5分程度の帯時間で物語の読み聞かせをする時間を確保し続けています。ぼくの授業は変わっているので(笑)、日本各地からいろんな先生が時折参観に来ます。で、たいてい、ここに興味を示し、「私もやってみたいんですけど」という話になる。でも、その後の様子を訊いてみるとほとんどの先生が失敗に終わっているわけです。結局、「教育的(道徳的)な方法だ」ということで読み聞かせするのか、一人の人として「楽しいなあ」と思って読むかということの違いなんじゃないかなと思うのです。
 例えば、同じ子でも、まっすぐ顔をあげて聴いている日も、机にふせっている日もあるわけです。で、ぼくはそういう様子を見ながら、人間っていろいろだよなあというくらいに思っている。でも、「今は価値のあることをやっているのに、なんでおれの読み聞かせが聴けないのだ」ってな感じになってしまう人も多いようです。あるいは、授業中に生徒がふせっているところなんて管理職や同僚に見られたらどうしよう、なんて感じになってしまって、イライラしたりする人もいるようなのですね。つくづく読み聞かせなんていうものは、即効性、速成みたいなことと無縁な、今の学校教育との折り合いの悪いもんだなあと感じます。
 ぼくは今中3担任です。学級には自分の私物の本を1000冊くらい持ち込んでいます。教室後方は書棚で仕切り、その後ろに畳を敷き・・・。さらにその後ろはパーテーションで仕切って、仲良しの画家盛本学史の絵を飾ってます。
 そういうオルタナティブに近い教室づくりで(日本の公立中学校で一番可塑性の高い教室設営になっていると自負しています)、管理職にも時折眉をひそめられながら…でもやっぱり、先生が教えやすい教室から、子どもが学びやすい教室に、日本の教室が転換していかないものかなあと夢想しているわけです。
 4月から、一年間育児休暇を取ることにしました。グランドの目の前の教員住宅で育児しながら、学校がどんな空間として自分の目に映るか、今から楽しみにしています。

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● COMMENT ●

自分が楽しくないとね

僕も、四月から、子どもたちから離れてしまったから、
ある意味、立場は似ていますね。
帯の読書は、まずはその本が子どもたちにミートするかどうかだと思います。
しかし、その根底に、「こんなおもろい本があるんやで。」という
伝えたくて仕方がない自分がいるから、子どもも聞くのかも知れません。
だいたい、教育的価値を求めすぎると、子どもたちから距離ができるような気がします。


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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
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