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2011-04

★「学びのしかけプロジェクト」メールマガジン83号 加藤恭子さん - 2011.04.15 Fri

→ 購読はこちらから。無料です。

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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
                83号 2011年4月15日発行
                         (毎週火金発行)
http://www.jugyo.jp/
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★目次★
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1 「学びのしかけ」を創る ~アクティヴィティのある授業の可能性~
「ワークショップ」副編集長
      新潟・上越教育大学大学院学校臨床研究科1年 加藤 恭子
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 ワークショップチーム担当の副編集長、加藤恭子さんの執筆回です。今
春から大学院で学ぶことを選んだ加藤さんの「決意表明」でもありますね。
授業づくりネットワーク最新号の特集は「ワークショップ」×「協同学習」
ですから、どんぴしゃりで重なる内容でもあります。   (石川 晋)
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1 「学びのしかけ」を創る ~アクティヴィティのある授業の可能性~
「ワークショップ」副編集長
新潟・上越教育大学大学院学校臨床研究科1年 加藤 恭子
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 大変な状況はまだまだ続いておりますが、日本中の多くの学校では、新
しい学級、学年が動き出し、子どもも教師も、今、まさに、希望、やる気
に満ち溢れているときではないでしょうか。

 私事ですが、実は、この春から休職し、大学院で学んでいます。研究し
たいことは、「集団の教育力を引き出し、高める教師の姿勢、役割につい
て」このプロジェクトの言葉を借りて表現するなら、「自立した学び手を
育てるには、教師がどのような関わり方、環境設定をすればよいだろうか」
といったことです。もうすぐ教師人生の折り返しを迎えるにあたって、学
校や教育というものを捉え直したいと思い立っての進学です。

 このプロジェクトも今回単なる再開ではなく、大きく動き出します。そ
こで、これまでのワークショップチームの論考の中から、なぜ、アクティ
ヴィティ(活動)を授業に積極的に取り入れていくのかという点を改めて
考えてみたいと思います。
 2010年10月8日発行のメールマガジン「学びのしかけプロジェク
ト」39号で、岩瀬直樹さんは、ライティング・ワークショップ(WW)
の「学びのしかけ」として「自己選択・自己決定」を挙げられ、学習への
モチベーションが高められること、安心できる場づくりにつながる可能性
を示唆していらっしゃいます。
 http://archive.mag2.com/0000158144/20101008230000000.html

 また、山田将由さんは、2010年11月5日発行のメールマガジン「
学びのしかけプロジェクト」46号で、ワークショップ型授業の効用とし
て「全員が主体的に参加できる」「横のつながりによる学び」「人と関わ
る力の高まり」の3つを挙げていらっしゃいます。
 http://archive.mag2.com/0000158144/20101105230000000.html

 私自身、子どもたちが群読で見せる姿からも、お二人のおっしゃること
にとても共感を覚えますし、まさにアクティヴィティのある授業のよさは
そこにあると考えます。
 とはいうものの、実は、群読を始めた頃の私は、活動していて楽しそう
だけれど、群読で子どもたちに何か力はつくんだろうか?という疑問を持
ったことがありました。
 そのときの私は、群読を1つのネタとして捉え、その本質を考えること
なく、表面的な楽しさだけで子どもたちを引きつけようとしていたのです。
群読をそういうふうに使ってはもったいないと気がついた経緯については、
2010年6月4日発行のメールマガジン6号で書かせていただきました。
 http://archive.mag2.com/0000158144/20100604230000000.html

 さて、アクティヴィティのある授業、ワークショップ型の授業において
は、学習者が中心となって進んでいきます。教師中心による「説明・指示
・発問」の授業とは違うのです。しかし、おもしろそうなアクティヴィテ
ィ(活動)であっても、ただ与えるだけではうまく機能していきません。
大事なことは、なぜ、そのアクティヴィティをやるのか、そのアクティヴ
ィティで何を育てたいのかということ、そして、アクティヴィティを行う
ときには、学習者が何を、どういうルールで、どういう枠の中で動くのか
を明示することです。

 また、活動には試行錯誤がつきものです。最後には学びの振り返りを行
うこともポイントとなってきます。

 群読を自分の教育実践にちゃんと取り入れたいと思ったときに、私は、
ファシリテーションに出会いました。学習者の自由度を高くする=教師が
手を出さない、ではなく、そこでの教師の姿勢、役割はとても重要です。
くどいですが、ここでもう一度言います。アクティヴィティ(活動)をた
だ与えるだけではうまく機能していくということはありません。この「学
びのしかけ」プロジェクトでは、そういったことも含め、自立した学習者
を育てるための「学びのしかけ」について考えていきます。

 「学びのしかけ」プロジェクトは大きく動き出します。ワークショップ
チームにも、たくさんの豪華執筆陣が加わり、自身の実践や研究から「学
びのしかけ」について提起していきます。どうぞ、ご期待ください。

授業づくりネットワーク誌
→ http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
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【編集後記】
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 「ワークショップ型授業」における「ファシリテーション」の位置付け
は、加藤さんがおっしゃる通り極めて重要です。授業づくりネットワーク
の最新号でも、この問題を大きく取り上げています。
 http://www.amazon.co.jp/dp/4761915293/

 しかしまだまだ、引き続いて考えて行く余地のたくさんある今日的なテ
ーマでもあります。加藤さんご自身の今後の学びの進展とともに、本メル
マガのライター陣の今後の提案にも大いに注目していただきたいと考えて
います。
 次回、4月19日は、インクルージョンチームの副編集長である藤原友
和さんの原稿です。
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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
第83号(読者数1664) 2011年4月15日発行

編集代表:上條晴夫(haruo.kamijo@gmail.com)
  ぜひ、読者のみなさんの声をお聞かせ下さい!
編集長:石川晋
副編集長:長瀬拓也・加藤恭子・藤原友和・佐内信之

登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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◎メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒ http://archive.mag2.com/0000158144/index.html
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保護者も交えて群読する - 2011.04.15 Fri

 参観日。
 中学校3年生というのは、保護者にとって、やはり特別な学年なのだろうと思う。
 考えた末、今回は、学級の半分以上の保護者の方が授業を見に来て下さるということへの感謝の意もこめて、生徒と保護者で群読発表をすることにした。谷川俊太郎「春に」の授業。谷川の詩を、生活班+その班の生徒の保護者で混成チームを作っていただき、教室だけでなく2Fフロアのいろんな場所を使って、話し合って練習してもらって。発表まで。楽しい時間だった。
 短い時間なので、質は問えない。でも「あい」の群読などは、思わず、「おお」という声があがる、素敵な群読になっていた。
 その後は、ミスチルの新曲「かぞえうた」の詩を読み、聞く。
 普通のことを普通に、みんなができる幸せ。学べる幸せを、ちゃんと受け止めたいし、受け止めてほしいと思う。
 帰りの会には、保護者のみなさんもいらっしゃるので、「心の瞳」をうたった。

 盛りだくさんだが、わざわざ学校まで足を運んで下さる保護者のみなさんに、教室のよい息吹を、しっかり感じて帰っていただけたらと、そうシンプルに考えた。

 1年間、精いっぱいやろうと、改めて思う。

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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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