topimagetopimagetopimagetopimagetopimagetopimagetopimagetopimage

2017-08

山崎正明さんの授業参観の「メモ」 - 2011.12.22 Thu

山崎先生の美術の授業の当日iphone改めipodにメモした参観メモを公開します。
ちょっとつじつまが合わないところを修正しましたけど。
前の振り返りでは、「対話による鑑賞」を中2と書きましたが…違いますね中1です。

では、以下、メモ。

---------

1校時…1年生「自画像」
2校時…1年生「対話による鑑賞」
3校時…3年生「卒業制作」のプレゼンテーション
4校時…2年生「あかり」の製作+撮影
5校時…空き
6校時…3年生「卒業制作」

【朝】

8時10分到着

生徒玄関の様子を車中で見る。

20分から朝読書 職員朝会という日程

その後学校長とお話。「対話型鑑賞」について。

【1校時…中1】

45分授業開始
でも生徒は50分に美術室へ入室してくる。

多分学級で話し合わなければならない事案があったのだろう。
中学校の芸術教科の「移動教室」制度での苦闘が見える。

1年生 自画像
「顔の書き方の勉強ではない」

「自分らしい絵にしよう」

部屋は今回の訪問を機に(?!)きれいになったらしい

山崎教室では、作業が始まると、生徒が机を縦にする!!
びっくり。

縛りは自画像の「背景を考える」ということ。
このへんに顔がくるかな?
自分の画用紙をみる8つ切り

山崎さんは、実物投影機を駆使。事前や事中で、一度手を置かせて、生徒作品をいくつか投影したり、山崎さんの方で準備をしたものを見せたりする。
ここでは、輪郭に目や鼻を自在に場所を動かせるようにしたものを、乗せて、それを投影機上で操作する。
生徒からは「福笑い」というこえ。

「目の距離」「デッサンのラインは薄く」
「とちゅうで直せばいい」
ここは、酒井式との徹底した違い。酒井さんは途中での修正をさせない。「思いきる」「ふんぎる」
山崎さんは、「何度でも書き直せばいい」という。これ、共感できる。

ここまでが「事前のミニレッスン」
つまり、「ライティング・ワークショップ」と同じような構造の授業。
「まずやってみよ」・・・何度も言う言葉。

15分ほど作業を進めたあと、二人を例に全体へ投影機で提示。
「カンファランス」
「あごあたまの位置」

それからまた作業。
手が空中をなぞる子。
それを見ていた山崎さんは
小声で「肩の位置?」ときく。
生徒、うなづく

その生徒に「もう描き始めていいねどんどん描こう」とうながす

先ほどの二人はどんどん描き始めていく。全体への提示の成果。

鏡は全員分用意されている。
みんな鏡を見ながら描く。しかし、小さくて肩幅が入りきらない。
そのことをわびて、肩幅と頭の位置とのバランスに注目させる。

ひそひそ声のカンファランス

カンファランスは、作文よりも遥かにやりやすいという印象。

さらに15分で全体指導

一枚選ぶ。
見る力を褒めちぎる
投影機
詳細を見るバランスをうながす。

「先生の見方を示すこと」がカンファランスになっている。
生徒と「対話」しながら…対話型鑑賞と同じだ。
「眉毛もはかったの?」など。
このカンファランスが2分。
活動再開。

先にさっさと書く生徒がいて、その生徒と、少しずつ対話。生徒は考え考え時折修正。
対話は、山崎さんがおずおずとという感じ。決して内面に深く踏み込んだりしない。
作品の話を淡々と行っていく。
昔は違ったという。
これは、ぼくのカンファランスに極めて近い。感激。

教室は静かである。自分と向き合う静けさだ。

資料集を見る子もいる。

「前に立つと子どもの状態が所作や表情でわかる。」

残り10分で、作品を回し読みする。
おどろき。これはぼくの手紙回し回覧や大隅さんのディスプレイ型ポートフォリオの回覧と同じだ。
「似てる似てないじゃなくてたくさん絵を見る」
「何か違うどこが違うの? 脳みそバンバン動かして」

回すタイミングは先生が生徒を見ながら、はい次。
列ごとに。
この方法は、3年くらい前からやっているらしい。

感動的だ。

回覧後、一気に手が動く。

一人の躊躇している生徒の横へ。
「描いてみよう。似なかったらどうしようって思ってるでしょ?」
<うん>
「直せばいい。それだけだよ」

一枚を取り上げてカンファランス。
「間違った線を残して書く。これがいい。画家と同じだ。」
これは酒井式と似ているのだが…書き直しを認め、描き手が間違った線を残すことをほめている。つまり、方法を描き手が考え出した(発明した)ことの価値をほめている。

あと5分。
「他の人のみていいよ。立ち歩いていいよ。」
「やる気なくなってる人、手を挙げて。」
いない。
「いろんな描き方を発明してる。すごいな。」

最後に「裏に日付と感想を書いておこう。チラチラっと。」
この振り返りも新鮮。

終了後かたづけ

振り返りには、
<イメージがわいてきた。>
<鼻の位置をずらしただけでバランスがよくなった。>
など。
終了後退室時に、<失礼しました><ありがとうございました>と言う子も。

縦おきの理由を山崎さんに訊く。
「鏡と自分の距離が近すぎるから。」…合理的な理由だ。
「この時間はポーズの固定をもっと強調してもよかった」と。


【2校時…1年生】

対話型鑑賞。
今日は「鑑賞だよ」
<やったぁ>
「スケッチはやってて。」
授業開始前から生徒がどんどん来て、チャイム前からスケッチをしている。
・のり
・棚
・筆入れのキャラクター
・手
・前の子の背中
・鉛筆文字のレタリング

チャイム。「対話型鑑賞の心構え」短いミニレッスン。
・まずしっかりみるかんがえるはなすきく
・他の人の話をきく、これがおもしろい

放送室へ

実にシンプル。

屏風

ろうそく
暗いところ
かつての雰囲気

シアター形式。

電気は消してある。雰囲気をあじわってから、電気をつける。

黙って見る

何が見える

ますがみえます

金箔の説明

どんどん話してみよう

雷神のほうの

あ、雷神?

