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2017-07

【コンサートその8 小谷美紗子 早に雨】 - 2017.06.30 Fri

6月29日。京都高台寺。

虫の声、鳥の声、下界の車の音、風。時計台ホールみたいだな。シチュエーションは違うけど。

初期の歌がいっぱい。20年。あの時もまたあの時も、この歌たちがぼくのそばにいた。いつも突き刺さってくるようだったと思う。

感受性にまみれた才能を持たされて生まれたものが20年を生き続けこれからも生き続けようとするのは、大変だ、と思う。

帰りは京都駅近くの宿まで歩く。

雨にあたりながら。

京都の雨は、北海道のそれとは全然違うんだ、と思う。

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【コンサートその7 ソウルフラワーユニオン 6月24日 下北沢ガーデン】 - 2017.06.27 Tue

 30年近い教員生活をまっすぐに支えてくれたいくつかの音楽の一つが、昨年聴いたlittle creaturesであり、今度聴きに行く小谷美紗子であり、そして、ソウルフラワーユニオンである。

 下北沢ガーデン、結構な入り。心配したが、単独参加多数。まさに、自立している、ロックが好きで、この国を憂い手もいる人たちの個の集まりだった。ライブは、アジテーションの場なのではと少し心配したが杞憂だった。彼らは「歌は自由を目指す」と信じている人たちであり、だから、全ては音楽によって、ぼくらに届けられるという、シンプルなものだった。

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 まあくどくど書かないが、圧倒的な演奏力だった。また中川敬のソングライティングの非凡さを再認識した。
 ぼくはもちろん大半の曲を歌えるほどなのだが、この楽曲と初めて触れた人たちも、きっと、自然と口ずさみ、きっと、自然と踊り続けることだろう。

 熱狂の二時間半。でも、できれば大阪で聴きたい。

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【コンサートその6 NHK響、フェドセーエフ、ベレゾフスキー】 - 2017.05.26 Fri

 チャイコフスキーのピアノ協奏曲が聴きたい、と思って、NHKホールへ。
 2017年5月24日。
 ベレゾフスキーは、たしかこれが3回目。なんだか、ずいぶんおなかが出てしまって、中年のおじさんになってしまったのだが、圧倒的なピアノは健在。しかも、以前に北海道で聴いたときと違って、今回は、多彩な音色と弱音への気遣い、繊細な表現の幅広さに、耳を奪われた。豪壮なぶっちぎりのピアノを期待していった(確かにそういう面は健在なのだが)が、いい意味で裏切られ、表現者としての幅を広げ深めつつ彼の現在に触れることができた。聴衆大喝采、アンコールはなんと、チャイコンのさいしゅうがくしょうのクライマックス部分という 笑 およそコバケンくらいしかやらない離れ業だった。

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 実はそのピアノの前の、ショスタコーヴィチの祝典序曲でもその兆しは感じられていたのだが、後半のリムスキーコルサコフのイタリア奇想曲と、チャイコフスキーのフランチェスコ・ダ・リミーニが、とびっきりの名演だった。特に、あまり聴く機会のないフランチェスコ・・・がこれほどの名曲とは。
 フェドセーエフは、、これも、かつてモスクワ放送響を札幌で聴いたときのショスタコーヴィチ5番の爆音の印象が強く、管楽器や太鼓をぼかすか慣らすイメージだったのだが、いやあ、ずいぶんと円熟し、柔らかく美しい歌を紡ぐ人であった。N響がこの数年急速のこの指揮者との関係を深めた意味がわかる気がする。両者の好ましい関係は、ステージの様子を見るとよくよくわかった。
 アンコールはハチャトゥリアンのガイーヌより。これは、ぼくのよく知るフェドセーエフだった。ずいぶん疲れていたのだが、なんだか少し気持ちが明るくなるコンサートだった。

 東京は豊かだ。この水準の演奏を、お金さえあれば毎日のように、電車で小一時間の移動で聴くことができる。

【コンサートその5 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン ウラルフィル&リス&パパヴラミ】 - 2017.05.08 Mon

 東京国際フォーラムA。
 5月6日。
 5000人の、およそ音楽を聴くには不向きな巨大なホール。
 前の方の席を確保できたこともあるが、パパヴラミのヴァイオリンは表情に富み、音量も豊かで、さすがであった。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を堪能。前に聴いたのは、東京都響とウト・ウギ。ウギは既に老齢で、テクニックはおぼつかなかったが、あの素晴らしい美音は健在だった。
 今回のパパヴラミは、今が一番脂がのった時期と思う。一音一音に強いこだわりを感じさせる、考えぬいた演奏であった。
 ウラルフィルは、あまい上手だとは思わなかった。在京オケや関西の一線級、札響の方が上手なんじゃないだろうか。
 でも後半のショスタコーヴィチの黄金時代からの数曲は、豪快で楽しかった。

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【コンサートその4 大阪フィル第507回定期演奏会】 - 2017.04.26 Wed

いまは夜行バスの中。
どうしても聴きたかった大阪フィル定期。 フェスティバルホール。
4/25 19:00開演。
なにしろ大植英次の指揮でベートーヴェンの7番とカルミナブラーナという重量級公演。森麻季、藤木大地、与那城敬がソリスト。大阪すみよし少年少女合唱団とフィルの合唱団。
まず仙台フィル以来のベートーヴェン7番。これが実に楽しい。しかも集中力ある熱演。もうコンサートこれで終わりか、というくらいの力演だった。仙台フィルはヴェロとの若さあふれる演奏だったがやや強奏の非力とアンサンブルの乱れがきになったが、大阪フィルはさすが、だった。
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それでカルミナブラーナ。 これは与那城の歌唱力と表現力が圧巻。合唱団も健闘し特に男声が音量もあり言語も明瞭。良かった。しかしこの曲、なんという奇想天外な・・・。しかも人間の営みのちっぽけさと滑稽さを表現しながら、なのになんというか、明るい気持ちになるのだからふしぎだ。みんな一所懸命生きて表現して、いるんだ。

出番は少ないが、藤木の演技力と、洒脱な歌い口もよかった。森は実に見事なキャラクター設定だったが・・・今日は必ずしも本調子ではなかったように思う。それでも聴きごたえは十分であった。  大植の指揮が映える、幸せな時間だった。

ぼく自身、春からなんとなくふわふわと所在ない、そして、いろんなことが不安な日々が続いている。でも、なんだかわからないそういう自分のこっけいでみっともない選択を、そうそうそういうのってあるよね、とカラカラと笑ってもらえる、そういう感じ。 アートの力ってすごい。

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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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