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2017-08

★学びのしかけプロジェクトメールマガジン181号 岡山洋一さん「ワークショップ:対話(ダイアログ)の勧め その2」 - 2011.12.20 Tue

ぼくが編集しているメールマガジンの最新号です。
昨日も札幌でお世話になったばかり、岡山洋一さんです。

→ 無料で購読できます。こちらです。

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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
181号 2011年12月20日発行
(毎週火金日発行)
http://www.jugyo.jp/
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★目次★
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1.ワークショップ:対話(ダイアログ)の勧め その2
     「ワークショップ」編集委員
      SDI札幌ディベート研究所 代表
      株式会社アムリプラザ 取締役
      NECO塾 代表              岡山 洋一
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 岡山洋一さんのご論考です。先日の夕張での「学びのしかけ」セミナー
でも、最後の「振り返り」の進行をお願いしました。素晴らしいファシリ
テーションでした。                  (石川 晋)
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1.ワークショップ:対話(ダイアログ)の勧め その2
     「ワークショップ」編集委員
      SDI札幌ディベート研究所 代表
      株式会社アムリプラザ 取締役
      NECO塾 代表              岡山 洋一
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 前回私は、対話(ダイアログ)の勧めと題し、対話とは何か、対話がな
ぜ社会にとって有効なのかということと、ワールドカフェについて述べま
した。本稿ではさらに、対話が求められる社会的背景について述べていき
たいと思います。

 ダニエル・ヤンケロビッチは、対話には二つの目的があると言っていま
す。

  人は、二つの目的で対話する。一つは人間関係を強化するため、もう
 一つは問題を解決するためだ。昔に比べて、現代社会では相互理解なし
 に解決できない問題に直面することが多いので、今では第二の目的、つ
 まり問題解決のための対話がますます重要になってきている。
  ダニエル・ヤンケロビッチ『人を動かす対話の魔術』(2001年、徳間
  書店)

 問題解決のための対話は、もちろん重要です。
 では、人間関係を強化するための対話はどうでしょうか。
 私はこちらも、ともに重要だと考えています。
 もしかすると、問題解決のための対話よりも、人間関係を強化するため
の対話の方が重要かもしれません。

 11月10日に、私が主宰するNECO塾で、昔を語るワールドカフェ
を開催しました。
 http://eseminadou.s105.coreserver.jp/modules/eguide/event.php?eid=60
 未来を考えるためにも、いったん昔を振り返ってみよう、という企画で
した。
 このワールドカフェで語り合った昔とは、具体的には昭和20年代後半か
ら30年代位までです。
 ちょうど映画「Always3丁目の夕日」で扱われている時代です。
 昔は良かった、と言われる、まさにその時代です。
 その時代(昭和30年代ころ)はコミュニケーションが良くとれていて、
それゆえに、人と人との関係も、親と子の関係も、先生と生徒の関係も、
友達同士の関係も、本当に良くできていたのだと言われています。

 しかしこの時代は、本当に今よりもはるかに多くのコミュニケーション
や対話が行われていたのでしょうか。

 確かに現代社会と比べると、テレビやパソコン、携帯電話などが無い分、
コミュニケーションはとられていたのではないかと思います。
 しかしそれよりも重要なのは、人々の意識、向かう方向が同じであった
ことではないかと思います。
 頑張ってより良い社会を作る、明日は今日よりも良くなっている、もっ
と経済的に豊かになるんだといった思いです。
 つまり、今はつらくとも、頑張れば明日は必ず良くなっているという、
信念みたいなものが、共通認識としてあったのでしょう。
 ですから、人間関係も強化されていったのです。

 では、現代はどうでしょうか。
 今日よりも明日は良くなるのでしょうか。
 今日よりも明日は良いことがあるのでしょうか。
 頑張れば明日は必ず良くなるのでしょうか。
 今日よりも明日は経済的には豊かになっているかもしれません。
 しかし、経済的に豊かになることが、本当に良いことなのでしょうか。

 よく、会社や他の組織などで、こういう話を聞きます。
 昔は会社で飲み会や旅行会、運動会などをしたものだ。
 今はなくなってしまった。
 飲み会を開こうともしないし、若い者を飲み会に誘っても、簡単に断ら
れる。
 だからコミュニケーションがとれなくなっているのだ。

