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2017-11

教師教育メールマガジン41号、岩田将英さんです! - 2017.11.11 Sat

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メールマガジン「教師教育を考える会」41号
           2017年11月10日発行
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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「柏市のOJTとOff-JT」~学校のニーズに応え,支える~
             柏市教育委員会学校教育部指導課指導主事
                            岩田 将英
http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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 41号は、岩田将英さん。柏市の現役の指導主事です。指導主事の立場
からその業務内容についての解説なども含めて、柏市の教育委員会の取り
組みを丁寧にご紹介いただいています。大変興味深い論考です。じっくり
お読みください。                   (石川 晋)
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 みなさんはじめまして。千葉県柏市教育委員会指導課の岩田将英(いわ
たのぶひで)です。簡単に自己紹介をします。

 平成13年に千葉県で小学校教員として採用されました。それから柏市
や千葉大学教育学部附属小学校で勤務をし,現在の職場におります。専門
は教育相談・カウンセリング心理学で,臨床心理士や学校心理士などの資
格を持っています。最近は道徳や社会科を中心に市内各校へ指導に回って
います。

 全国的に教員の需要が増えており,各自治体は優秀な人材を集めるため
に尽力しています。千葉県柏市においても,大量退職に伴う大量採用で年
齢構成や経験年数構成が二極化しており,20代~30代前半と50代が
突出して多い年齢構成になっています。学校現場においては,経験年数1
0年未満の教員が6割を超える学校が珍しくなく,中には8割を超える学
校も出てきました。

 柏市では,この事態に対し「人材育成」を教育行政の中心に据えていま
す。平成20年から柏市は中核市になりましたので,初任者研修や中堅教
諭等資質向上研修(旧10年経験者研修)等の研修を市独自で行っており
ます。柏市の実態に応じた人材育成を今まさに進めているところです。

「柏市教職員人材育成指針」
(http://www.boe.kashiwa.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=3857)
及び,
「柏市教職員人材育成指標」
(http://www.boe.kashiwa.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=3858)
に基づき,人材育成を進めており,教育委員会としては,OJTとOff‐JTの
両面から支援しています。

 OJTについては柏市教育委員会指導課が,Off‐JTについては柏市教育研
究所がそれぞれ担当しています。

 OJTとして,他の自治体と同様に,各学校の校内研修や授業研究に,各
校の要請に基づいて指導主事の派遣行われますが,柏市には2つの目玉事
業があります。それは,「パーソナル・サポート」と「キャリアアップ研
修」です。

 「パーソナル・サポート」ですが,この制度は校長の電話一本で指導主
事を派遣する制度です。通常,指導主事を派遣する際,前の学期等
に各校へ送付された派遣依頼の文書に基づき,派遣希望日・教科・指導主
事名を報告する「様式1」と,派遣日が決まってから2週間もしくは1週
間前に詳細を記載した「様式2」という文書を教育委員会に送らなければ
なりません。

 そうすると,すぐに研修したい場合でも来学期まで待たなければなら
ず,実際のニーズと時期がずれてしまうこともあります。また,指導主事
が授業研究の当日だけ来て指導助言するよりも,事前に授業者の考えや意
図を聞いて,それを実現させるための指導をして本時を迎えた方が力量形
成には効果的です。

 また,初任者指導教員が付かない講師や,教職経験2年目以降の教諭を
学校がOJTで育てなければなりませんが,10年経験者未満を半数以上抱
える学校もあり十分に育てられないのが実状です。

 そこで,校長から指導課長または教育研究所長へ電話一本で指導主事を
派遣する,パーソナル・サポートが有効なのです。早い時には,その日の
午後に学校へ行くこともありました。

 「キャリアアップ研修」について。各教科主任の悉皆研修とは別に,さ
らに自分の力量を高めるための研修機会として,キャリアアップ研修とい
う制度を設けています。この研修は土日のどちらかに行われる悉皆ではな
い研修なので,出勤にはなりませんが,毎回,著名な講師を招聘していま
す。指導課主催のキャリアアップ研修は,OJTの観点から実際の指導につ
いての内容であり,教育研究所のキャリアアップ研修はOff-JTの観点か
ら,様々な領域の講師を招聘しています。また,その一部は教員免許更新
講習の単位にもなります。

 受講料は市内の教員ならばすべて無料です。
「研修事業一覧(平成29年度)」
(http://www.boe.kashiwa.ed.jp/?page_id=116)

 柏市では部活動のあり方についても,取り組みを進めています。それは
児童生徒の負担過重を防ぎ,教員の働き方改革を行うという観点と共に,
教師の資質・力量の向上に不可欠だと考えるからです。

 昨年度から有識者や教員の代表によるワーキンググループを立ち上げ,
柏市「部活動・特設クラブ活動のあり方に関するガイドライン」(平成2
9年3月)を制定しました。

 初年度で試行期間という形ですが,具体的な内容としては,「小学校に
おいては原則,土日の練習はしない。平日に1日の休養日を設ける。その
場合,行わない朝練習と放課後練習が同一日でなくても良い。中学校にお
いては,平日の放課後に休養日(部活ごとに設定可)を設ける。シーズン
オフの土日には積極的に休養日を設け,繁忙期であっても1ヶ月に1~2
日の休養日を設ける。祝日に練習を行う場合は原則半日とする」となって
います。

 教師教育については,各学校の創意工夫が求められますが,その創意工
夫を後押しする制度や,支援体制,仕組みそのものの検討や改善を教育行
政は求められています。

 2030年以降の子どもたちが,「答えのない問いに最適解を出す」こ
とを求められているように,それを指導する教員,教育行政関係者が今ま
でのやり方や考え方に縛られることなく,様々な要素や状況に対して最適
解を導き出すべく,積極的にリスクを取っていく姿勢が求められると考え
ます。

 私自身,微力ながらその一助になるよう,自らを教育して参りたいと存
じます。ご精読ありがとうございました。今後とも柏市教育委員会をどう
ぞよろしくお願いいたします。

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 指導主事の業務が大変な激務であることは、これまでにも様々お聞きす
る機会があります。制度として丁寧に設計されている研修プログラムを推
進するだけでなく、現場の要請によって迅速に対応する「パーソナル・サ
ポート」もあると知り、さらに突発的な事案への対応も求められるわけで
しょうから、本当に頭が下がる思いです。
 現場における教師教育について考えると、公的な機関による研修は重責
であると考えます。各自治体でこれまでとは違う様々な取り組みが、始
まっていることを、千葉県・柏市の取り組みからも知ることができ、大き
な期待を感じました。
 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、指導主事に職責を明示してお
書きいただくことがなかなか難しい状況もあります。岩田さんは関係の方
方にご協議くださった上でご快諾いただきました。岩田さん、関係者の皆
様、ありがとうございました。
 次号は、11月14日火曜日。糸井登さん(立命館小学校教諭/明日の
教室代表)です。アーティストをゲストに迎えた授業づくりなどでも広く
知られ、京都を中心に若手教員を育てる場づくりにも力を尽くしてこられ
た方です。
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メールマガジン「教師教育を考える会」
41号(読者数2517)2017年11月10日発行
編集長:石川晋(zvn06113@nifty.com)
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(まぐまぐ:教師教育を考える会)
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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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