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2017-09

【演劇 その5 東京演劇大学連盟共同製作vol.5 シアタースポーツ】 - 2017.09.17 Sun

東京演劇大学連盟共同製作vol.5 シアタースポーツ
東京芸術劇場シアターイースト
2017.9.17 13:00~

4つのチームが演劇に関する4つの領域(1分間チャレンジ、フィジカルチャレンジ、トランスフォーメーションチャレンジ、ドラマチックチャレンジ)に順番にトライしていく。競いながらだが、おもしろいのは、ゲーム(勝ち負け)であると同時に、他のチームの演技にも協同的に参画して、全体の場を創っていくしかけも生まれるつくりになっている。
15日から18日まで予選があり、18日に決勝戦がある。
ぼくが見たのは、17日の13:00。二回戦目ということになる。
二つのリーグで二回戦行われ、二回の合計で2チームが選出されて、計4チームが決勝に進む。

5大学のチームは、大学対抗の形で組織されているのかと思ったら、ここが混成チームしかも異学年の組み合わせになっていた。こういう設計に、五大学共同でやることの思想が現れているのだと思った。

絹川さんが事前から一ヶ月(かな)指導に入ったわけだが、おそらくはほぼインプロ経験のない学生たちが見せるshowとしてここまでの場を創るのは大変な腕前だと思う。十分にshowとして質の高いものに仕上がっていておもしろかった。若者らしい人生の深みというよりはエンターテイメント性を重視したもので、それもよかったと思う。
何よりも、キャストは現場で様々な判断を迫られる。キャストだけでなく、照明や音響も、か。とにかく、途中で袋小路にはまっていってあえぐ姿も生々しくおもしろく、また閉塞感を打ち破る思い切った突破力もおもしろい。それが、私たちに見えるというのが、感動的だ。現場の瞬時の判断で進行していく絹川さんのインプロもすばらしいと思う。(MCの方も、ラウンドガールの方もとてもよかった)
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今回は、たぶんに「ショウ」としての色彩も濃いものなのだろうが、シアタースポーツという方法自体、中学校の教室などでもぜひやってみたいと思えるものだった。ぼくらの国の教室は、教室ディベートや詩のボクシングやビブリオバトルのような表現ベースの対戦形式のものを学校サイズの中にきっちりと入れてきたわけで、このシアタースポーツを教室でもやってみたいと思う。

それにしても、月並みな表現だが、人生はインプロなんですね。学生が瞬間にチョイスする選択は、やっぱり学生自身が見聞きしてきた、あるいは時代の中で暮らす空気の中で、出会ってきたものがたりが選択されていく(もちろんそうではない突破が起きるから、またおもしろいのだが)んだなあと思う。そのこともとても新鮮だ。

終了後、東京演劇大学連盟設立5周年記念シンポジウム「<演大連>の5年ー共同製作の意義と成果ー」第一部(15:30~)も少し参加。五大学OB&OGが現在の自分に与えた影響などについて語り合う。という企画。司会は福島勝則(連盟前代表理事・多摩美術大学名誉教授)さん。内輪の会なんだなということもあって、元学生たちの発言が一巡したところで帰る。しかし、実はいろいろおもしろかった。「共通語をつくらなくちゃいけなかった。」「各大学の演劇に関する文化はずいぶん違っていた。」「単位の違いもあった、日舞や着物気付けを学ぶ学科学ばない学科・・・」同じ演劇を志す、あるいはその周辺にいる仲間たちが、まず、自分たちの使う言葉を作らなければならないという話は、めちゃめちゃおもしろい。

台風の池袋。街の人たちはみんな不機嫌。
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【演劇 その4 野外劇団楽市楽座 小さなオバケたちの森 国立市矢川上公園】 - 2017.08.15 Tue

 今暮らしているところのすぐ近く、国立の公園に、彼らがやってきた。
 2017年8月13日夜の公演。

 公園にテントを張り、ステージを創る。
 すべて家族3人でやる。
 野外劇団楽市楽座の公演。
 今、同様に日本じゅうを周りながら公演をし、日銭を稼ぎながら暮らす野外劇団は、いくつくらい残っているのだろう。

 この家族劇団の芝居ははじめて観たが、ステージングも含めて、めちゃくちゃおもしろかった。
 演出も脚本も音楽も座長(父)の長山現。今作は、寿命を終えようとするバッタの主人公の、流離譚なのだが、これはなんというか、大衆演劇に脱する手前で踏みとどまっている風刺劇・楽劇だった。
 あいにくの雨模様なので、手製の特製竹骨テントも拝見でき、これも最高だった。

