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2012-01

★学びのしかけプロジェクトメールマガジン196号 佐竹康弘さん「改めて、ワークショップの「活動」について考える~ワークショップ型社会科授業の実践をとおして~」 - 2012.01.31 Tue

私が編集するメールマガジンの最新号です。今回は佐竹康弘さんです!
→ こちらから無料購読できます!

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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
               196号 2012年1月31日発行
                      (毎週火金日発行)
http://www.jugyo.jp/
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★目次★
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1.改めて、ワークショップの「活動」について考える
      ~ワークショップ型社会科授業の実践をとおして~
            「ワークショップ」編集委員
山形県寒河江市立南部小学校 佐竹 康弘
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 東北にこの人あり。佐竹さんのご報告です。佐竹さんも今号が最終回。
みなさんじっくりお読みください。           (石川 晋)
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1.改めて、ワークショップの「活動」について考える
      ~ワークショップ型社会科授業の実践をとおして~
            「ワークショップ」編集委員
山形県寒河江市立南部小学校 佐竹 康弘
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 前々回・前回は、私が特に力を入れて取り組んでいる社会科の「ワーク
ショップ型授業」について紹介できなかった。そこで、今回はその6年社
会科の実践の1つを紹介したい。

1. Yさんの絵との出会い
 本市在住のYさんは、記憶をたどりながら、幼い頃目の当たりにした太
平洋戦争中の出来事や昭和初期の町並み、当時の農作業の風景など160
点余りを、10年ちょっと前からスケッチブックに描き続けてきた。
 そして、この作品を市民のみなさんに見てもらいたいと、平和を考える
特別展「寒河江の戦前・戦後の暮らしと風景」が開催されたことが、一昨
年9月の市報の表紙で紹介されていた。
 私は今年、たまたまこのYさんの絵をカラーコピーしたものをお借りす
ることができた。そこで、その中から戦争に関わる8枚の絵を選び、以下
のような社会科授業を行った。

2.戦争の絵について、ギャラリートークしよう!
 戦争については、教科書や資料集などを使いながら、説明・発問を中心
にした5時間の学習で終えている。
 1.YさんとYさんの戦争に関わる8枚の絵を黒板や教室の壁などを使
   い八方に貼り、、市報なども見せながら紹介し、以下のようなギャ
   ラリートークを行うことを説明した。<10分>
  ・4人グループで2分間ずつ絵を見て、おしゃべりする。<20分>
  ・自分が一番気になった絵を選び、選んだ人が集まり、なぜその絵が
   気になったのか、理由を話し合い、代表的な理由を発表する。<1
   0分>
  ・自由に絵を見て、自分が一番気になり、その絵についてYさんから
   お話をお聞きしたい絵を選び、その理由を書く。<5分>
※『授業づくりネットワークNO.201(2002年4月号)』に掲載
 されている上村育代氏の「ギャラリートーク風フォトランゲージ」を参
 考にした。
 2.グループごとに、順々に絵を見ながら、絵についておしゃべりして
   いく。
  ・「なんで運動会をしているグラウンドみたいなところが、畑になっ
   ているの。」
   「たぶん、戦争のころは食べ物がなかったから、グラウンドまでも
   畑にしていたんじゃないか。」
  ・「戦争に行く人たちをみんなで見送っている絵は、たしか教科書や
   資料集にものっていたような気がするだけど・・・。」
 子どもたちは、絵の気になったところを出し合ったり、それについて「
たぶん」と推論したり、これまでの学習と重ね合わせたりしながらおしゃ
べりしていた。
 3.自分が一番気になった絵を選んだ人が集まり、その理由を出し合い、
   発表する。
 4.もう一度自由に絵を見て、一番気になり、その絵についてYさんか
   らお話をお聞きしたい絵を選び、その理由を書く。
  A(終戦の日に、玉音放送を聞いている様子)0人
  B(配給の様子)3人
  C(学徒動員の様子)4人
  ・戦争に行く人を見送っている人は、泣いた顔を見せたくないから笑
   っているのではないか。ぼくは、戦争に行くんだったら、悲しい顔
   をすると思うから。
  D(空襲警報の訓練の様子)1人
  E(出征時の見送りの様子)2人
  F(松の根を掘り起こす作業)5人 
  ・私は、木の根までは深いので、それをほってそれににげるという考
   えがあるのですが、どこでどういう考えでほっているか聞きたい。
  G(運動会の様子)9人
  ・なぜ戦争中なのに、運動会をしているのか。もしも、爆弾が落ちて
   きたら危ないのに、やっているのか。
  H(学校での昼ご飯の様子)7人  
  ・なぜ弁当検査というものをし、大根ごはん・さつまいもごはんと黒
   板に書いてあるのか。 

3.この実践から「ワークショップ型社会科授業」について考えたこと
 以下述べることは、あくまでも私自身のこれまでの実践をとおした反省
というか、課題であるのかもしれないことをご容赦願いたい。

ア 学習の目標(ねらい)とワークショップの活動をつなげて吟味する
 私は、どちらかといえば「ランキング」のような活動をとおして考える
ことをねらったワークショップの実践を好んで行っている。そうすれば、
単元でも終わりの方に位置づく活動となることが多かった。
 しかし、本実践の「ギャラリートーク」の活動のように、この活動をと
おして気になることがうまれ、しかも、絵をじっくり見たり、友達の見方
に気づいたりすることで、これまで学習したことと照らし合わせ、より具
体的に歴史事実を見ていこうとする関心・意欲・態度が高まることを期待
することもできる。
 上條晴夫氏は、ワークショップ型授業を、以下のように定義している。
 ・自由感のある「活動」を通して学ぶことで、関心・意欲・態度を基盤
  とした主体的な学びの力を育てる。
    『ワークショップ型授業で社会科が変わる小学校』(図書文化)
 「主体的な学びの力を育てる」にはどうすればいいか、学習の目標(ね
らい)とワークショップの活動をつなげて吟味し、ワークショップ型授業
の実践に取り組んでいきたいと思う。

