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2017-11

教師教育メールマガジン41号、糸井登さんです! - 2017.11.15 Wed

糸井 登 (Susumu Itoi)さんにご執筆いただきました。
無料のメールマガジンです。ぜひご購読ください。
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メールマガジン「教師教育を考える会」41号
        2017年11月10日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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「大切なのは、惑い続けること」
           立命館小学校 
               糸井 登
               susumu422@gmail.com
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 42号は、糸井登さん(立命館小学校教諭/明日の教室代表)です。アーティストをゲストに迎えた授業づくりなどでも広く知られ、京都を中心に若手教員を育てる場づくりにも力を尽くしてこられた方です。      (石川 晋)
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 みなさんはじめまして。立命館小学校の糸井 登(いとい すすむ)です。今回、このメールマガジンに執筆依頼をいただいたのは、おそらく「明日の教室」代表としての私の立場からなのだと思っています。ですので、少し私の教師人生を振り返らせていただく中で、「明日の教室」を立ち上げることにした思いをみなさんにお伝えできればと思っています。

1 名人を追い続けた20代・30代

 20代の頃に、「教育技術の法則化運動」(現在のTOSS)や、「授業づくりネットワーク」を知り、少し参加させていただく中で、学びを深めました。また、名人と言われる、国語の野口芳宏先生や社会の有田先生の授業や講演会から多くの授業技術を学びました。

 毎月、山のように本を買い込み、日夜、読みふけったのも思い出です。大学時代に不勉強だった私が、斎藤喜博先生や大西忠治先生、東井義雄先生、大村はま先生などといった方々を知り、著作集を読んだのもこの頃です。

 優れた授業実践の追試を繰り返し、自分なりのオリジナル実践を生み出すことに苦心する毎日だったのですが、そんな時に見た、築地久子先生、鈴木恵子先生、漆間浩一先生といった方々の授業実践は、驚き以外の何物でもありませんでした。

 そして、30代が終わるころには、自分が学んできたような授業も学級も創り出すことはできないといった自分への失望が広がっていったのです。

2 40にして惑う
 孔子は「論語」の中で、「四十にして惑わず」と説いていますが、このように40歳になった頃には、自分への失望しかなく、惑い続けていたのです。

 そんな時に学校現場に出現したのが「総合的な学習の時間」でした。教科の枠にとらわれず、子どもたちが、教師が学びたいことを思う存分学べばいい・・・。
 子どもたちがやってみたいことはダンスでした。そこから、音楽、絵画、演劇、どんどんやってみたいことは広がっていき、気がつけば、私は多くの芸術家の方々と繋がりながら、今まで見たこともないような実践に手を染めていました。そして、いったん、学校外の方と繋がることができると、不思議なもので、その輪はどんどん広がり、企業の方とも繋がって、様々な実践を創り出すことができるようになったのです。
 学校が終わってから、外部の方と打ち合わせを行う。必要な経費を捻出するために助成金の申請書を書く。芸術家の方々と会うために東京まで行く等々、目の回るような忙しさでしたが、コラボレーションすることで新たな自分を創り出せることに気づいた私には、忙しさは大した問題ではありませんでした。そう、喜びが勝っていたのです。
 そして、様々な芸術家の方から、私は「教えることだけでなく、引き出すことの大切さ」を学ばせていただいたのです。
 この頃の出会いの一部は拙著『糸井 登─エピソードで語る教師力の極意』明治図書、2013)に紹介しています。お読みいただけると嬉しいです。

3 何かを残したいと思い立った50代
 40代後半から、思い続けていたことは「やばい、もう10数年しか教師人生が残っていない」ということでした。
 学校の中には「学級崩壊」という状況が確実に広がり始めていました。その状況に対応できない若手教師、その状況に怯える教師志望の学生が多くいることを知りました。そこで、私の残りの教師人生をかけて、そういった若手教師、教師志望の学生たちが学べる場を創りたいと考えました。「全国から一流の先生方をお招きし、学びの場を創る」「講師選定は偏らず、様々なジャンルから選出し、若手教師や学生が惑い続けられるようにする」と考えました。そう、私が20代から40代までかかった学びを数年で体験できるような場にしたいと考えたのです。

 それが、「明日の教室」です。
 早いもので、もう開校してから11年目となります。全国から優れた教育者に御登壇いただいたのはもちろん、私が追い続けた野口芳宏先生や有田和正先生にも御登壇いただくことができました。また、衝撃を受けた鈴木恵子先生や漆間浩一先生。演劇でお世話になった劇団の蓮行さん、平田オリザさんといった方々やダンサーや音楽家の方にも御登壇いただいています。
 自分の中に安易に完成形をつくらず、常に惑い続けることが大事なんじゃないかなあと私自身が考えているからです。ですから、誰か一人から学ぶという研究会にはしたくなかったのです。

 私自身のことで言うなら、50歳になったときに私学、立命館小学校に移りました。いろんな理由がありましたが、一番大きかったのは「残り10年の教師人生を一つの場で腰を据えて過ごし、そこに何かを残したい」という思いでした。50歳という年齢は公立でいる限り、残り2校で勤務して終了ということになります。そうじゃなくて、10年をかけて何かをもう一度、自分一人で創りたいと思ったのです。

4 最後に、今、考えていること
 何だか、ダラダラと自分の教師人生の振り返りを書いてしまいました。うーん、これって大丈夫かなあ。まあ、所詮、私の原稿はいつもこんな感じになってしまうので、お許しを!
 一つは「明日の教室」のことです。11年前に開校した時には、そういった研究会がなかったこともあり、毎回、多くの参加者で賑わっていました。しかし、現在、実に多くの研究会、講演会が各地で開催されるようになり、参加者が分散することもあるのでしょう。なかなか一定数の参加者を集めるのが難しくなってきました。しかし、このように研究会、講演会が多数開催されるようになったことに、「明日の教室」は少なからず影響を与えたのではないかと喜んでいます。学びの場が広がることは歓迎すべきことです。

 ならば、次にやらなければならないことは何か。「明日の教室」が次なる形を示すことができるといいなあと考えています。教師の新たな学びの形に貢献できるといいなと思っています。
 少し、宣伝させて下さい。12月の「明日の教室」は、石川一郎先生をお招きして開催します。以下のサイトで告知をしています。興味ある方は是非、お越しください。
*「明日の教室・石川一郎先生」
 http://kokucheese.com/event/index/491768/

 教師人生も残りあと僅か。最後まで、惑い続けながら学び続けたいなあと思っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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 私が、たくさんのゲストを教室に招き入れる実践を仕組んでいく中で、最もたくさん学んだのは糸井実践でした。
 「明日の教室」という学びの場は、書籍や映像情報の発信と直接的に連動しながら、特に若い先生の日常を支えていった点で、それまでの民間教育運動が展開してきた教育研修会の中でも、エポックなものであったと考えています。糸井さんご自身の歩みと共に、シンプルにまとめてお書きいただき、感謝いたします。
 次号は、11月17日金曜日。後藤健夫さん(教育ジャーナリスト)。大学改革、国際バカロレアなど、今後の日本の教育の変革を考える上でカギとなる多様な領域に精力的な発言を続けておられる注目のジャーナリストです。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
42号(読者数2522)2017年11月14日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
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(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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