ショスタコーヴィチの交響曲全集(マキシム&プラハ響)
ショスタコーヴィチの交響曲全集を数日かけて少しずつ聞いている。
ぼくの大好きな作曲家である。
全集にもすぐれたものが多い。
ぼくは手元に、コンドラシン、スロヴァーク、バルシャイなどを持っているが、なぜか手を伸ばして聞いてしまうのは、息子マキシムがプラハ響とともに完成させた全集である。
プラハ響はとびきりうまいオーケストラではない。一度札幌kitaraで聞いたことがあるが、まあ、東欧の伝統的な弦の厚みを有したまずまずのオーケストラという印象だった。
しかし、それにしても・・・。いくらなんでも、いくつか素晴らしい演奏(13番とか)があるが、全集を通して一貫して、ひどい演奏が続く。弛緩しきったアンサンブル、平気で音をはずす管楽器・・・。ライブ演奏ということだが、スタジオ演奏かな、というものも混ぜ合わさった全集で、そもそも10年の時間のものを集めているという体裁も、杜撰だ。
しかし、なんだろう、これはもう血としかいいようのない、不思議な息遣いに心を奪われる瞬間がある。時として厳しすぎたり、自虐的すぎたりする、ショスタコの交響曲が、とてもとても温かく響くのである。
マキシムは、指揮者としては凡庸だったということになるのだろう。西側亡命後も活動はしりすぼみであり、父が得たような名声を得ることはついにかなわなかった。
しかし、若き日に残したモスクワ放響との15番交響曲の清新な響きと透明感を超える、同曲演奏はいまだにないとぼくは思う。
父の楽曲のすぐれた解釈者として、彼の名前は残っていくのだろう。
ぼくの大好きな作曲家である。
全集にもすぐれたものが多い。
ぼくは手元に、コンドラシン、スロヴァーク、バルシャイなどを持っているが、なぜか手を伸ばして聞いてしまうのは、息子マキシムがプラハ響とともに完成させた全集である。
プラハ響はとびきりうまいオーケストラではない。一度札幌kitaraで聞いたことがあるが、まあ、東欧の伝統的な弦の厚みを有したまずまずのオーケストラという印象だった。
しかし、それにしても・・・。いくらなんでも、いくつか素晴らしい演奏(13番とか)があるが、全集を通して一貫して、ひどい演奏が続く。弛緩しきったアンサンブル、平気で音をはずす管楽器・・・。ライブ演奏ということだが、スタジオ演奏かな、というものも混ぜ合わさった全集で、そもそも10年の時間のものを集めているという体裁も、杜撰だ。
しかし、なんだろう、これはもう血としかいいようのない、不思議な息遣いに心を奪われる瞬間がある。時として厳しすぎたり、自虐的すぎたりする、ショスタコの交響曲が、とてもとても温かく響くのである。
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マキシムは、指揮者としては凡庸だったということになるのだろう。西側亡命後も活動はしりすぼみであり、父が得たような名声を得ることはついにかなわなかった。
しかし、若き日に残したモスクワ放響との15番交響曲の清新な響きと透明感を超える、同曲演奏はいまだにないとぼくは思う。
父の楽曲のすぐれた解釈者として、彼の名前は残っていくのだろう。
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