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2017-10

【アートその7 ボイマンス美術館所蔵「バベルの塔」展 2017.10.14 国立国際美術館 - 2017.10.15 Sun

 演奏会までの時間もさらにあるということで、午前中はバベル。まさにバベルに会うためだけに行く。

 ぼくは学生時代の終了までをクリスチャンとして生きた。
 自分の中の一番基本的な部分に、長い長い教会生活と信仰生活がある。
 子どものころから何度も何度も読んだバベルの塔のエピソードを、絵を見るまであまり思い出すことがなかった。
 そう。子ども心に疑問だったのだ、なぜ、神はバベルの塔を破壊するのではなく、言葉を乱したのか。言葉を乱すことで、なぜバベルの塔建築は放棄されたのか。

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 ブリューゲルは、不思議な人だった。どこか世界を斜めに見ながら(そうバベルの塔は斜めだ)、一方でそこで働く人々の細部を克明に物語付け、書き込まなければならないこだわり。彼の多くの作品が「人々を描く」ことに集中していることも含め、ブリューゲルは、人間の諸相を描き出したくて仕方なかったのだ、と思う。こんな大きな建物を細部に至るまでリアリティある物語として書きながら、彼の興味は、本当はひとだったのでは、と思える。
 ボスの絵などもあったが、ほとんどバベルだけ見た。昼前にはものすごい人ごみになっていった。
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【アートその6 奈良美智 for better or worse 豊田市美術館 2017.9.22】 - 2017.09.24 Sun

 前日は小倉での用務。名古屋の飛行機乗り継ぎを選択してでも見たかったのは、これだった。
 まず、入場してすぐ、彼の幼少期からのこだわりの品々があるわけだが、洋の東西を問わぬフィギュアなどは当然として、児童文学作品(ジョゼフのにわがあった!)がたくさん。そして、神田日勝の図録、掛川源一郎の写真集に驚いた。

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 青森に育った彼には、北海道がどのような地と見えていたのだろう。

 今回の展覧会は、奈良自身が「卒業制作」であると語っており、まさに、セルフライフヒストリーアプローチの側面を持った、中締め的な大回顧展という色合いのものだった。作品については、好きすぎて説明のしようがないや 笑。
 おもしろいと思ったのは、いつもは個々の作品のタイトルが気になるのだが、この展覧会ではほとんど気にならなかったこと。それはポップアート特有の匿名性とか、模倣性とか、そういう問題ではないようだ。うーん、奈良の作品そのものへのぼくの前のめり感の表れなのだな、ととりあえず思ったことを書き残しておこうと思う。
 珍しく、グッズもいくつか買う。図録は後から送られてくるそうだ。北海道を出るときに、おびただしい図録、全部処分したのに、またこうして増えていくな。

 豊田市美術館、とてもいいところでした。
 次回は、ジャコメッティだそうな。

【アートその5 ジャコメッティ展 国立新美術館】 - 2017.08.15 Tue

 ジャコメッティを観る。
 ジャコメッティの作品を観るという行為はなんだか、どうしようもない気持ちになる・・・「ジャコメッティを観る」のが申し訳ないと思える。

 ぼくは、凡庸なので、ジャコメッティのように見ることに執着できない。でも、ジャコメッティのように世界が見えていなくて(見えなくならなくて)、幸せだと思える。

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 対象への執着というのは、生への執着そのものだなと思う。
 何物でもいいけれど、対象への執着がなくなった時に、人はもういなくなってもいいかなと思うのかも知れないね。

 8月14日。

【アートその3 Bunkamura ザ・ミュージアム ソール・ライター展】 - 2017.05.08 Mon

 5月7日。
 たしかにいくつかのファッション雑誌などの表紙で、この人の作品は見た記憶がある。それと知らずに。
 ソ-ル・ライターは、衝撃的だった。
 この人は、世界を隙間から、もしくは、何か越しに見る人(にしか見ない人)なのだ。

 また、自分が暮らした小さな世界からほとんど出ず、その場所から垣間見る人なのだ。

 あまりにも衝撃的で、久しぶりに図録を買う。
 じっくり見なおそう。
 これまでたくさん見て来た写真展の中でも、圧倒圧巻であった。

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【アートその1 草間彌生「わが永遠の魂」展 新国立博物館】 - 2017.05.01 Mon

 連休前半、といっても、今年は普通の土日曜日に過ぎないわけだが。
 ぼくもいくつか、少しずつ活動をはじめた。
 4月30日。新国立美術館。草間彌生。

 草間をまとまった形で観るのは、2003年の釧路芸術館、2005年の札幌芸術の森と六本木ヒルズ森美術館以来なので、気付けば10年だ・・・。

 この10年、草間の市民レベルでの評価と認知度とは、大きく変化した。
 田中康夫が長野で知事をしていた時期に草間に県民栄誉賞を授与する「ハプニング」があった頃から、草間の作品には、初期から80年代前半までの作品にあふれていた陰鬱で小暗い女性の体内に入り込んでいくような居心地の悪さは急速に影を潜めていき、代わりにもともと持ち合わせていたポップで軽妙で洒脱な雰囲気が思い切り表に出てきたように思う。

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 今回の作品展は、当然彼女の仕事の「回顧展」としての意味合いも持ち、何度か見たハプニング映像や水玉強迫の映像も展示されていたのだが、その印象は薄く、草間作品が彼女の人生の最後の時期を迎えて、急激にポジティブなアイコンになって来ているんだなということを再認識した。
 これはこれでとてもいい、と思う。おしゃれに着飾った女の子たちが、彼女のソフトスカルプチャー(作品)の前で、ポーズを撮って写真を撮る。おじさんはなんだか遠い宇宙に来てしまったような気がしたよ。

 今回は音声ガイドを聴きながらがとても楽しかった。何しろ彼女のインタビュー音声や、詩や散文の朗読がある。これはおすすめだ。
 それにしても、また観たい、彼女の最後の最後まで。

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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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