風神

雷神は缶詰みたいのがある

真ん中切れてる

向かい合ってる

闘ってる

雷神は80さいくらい
顔のしわ

一人ずつしゃべらせる
話をきいてね
滑空
パラシュート
風神は雲の量が多い


たたかい
世間話

雷神はわらってる

ウケ狙いの発言はしないで

素直に思ったことを言ってね

絵が動き始めたね。
発表はできなかった人はまた発表してみよう。


15分

鑑賞の振り返りをシートに

うまく発言できなかった人思い切りかいちゃおう

80さいくらいか、風神も年齢をきけばよかったな

びっしり書く。
15分くらい。

うつむいて時折顔を挙げていた女子 びっしり書いている
迫力があって驚いた
そうか驚いていたのか

後ろの本 画集
一枚でもいいなあという絵が中学校時代あったら素晴らしいよね

班に

一山から一冊ずつ 7つ

回し読み

4人ないし5人で
うわあこれ好き

いいね

それをきっかけに
一挙に対話

さっきの子は書き続ける
楽しかった
そうかぁ

何かおもしろい絵は好きな絵はあった?

好きな絵の画家は名前を覚えておくといいよレンブラント

感想をよむ

久しぶりにであった感じ
闘いになったのでいいにくかった
いろんな気づきがあってみんなで見ると気がつかないことが気づける。

【3校時…3年生 卒業制作のプレゼン】


3年生。
卒業制作のプレゼン
ベストを脱いで着替える

これは、前の報告に書いたとおり。
少しくわしい情報を書いておくと、
「義務教育9年間で一番伝えたいことは<表現>って何だろう?」ってこと。そして「あなたは大切な存在です」ということ。
アンドリュー・ワイエス」は「1946年の冬」という作品。
父の死を経て、ワイエス自身が「ただの器用な水彩画家に過ぎなかった自分」からどう変貌したかを語った文章を読み聞かせる。

要するに、「対話型ギャラリートーク」ではなく、3年間ではじめて山崎さんが「ギャラリートーク」をするわけです。

そして、次の紹介するのは、松本竣介の「立てる像」…。そして「画家の像」。
その出会いが、子どもが生まれ、本当に必要な美術教育の在り方を模索し始めた自分の心にまっすぐきた、と。
以降、ゴッホ、ミレー、ゴーギャン、セザンヌ、ピカソ…。

作品をつくることで、自分という人間の存在証明を図るということだ、と。

作品製作にあたっては、
・今を生きる自分
・こうありたいという自分
いずれかを選ぶ。
表現方法は自分が決める。

卒業制作でかつての生徒達が取り組んだ作品を見せていく。

最後に「自分の存在証明」を図るためのプリント。
考え考え書きこんでいくシート。席をあけさせる。そこには生の自分がいるから。


【4校時…2年生 あかりの授業】
これは、思い思いの表現方法によってあかりを作る。
できた作品は様々なシチュエーションの(背景、場所)中で、生徒が点灯し、それをデジカメで撮影する。
撮影したものを2枚、A4ケント紙に、自分のレイアウトで貼り、解説文をつけ、現物も置く。
これは、ディスプレイ型ポートフォリオだ。

ちなみに中2は2枚の写真。中3は(別な作品だが)作品解説に使う写真は1枚。

ものすごく楽しい時間。まさにワークショップ。
別の授業時間で、死んだようにうつ伏せしている生徒が、生き生きと取りくんでいる。


一人一人が自分のペースで作品づくりと向き合う。作品をつくるというよりも、作品づくりと向き合う。
まさに作家、アーティスト。

【6校時…3年生 卒業制作】
先ほどとは別な3年生クラス。既にプレゼンを2,3時間前に受けた生徒達が活動に取り組む様子。
いなごが来て、去っていくようだと…。
本当に。ものすごい集中力でわしわしと取り組み、そして時を惜しむようにして去っていく。
山崎さんは、時にファシリテーターであり、時にアドバイザーであり、時に伴走者であり、時に世界を代表して彼らの姿を見つめ続ける観察者のようである。
スポンサーサイト

● COMMENT ●

つながり

石川先生と山崎先生がつながってうれしいです。
約1年前、僕が北海道に行った成果だと自分の中で
すっごくすっごく自慢に思っています・・。すいません。

ながたくさん、まさに、その通り。千歳の研究会長瀬さんに会いにいきました。そうしたら こんな 出会いが生まれました。石川さんの授業記録を読んで自分が少し客観的に見えてきます。反省も多い授業ですが、石川さんに来ていただいたことで、また おもしろい何かが生まれるでしょう。とにかく もっと よい授業にしたい。2月10日楽しみにしています。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://suponjinokokoro.blog112.fc2.com/tb.php/1118-db032cfc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ぼくの仕事は、人をつなぐこと «  | BLOG TOP |  » 千歳北斗中の山崎正明さんの授業を終日見せていただく2011.12.19

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

FC2カウンター

最新記事

プロフィール

石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

月別アーカイブ

最新コメント

カテゴリ

未分類 (50)
教育 (2155)
音楽 (259)
雑記 (341)
映画 (13)
読書 (31)
美術 (12)
研究会等 (10)
自然保護 (9)
CD&DVD (0)
育児 (30)
自然 (82)
対話 (7)
思考 (36)
演劇 (4)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード