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2017-10

★学びのしかけプロジェクトメールマガジン213号 池田康子さん「アメリカの学校でみつけた素敵な実践~5歳児クラスの国語の授業から学んだ指導のアイデア~」 - 2012.03.11 Sun

私が編集するメールマガジンの最新号です。池田康子さんです!
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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
                213号 2012年3月9日発行
                        (毎週火金日発行)
http://www.jugyo.jp/
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★目次★
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1.アメリカの学校でみつけた素敵な実践
       ~5歳児クラスの国語の授業から学んだ指導のアイデア~
          「インクルージョン」編集委員
 川崎市立下河原小学校/早稲田大学大学院教育学研究科  池田 康子
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 「越境する教師」池田康子さんのご執筆です。池田さんも今回が最終回
になります。                     (石川 晋)
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1.アメリカの学校でみつけた素敵な実践
       ~5歳児クラスの国語の授業から学んだ指導のアイデア~
          「インクルージョン」編集委員
 川崎市立下河原小学校/早稲田大学大学院教育学研究科  池田 康子
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 毎年、指導法を学び研究するために、アメリカの学校訪問をしている。
今年は、私立の発達障害児対象の学校訪問を行った。5歳児クラス(日本
の幼稚園の年中クラス)のリーディングのクラスでは、45分間、子ども
も私もずっとわくわくしていた。

 アメリカでは、幼稚園の年中、年長であっても、国語、算数の教科学習
を行う。だからこそ、楽しく、理解できる授業をするには、大きな工夫が
必要である。

 少人数学習をメインにした学校であるため、見学したクラスでは、1つ
のクラスに3人の子どもで学習していた。この人数が少ないこと以上に教
師の指導力のすばらしさを感じた。5歳児が学習において、45分間集中
できる、夢中になれる授業からは、多くのことを学ぶことができた。

 少しでも、通常学級で生かせるという観点で、この授業を紹介したい。

1.見通しがもてる
 教室に入ると、自分の一人用マットに座って待つ。日本なら自分の座席
があることと同じである。いつも決まったことなので安心できる。
 最初はいつも「ブレイン・ジム(Brain Gym)」から始める。毎回同じ動
きなので、子どもが一人でできるようになっていく。

2.待ち時間が短い
一人の子どもに長い指導時間をかけない。できないことについて、個別
指導を行うが、その子どもにかかりきりになることはない。
 終わったら次に何をするのかを指示しているので、個別指導を行ってい
る間でも、暇な時間や隙間の時間がない。
直接その活動をしていなくても、書いている文字を目で追い、友達の活
動を見ることも学習にしている。

3.体感する学習方法の活用
 文字を書くのに、ひたすら書く練習をするだけでは覚えられない子ども
もいる。この学校では、伝統的な学習方法では十分に学べないとして、多
感覚を活用した指導法(Multisensory teaching)を用いている。
 「i」を筆記体で練習するときには、次のような手立てをとっていた。 
A 大きく腕を動かして、マーカーペンで模造紙に書く。
B 少しねばねばする棒を文字の上に貼り、形を作る。
C ねばねばを感じながら、書き順通りに指先でBの上をなぞる。
D マーカーペンで小さく書く。
 日本では、漢字を書くときに、覚える方法として、書き順ごとに色分け
して書いたり、空書きや指なぞりをしているが、このことと部分的に重な
る。

4.子どもの興味をほどよく生かす
 読める、書けることを先生に見て欲しい年代である。1つだけ取り上げ、
「これにhをつけると?」「him」「Great! hもつけて書いてみて」「ど
うやって書くの?」「僕も書いてみる」といったやりとりをしている。
 多く取り上げると混乱のもとになる。この加減が大切である。

5.ゲームでも学ぶ
 日本の英語活動の中でも、ゲームが多用されているように、ゲームを使
って学ぶ。授業の後半で使うことで、集中を途切れさせず、わくわくした
気持ちを維持できていた。
 ゲームでは、リスニングで使用している単語を使い、1時間の中でアプ
ローチを変えて繰り返し学習していることが分かる。
関わり合い、作戦を考え試す、ルールを学ぶ中で語彙が増えたり、覚え
た言葉を使う場になったり、意味理解ができることも見えた。

6.1時間を構成する活動の多様さ
 「合法的な離席」によって、多動傾向の子どもや同じ姿勢を保つことが
難しい子ども、集中が短い子どもは救われる。静的活動や動的活動が含ま
れ、45分間に7種類の活動を行っていた。
 A ブレインジムで少し体を動かせる場所に移動し、脳の活性化をねら
   った運動をする。(動的活動)
 B 「1,2,3.Have a seat.」の指示で、真ん中のテーブルで自分
   の席に座る。座って 「言いながら書く」活動を行う。(静的活動)
 C 机上用パーテーションで、リスニングの活動。言われた単語の文字
   チップを並べる。(静的活動)
 D 壁に貼った模造紙の単語をなぞる。→机上の模造紙に一人で書く
   → 別の壁面の模造紙に書く。(動的活動)
 E 単語を使った文作り(静的活動)
 F 課題である単語カードを使った「Do you have」ゲーム
   (静的・動的活動)
 G 課題である単語カードを使った「神経衰弱」(静的・動的活動)

7.達成感を与える
 一人でできたところでは、ガッツポーズが出る。
 どの子どもも「一人で書ける」ように、段階を踏んで指導する。
 A 教師が書いた単語を発音を言いながらなぞる。
   指で、次にマーカーペンで実際に書いてなぞる。
 B 机上の模造紙に一人で書いてみる。
   書けない場合はAに戻り、ヒントとなることば 間違いやすい「
   b」と「d」では「dはたまご(○の形のこと)が先」という言葉
   を添えながら書く。
  書ける場合は、Cに進む。
 C 一人で、別の壁面の模造紙に書く。

 小さい子どもほど、学習に対する反応は大きい。充実、満足は表情や態
度でしっかり表している。充実し満足しているから、次の活動にも気持ち
よく進めることができる。

授業づくりネットワーク誌の最新号
→ http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
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【編集後記】
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 少し個人的なことを書きます。池田さんと私とは、当時から東京大学の
院生や若い実践者、若い研究者が集まって、月に一回開いていたたまごの
会のメンバーです。現千葉大学の藤川大祐さんらが中心となって、質の高
い授業検討や分析を毎週展開していました。20年近い時間の中で、またこ
うして一緒にお仕事ができたことはとても幸せなことでした。池田さんの
一連のご論考を読みながら、いつも、その精緻な「記録」に感心していま
した。精緻なメモの手法があるのか、ビデオ記録があるのか、いずれにし
ても何を切り取り、どのように見るのか。久しぶりにお会いして話をお聞
きしたいなと、そんなことを考えながら毎回読ませていただきました。

 次号は、日曜日。ワークショップチームから平山雅一さんです。
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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
第213号(読者数1881) 2012年3月9日発行
編集代表:上條晴夫(haruo.kamijo@gmail.com)
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編集部ではチームに分かれてMLによって原稿検討を行っています。本メ
ールマガジンの記事を読んでいただいた率直なご意見・ご感想をいただけ
ると幸いです。本メールマガジンの内容に少しずつ反映をしていきたいと
考えています。
 編集長:石川晋
 副編集長:長瀬拓也・加藤恭子・藤原友和・佐内信之
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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