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2017-08

★学びのしかけプロジェクトメールマガジン204号 成瀬陽子さん「「住育」から学ぶ学習空間」 - 2012.02.19 Sun

ぼくが編集するメールマガジンの最新号です。成瀬陽子さんです!
→ こちらから無料購読できます。

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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
               204号 2012年2月19日発行
                      (毎週火金日発行)
http://www.jugyo.jp/
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★目次★
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1.「住育」から学ぶ学習空間
        「ハイブリッド」編集委員
             宮城・登米市立佐沼小学校   成瀬 陽子
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 宮城の成瀬さんのご論考です。成瀬さんのご論考も今回が最終回となり
ます。                        (石川 晋)
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1.「住育」から学ぶ学習空間
        「ハイブリッド」編集委員
             宮城・登米市立佐沼小学校   成瀬 陽子
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 先日,建築業を営む友人がこんな話をしてくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 3人の子どもを育て,しっくりこないことが多々ある。
 そこで,ハウスコンサルタントに相談したところ,家の間取りを見ても
らうことになった。
 すると,
・この間取りでは,子どもは育たない。
・家の間取りは「田の字」がよい。
・部屋が隣接し,互いの動きが見える,分かる家が子を育てる。
・子どもを育てるならば,そういう家が望ましい。
 初めて「住育」を受けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「住育」?私は,友人の話に耳をそばだてた。初めて聞く言葉だった。
 人を育てる取組に食育があるように「住育」もその一つだという。望ま
しい居住空間が人を育てるのだという。
 では,望ましい空間とは何か。それこそが「田の字」の間取り,つまり,
互いの顔や動きが見える空間なのだ。
 私は,友人の話から「ショウ&テル」の実践を思い出した。
 授業づくりネットワーク No.3「アクティビティで授業は上達する!」
 http://www.gakuji.co.jp/book/978-4-7619-1531-5.html
で取り上げていただいた実践だ。

1 ショウ&テルのやり方
 自慢の宝物(実物)を相手に見せながら,宝物の紹介をする。
発表後は,聞き手が自由に質問をし,発表者がその質問に答える。これを
4人グループで行う。
(1)準備物
・宝物(各自一つ)
・質問用の魔法のマイク(何でもよい)
・付箋紙(人数×3枚)
・ふりかえりシート

2 授業の実際
(1)説明(5分)
『これから「わたしの宝物」の紹介をします。自分の大切にしているもの
をみんなに話したり,質問したりして,お互いのことをもっとよく知って
ください。』
 やり方は次の通り。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※手順
1 机をグループ(田)の形にする。
2 じゃんけんをして,話す順番を決め,一番の人から宝物の紹介を始め
  る。
3 話し手は,宝物になった理由やエピソードを話す。
4 発表が終わったら,拍手や「いいねコール」をする。
  ・質問を考えるのが苦手人は,2回まで「パス」を認める。
5 「魔法のマイク」を使って発表者に質問をする。
6 3~5を繰り返す。
7 付箋紙に感想を書いて渡す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2)活動(30分)
 子どもたちは,早速,机をグループの形にし,じゃんけんを始めた。か
なり教室内は騒がしい。
 「これがぼくの宝物です。」
 宝物の紹介が始まった。みな笑顔だ。
 どのグループの子どもたちも,宝物をうれしそうに見せながら発表して
いる。
 日頃,質問できない子もパスを一度も使わずに質問することができてい
る。
 全員の発表と質問が終了した。
(3)振り返り(10分)
 あらかじめ配っていた付箋紙に発表者へのメッセージを書かせ,渡すよ
う声がけをした。
 最後に,ふりかえりシートを活用し,今日の活動全体をふり返らせた。
 ふりかえりシートには,次のような感想が多かった。
○みんながうなずいていて,みんなわたしの宝物のことを分かってくれて
いるんだなあと思いました。

 ショウ&テルの活動をしている間の教室は,決して静かとは言えない状
態であった。
 しかし,日頃,消極的な子も積極的に質問をするなど,全員が進んで活
動に参加することができた。

 では,これまでのやり方と何が違っていたのか。
 一つは,「付箋紙を使った内省」である。活動中心の授業ではふり返り
が重要になる。
 今回は,教師主導のふり返りではなく,子ども自らが自分の気付きを言
葉に書き表し,相手に送ることを行った。
 これにより受け取った方は,自分の発表の内容や仕方をふり返るととも
に,相手がどのように思ってくれたかも知ることができた。
 教師が授業をまとめなくても,子どもは,今日の活動の意味を感じ取る
ことができたのだと思う。
 もう一つは,「楽しい雰囲気づくり」である。「安心できる雰囲気づく
り」と言ってもいいだろう。
 4人グループでの発表,実物を見せ合う活動,パスの許可,「いいねコ
ール」。
 これらの手だてが,話し手,聞き手,両方の立場を安心させ,楽しい雰
囲気を作ることができたのだと思う。
 
 さて,この活動を「住育」の視点で見て行きたい。
 田の字の座席。互いの顔が見え,動きが分かる配置だ。この配置が話し
やすい雰囲気を作り,自由に話しかけられる空間を作っている。
 無意識のうちに友達とのコミュニケーションが図れる学習空間なのであ
る。
 「住育」が教えてくれた人を育てる空間作り。改めて田の字のもつ意味
と顔を合わせる意味を考えさせられた。

授業づくりネットワーク誌の最新号
→ http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
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【編集後記】
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 「住育」という言葉、私も本論考で初めて知りました。実は私も学級の
レイアウトなどに、様々な家の間取りを収めた写真集などを、参考にして
いるのですが、さらに積極的に、空間の在り様自体に「子どもが育つ」ポ
イントが隠されているという指摘には、なるほどと感心してしまいました。
 授業での交流が進むとか、話し合いが活性化するとか、授業や学級経営
の運用のために、空間配置を考えがちですが、その配置自体に、さらにも
っと長期的な「育ち」を見つめる視点があるということは、じっくり考え
てみたいことです。

 次号は、定例の発行日に加えて、プラス1.明日20日に、今宮信吾さ
んと松崎正治さんの研究ペアによる号を発行します。ライフヒストリーチ
ームからです!
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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
第204号(読者数1865) 2012年2月19日発行
編集代表:上條晴夫(haruo.kamijo@gmail.com)
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考えています。
 編集長:石川晋
 副編集長:長瀬拓也・加藤恭子・藤原友和・佐内信之
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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