 このような年配の方たちは、昔は良かったとよく言います。
 昔はコミュニケーション云々などと言わなくとも、飲み会などで十分と
れていた。
 だから以前のように飲み会を復活させるべきだ。

 この話を聞いて、いつも私は疑問に思っていました。
 本当に飲み会を復活すると、人間関係は良くなるのでしょうか。
 ただ飲み会を復活しても、コミュニケーションすら、良くはならないで
しょう。

 昔は本当に良かったのだと思います。
 なぜなら、今日より明日は良くなっていましたし、辛いことがあっても、
頑張れば明日は良いことがあったからです。
 世の中全てが右肩上がりの時代でした。

 では、今はどうでしょうか。
 今日よりも明日は良くなるのでしょうか。
 今は辛くとも、今日頑張れば明日良いことがあるのでしょうか。
 今日頑張っても、明日会社が無いかもしれません。
 今日頑張っても、明日リストラされるかもしれません。
 今日辛いことを我慢しても、明日給料は下がるかもしれません。
 だったら、今日我慢する必要はなく、頑張る必要もないでしょう。
 一人で楽しいことをやっていた方が良いからです。

 学校現場でも、同じことが起こっているのではないでしょうか。
 先生と生徒、生徒同士でも同じことが起こっているのではないでしょう
か。

 私はここに、現代のコミュニケーション不足が叫ばれている、最大の原
因があると思っています。
 今は人々の意識がバラバラの時代なのです。
 意識がバラバラなので、コミュニケーションもとれませんし、とろうと
もしません。ますます人間関係が希薄になっていきます。
 人間関係が希薄なので、コミュニケーションをとらず、その結果意識が
バラバラになる。
 このような悪循環に陥っているのが、現代社会ではないでしょうか。

 現代社会にこそ、コミュニケーションが必要なのです。
 対話が必要なのです。
 いまこそ対話が求められている時代はないでしょう。
 ですから、ワールドカフェが、これほど多くのところで行われている所
以であると、私は考えています。
 私自身も、対話の重要性を強く感じます。

 半年ほど前東京で、Art of Hosting(通称AoH)のワークショップに参
加してきました。
 Art of Hostingは、対話を通じてコミュニティを生み出す実践スキルで
す。
 ワールドカフェなどの創造的な対話を生み出すスキルをホスティング
(Hosting)と呼んでいます。
 アートオブホスティングについてはこちらから。
 http://bit.ly/aEwQBO

 このワークショップの中で、Art of Hosting の共同創始者であり、デ
ンマークを拠点に世界中のあらゆる地域で活動をしている、トカ・モーラ
ー(Toke PaludanMoeller)氏の、次の言葉が印象的でした。
 デンマークの女王マーガレット二世の話です。
 彼女の言葉が、深く胸に入ってきたと言っていました。
 私自身も深く感銘を受けました。
 最後はこの言葉で、本稿を締めたいと思います。

 Maybe all the disharmony and all the wars in the world, this is
because of the conversations that never took place.
おそらく、世界で起こっている不調和とか戦争は、その世界の中で対話
がおこなわれていないことによるものです。

授業づくりネットワーク誌の最新号
→ http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
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【編集後記】
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 「対話」の「価値」を簡明な言葉で切々と語ってくださり、私も心を動
かされました。私のクラスの子どもたちにも、伝えたいと思えるものです。
 昔は良かったという言説は方々に溢れています。だが、社会の基盤自体
が変わっている今、岡山さんがおっしゃるように、「意識がバラバラな時
代」にあって、もう一度新しい在り様で社会をつなぐ、そのための模索が
丁寧に丁寧に続けられるべきだと、私も思います。

 次号は、ライフヒストリーチームから、今宮信吾さんと松崎正治さんの
研究ペアのご登場です。どうぞお楽しみに。
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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
第181号(読者数1796) 2011年12月20日発行
編集代表:上條晴夫(haruo.kamijo@gmail.com)
twitterはこちら⇒ http://twitter.com/#!/gbc02527
編集部ではチームに分かれてMLによって原稿検討を行っています。本メ
ールマガジンの記事を読んでいただいた率直なご意見・ご感想をいただけ
ると幸いです。本メールマガジンの内容に少しずつ反映をしていきたいと
考えています。
 編集長:石川晋
 副編集長:長瀬拓也・加藤恭子・藤原友和・佐内信之
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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