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2009-11

授業感想交流 - 2009.11.30 Mon

 同僚2名がくださった感想が、的を射たもので、勉強になった。
 今年は、校内の先生は一人一公開授業を原則としている。
 しかし、その授業を公開で検討する時間が確保できない。

 そこで、授業を見ていただいた先生に、A4判1枚の感想レポートをお願いしている。

 これが結構うれしいものなのだ。
 厳しいコメント優しいコメント、そういう中身のこともそうなのだが、そもそも同僚が、自分のためにびっしり感想を書いてくださるということそのものが、とてもうれしい出来事なのだ。

 結局研修って、そういう認め合いみたいなものをベースに置くことで、進んでいくのだ。

 ぼくも昨日、そして今朝はとてもうれしかった。
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加藤千恵『ハニービターハニー』 - 2009.11.30 Mon

 加藤千恵『ハニービターハニー』(集英社文庫)を読む。

ハニービターハニー (集英社文庫)ハニービターハニー (集英社文庫)
(2009/10/20)
加藤 千恵

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 加藤は高校時代から歌人としてその名を知られることになった。
 同世代に加藤も含めて大変な実力を持つ作家が多い、「83年世代」の有力な一人である。
 その加藤は、歌人としてのすぐれた力量を示しつつ、少しずつストーリーテラーとしての才能をも開花させつつある。

 『ゆるいカーブ』(スリーエーネットワーク)は、短編というよりは掌編小説集であった。また題名通り、実際的になにも起こらない、微妙なスライド現象を描いたものだった。

ゆるいカーブゆるいカーブ
(2006/11)
加藤 千恵

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 今作は、その点前作とははっきり異なっている。小さな小さな、しかし引き返しようもない一点が顕在化する。
 しかし、これは、多くの人にとっては、さりげなくなんとなく過ぎてしまう一点ではなかろうかとも思う。
 小さな小さな美しい言葉の塊として(たとえば短歌として)提示されれば、はっと気づく。でも、もう少し長い規模の中で行われると気付かれずに過ぎてしまうような・・・。
 だから共感できる人は、たくさんではないかも知れないと。
 しかし、はっと心を鷲掴みされるようなそういう瞬間に出会う人もいるだろう。そういう短編小説集。

 加藤の短歌は、なにげなく過ぎていく日常のはっとするような一点を凝縮するような、そういう存在感そのものである。
 そして、加藤の書く小説もまた、そういう一点から成立しており、それが少しずつインクのしみのように広がっていく、そういうものなのだなあと思う。
 
 加藤は、おそらく物語を書きたい欲求にさいなまれているのだと思う。その上で、彼女の才気が、ある程度一般的なものとして普遍的なものとして、ストーリーを形作りうるのかどうか、もちろんある程度受け入れられるのかどうかも含め、まさに試金石と言える作品集である。

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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
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ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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