イ 「学びやすさ」や「学習のおもしろさ・楽しさ」という視点からの活
  動に取り組む
 前述した「ランキング」の活動よりは、「ギャラリートーク」の活動の
方が、子どもにとっては非常にゆるい活動になっている。ある意味、子ど
もにとっては「学びやすい活動」とも言えるのではないかと思う。少人数
のグループ活動なので参加しやすく、変化があり、おしゃべりもできるか
らである。このような活動こそ、早い時期に子どもたちに体験させること
で、学習のおもしろさや楽しさを実感できるのかもしれない。
 上條晴夫氏は、「学びのしかけ」について、以下のように話をしている。
 ・学びにくさを持った子どもたちこそがおもしろがって取り組むような
「学びのしかけ」を用意するのです。
              『授業づくりネットワークNO.309』 
 「学びのしかけ」として、ワークショップ型授業では、やはりどんな活
動をするのかが、大きな要素を占める。自分自身の得手・不得手、好き・
嫌いで実践してきた私のような狭い考え方ではなく、「学びやすさ」や「
学習のおもしろさ・楽しさ」ということを体験するという視点からの活動
に、積極的に取り組んで取り組んでいきたいと思う。         

授業づくりネットワーク誌の最新号
→ http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
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【編集後記】
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 佐竹さんが今回ご紹介くださった「ギャラリートーク」は、対話型ギャ
ラリートークと呼ばれる手法です。これまでにも山崎正明さんが「対話に
よる鑑賞」としてご紹介くださっています。
 http://jugyo.jp/?p=516
 佐竹さんの実践の元実践は、上村先生の実践で、これは当時同じ学校に
勤務していた私が共同開発した実践でもあり、なんだかうれしくなりまし
た。佐竹さんご指摘の通り、ワークショップ型授業にも、合意形成を図る
ものや、それぞれの学び手の考えを引き出すことに主眼を置くものなど、
様々あります。いまや、ワークショップ型授業も、取り組むだけで新しい
という時期を過ぎて、いかに、その学習内容や場面、子どもたちの学びの
状況に適したものであるかを、授業者が十分に選択吟味する時期にきてい
ると感じています。
 次号は、インクルージョンチームから池田康子さんです!
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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
第196号(読者数1840) 2012年1月31日発行
編集代表:上條晴夫(haruo.kamijo@gmail.com)
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編集部ではチームに分かれてMLによって原稿検討を行っています。本メ
ールマガジンの記事を読んでいただいた率直なご意見・ご感想をいただけ
ると幸いです。本メールマガジンの内容に少しずつ反映をしていきたいと
考えています。
 編集長:石川晋
 副編集長:長瀬拓也・加藤恭子・藤原友和・佐内信之
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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ブラームス パウク 藤田雅 など・・・ - 2012.01.31 Tue

 ブラームスのヴァイオリンソナタをGyorgy Paukで聴く。
 札幌交響楽団とのバルトークの2番協奏曲を楽しみにしていたが、直前でソリストは竹澤恭子に変更。もちろん竹澤を聴けたのは大収穫だったが、でもパウクのバルトークが聞けなかったのは残念だった。その後すぐにパウクは逝去。
 このブラームスがまた素晴らしい。パウクの実演に接する機会がなかったのは本当に残念。


Brahms: Violin SonatasBrahms: Violin Sonatas
(2009/11/23)
Pauk、Vignoles 他

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 友人のAさんに紹介された藤田雅のCDを購入。藤田は「アンサンブルピアニスト」だから、当然今作もピンではない、出口清子というフルート奏者のサポート。しかし、いつか実演に接した時に驚嘆した通り、本当に絶妙のサポートなのだ。卓越した腕前。見事に主賓を弾きたてながら、音楽的な主張もある。藤田は、要するに合わせるのが好きなのだろう。ずうっと共著ばかり書いてきたぼくには、その藤田の心性はよくわかるように思う。
 未知の曲が多いCDを、実に楽しい気持ちで聴いた。

パリのフルート音楽 フレンチ・スクールとその周辺パリのフルート音楽 フレンチ・スクールとその周辺
(2010/03/07)
出口清子、藤田雅 他

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歯が痛い - 2012.01.31 Tue

 今日は歯が痛くて厳しい一日だった。

 1年生はインフルエンザが蔓延。2クラスともライティングワークショップに切り替える。
 2年生の選択国語はラベルトークの紙芝居づくりが佳境。

 信頼する若い先生に書いたメールの一部。

 「ぼくは、それが大人の集団だったらどうだろうかと考えるわけですね。
 そして、そのように育て上げられた子どもは、どこかの時点で、北朝鮮のマスゲームみたいな状況から、どのように自立するのだろうと(自立しないだろうと)。そんなことを考える。
 わかりやすくいうと、整然としていることにびっくりしたり、すごいと感じたりしているのだとしたら、ぼくとは決定的に違うと思うわけです。
 整然とさせることは簡単だからです。みんな同じすることは簡単ですから。みんな違った事をすることの方が、ずうっと大変だと、ぼくは合唱指導で、田中信昭さんに教えていただきました」


湯浅譲二作品集成1湯浅譲二作品集成1
(2011/12/21)
尾高忠明

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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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