 彼らが家族で回り始めた当初は、ひょっとすると今よりも、小劇場芝居に近かったのではなかろうか。しかしここで観た芝居は、語り口など、大衆演劇の口上を思わせる。それはつまり、のっぱらで芝居をするということ、客と共に、一日を終えた時間を共有しながら(客の中には酒を飲んでるものも普通にいるのだ)、毎日を一所懸命に生きていくってどんなことだろか、という、民草の日常と切り結ぶ形で、どんどん変わってきたものなんじゃなかろうか、と。
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 芝居というのは、基本的には畏まった施設の中で、お作法やルールの縛りの中で行われていくものではなく、自分の置かれた場所や運命や、そういういろんなものを、泣き笑いしながら、言葉と音楽と体とで表現していくものだったのだろう、と。そういうことに楽しさの中で気付かされる場所を創ることに、成功している、これはなかなかめったにない場所だ、と感じた。

 子どももお年寄りも、みんなが楽しい。芝居が、そういう場所をきっちり創り出せるということに、感動する。
 長山さんの本も、おそらく、いろんな批判もあるんだろうが、ぼくには、一貫性と整合性を、きっちり比喩的表現と絡めて、形にできている、十分な出来栄えと感じた。

 

【演劇その3 (劇)ヤリナゲ 預言者Q太郎の一生】 - 2017.07.16 Sun

 7月15日土曜日。こまばアゴラ劇場。
 永井久喜さん、めちゃめちゃ素敵な女優さんでした。

 それで、ヤリナゲ初めて見ましたが、大変面白い脚本でした。越寛生さん、注目だな。テレビ的な表現と、身体性と、ぼくの中にもある、既に沁みついている感覚をあっちこっち揺さぶられるようなところはおもしろかった。

 若い劇団ならではの、過剰なネタの入れ込みも楽しい・・・でも、やや雑な感じもする・・・この辺りは悩ましいところだなあ。

 劇団って、意識してか、無意識か、だんだん役者たちのキャラが定まってきて、そのキャラの強さに知らず知らずよりかかっていくってことがあるものだろう。ヤリナゲ、キャラの強い役者が揃っており、それがどのように自覚的なのか無意識なのか、芝居の装置として機能していると、感じる。

 ハイテンションな芝居だけが持ち味ではない劇団なのだろうが、今作はその創りでうまく機能していると思った。
 みちるちゃんの流離譚の構造であり、例えば嫌われ松子の一生みたいでもある。だが、それを決定的に演劇として成立させているのは、Q太郎なのである。まさにQ太郎という「ひかる人」の存在の「発見? 発明?」によって、作品に圧倒的な立体感を生むことに成功しているのだな。

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 ただし、手賀沼公園の設定は、必ずしもうまく機能しているとは思えなかった。
 Q太郎が待ち続ける場所の、像が、Q太郎が見続けた(汚いけれど)美しい風景が、ぼくには最後まで像として結べない感じがした。

 おもしろかった。また見たい。

 

【演劇 その2「青年団 さよならだけが人生か」】 - 2017.06.29 Thu

 6月28日。吉祥寺シアター。
 青年団の芝居は久しぶりだった。
 彼らの出世作の再演。音楽もない、特別な照明もない、ストーリーらしきものもない、平田オリザさんの作品群の典型が、ほぼ出そろっている作品だった。
 1990年代初頭当時の演出はどうだったのだろう。

 ぼくには、さすがに今回の本でも、少しスロウ過ぎると感じた。青年団の後の作品をぼくはいくつか見ているわけだが、それらの作品と比して、良くも悪くも歴史を感じる、と。的外れかな・・・。もちろんとても面白かったのだけれど。
 基本的には、ほぼ何事も起こらないことが何事もなく進んでいく1時間50分をじいっと見せることができる、すごい舞台だなあと思う。
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 帰りの電車で、自分のことを考える。
 あの中の誰にも共感できなかったけれど、でも、共感できない自分があの中に、普通に居られる気がする。
 ぼくはそこにいて、ミイラ男に何を願うだろ。

【演劇 その1 クロムモリブデン「空と雲とバラバラの奥さま】 - 2017.05.13 Sat

 クロムモリブデンのことは知っていた。ちょうど大阪の夜のタイミングで、HEP HALLでの公演中。
 19時からの公演を観た。
 轟音と多弁、表現過多、饒舌と絶叫と諧謔・・・。
 基本的に、風刺とか皮肉とかいうような言葉で説明してはいけない気味の悪さと後味の悪さ・・・。
 不気味な、ざわざわする芝居だ。

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 なんというか、心をぐっさりと突き刺されるようなざらざらとした感じ。
 コアなファンがたくさんいるのがよくわかる芝居だった。
 しかし、調子がよくないと、ちょっと苦しいね。

 うまく感想をかけそうもないが、記録に残しておこうと思う。

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石川晋

Author:石川晋
北海道の中学校教師を退職しました。
都内に潜伏して、ゆっくりのんびりしなやかに、教育、芸術、自然の話をしながら、これからの自分のことを考えつつ、新しい状況に対応する「学びのしかけ」のことを考えて行きます。facebookアカウントは、
https://www.facebook.com/profile.php?id=100000528475920
ぼくにできそうなことは、どんどんお受けしますので、遠慮なくお知らせください。FBのメッセンジャーが一番確実です!

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