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2017-08

霜柱に挨拶 - 2011.12.01 Thu

 けさは、外に出ると車のフロントガラスががっちりと凍っていた。
 面倒になったので、車に乗らず、目の前のグラウンドを突っ切って学校へ向かう。
 ぼくの家は学校とグラウンドを挟んだこちら側にあるのだ。

 実はこの季節の朝のグラウンドを歩くのは大好きである。霜柱がびっしりなのだ。

 ぼくは旭川で生まれ育った。旭川は11月末には積雪状態になり4月初旬まで続くことになる。
 初霜、初氷、初雪、そして根雪はあっという間。だから、小さい頃、霜柱を見たことがなかった。
 いろんな物語や絵本に霜柱が出てくる。登場人物たちがそれをさくさくと踏むわけだが、ぼくには霜との区別がつかなくて、そんな音したっけかなと思っていたのである、小さな頃は。

 十勝は降雪が旭川よりも遅く、量も少ない。しばしば霜柱を見る事が多い。
 とくに学校のグラウンドは、ほとんど全面が霜柱なのである。

 霜柱をさくさくと踏みしめて玄関前まで歩いていくと、玄関前には、何人かの先生と生徒会の役員が並んでいて、朝のあいさつをしている。
 ごめんなさい。ぼくは若い頃から、この朝のあいさつが苦手だった。
 学校は元気でさわやかな人しか来ちゃいけない場所のような感じになってしまうのだ。すがすがしい青空みたいない健全さに、ついつい背を向けてしまうダメな教師なのである。

 いや、学校は元気でさわやかに通うべき場所なのだろう。だからぼくはずうっと、自分の不適格性を感じ続けているのだろう。ぼくは圧倒的に多数のさわやかで元気なあいさつを是とする人たちの中で、玄関に立たれるが故に、なんとかその目を盗んで一番遠いところから校内に入ろうとしたりするあまり歓迎されていない子どもの側にいるダメ教師なのである。
 学校に来るのがやっとの人たち、学校に来れない人たち、あの明るさと健康さに向き合えない少数派が見る空の色は何色なんだろうか。
 そんなことを考えながら、下を向いてとぼとぼとグラウンドの霜柱に小声で挨拶をする。

 テストは夜に完成。
 授業でやって来た通り、そのまんまのテストだ。みんな出来ますように。
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Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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